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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#531 宝

 変わらないものに接したとき、人は自身の変化を鮮明に知る。変わらないものは、人にとって鏡となりうる。自身の変化を実感したとき、変わりゆく自分の姿がどうあれ、変わらないものにはいつまでも変わってほしくないという願いが生じる。それはこの鏡が、かつての良き自分をも映し出し、甦らせてくれるからだ。

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#530 上り坂

 近くの小学校はきょうはお休みだ。で、グラブとボールを持って、一人でボール投げをしに行った。小学校のグランドには、一人ボール投げ用の壁がある。小学校までちょうど1km。久しぶりに自転車に乗って行った。が、道中にはかなりアップダウンがある。ボール投げを始める前に疲れてしまって、それは情けない。さて、自転車って、なかなか奥が深いやもしれない。

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#529 白 旗

 調べに調べて、探しに探して、それでも見つからないときは・・・あきらめるしかない。問題は、いつあきらめるかだ。決断は早い方がいい。が、少しくらいは、敗北を味わい、そこから何かを見いだそうとあがく時間を持ったっていいじゃないか。てなわけで、土間に座り込んで、穂に付いたままの籾をナイフでこそぎ落とす作業を始めた。

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#528 少数派として

 ときどき、自分の考え方や感じ方が世の中では少数派であることを思い知らされる機会がある。が、少数派であることに悔しさや焦りを感じることはない。揚琴を演奏するなど、少数派の最たるものだ。オリジナリティーの発揮の結果が自分を少数派として位置付けるならば、それは如何ともしがたい。自分がその事実を受け入れられなければ、自らを偽って生きるしかない。

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#527 素の存在

 リーマンと言えば破綻したアメリカの証券会社だが、その破綻は誰も予想していなかったと言う。が、別のリーマン氏はこんな予想をしている。「ゼータ関数の非自明のゼロ点は、すべて一直線上に存在するはずだ」これが競馬の予想ではないことはワタシにもわかる。が、数学の世界の言葉だと言われても、まったくピンと来ないですな。

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#526 演 壇

 ドブ板選挙という言葉がある。昔は路地の真ん中にはドブがあり、それをふさぐ板を踏んで一軒一軒の家を順に回って支持を訴える選挙戦術のことだ。転じて、地縁血縁を頼って票を集めることとなっている。今でも前近代的な地域の選挙ほど、ドブ板選挙的色彩が濃くなるようだ。筑紫哲也さんは、民主主義の成熟を妨げる弊害のひとつとして、ドブ板選挙をきびしく批判しておられた。

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#525 演 説

 何事も、もともとはどうだったのか、そもそもの始めはどうだったのかを忘れないことが大切だと思う。音楽とは、感動を伝えたいという止むに止まれぬ思いに駆り立てられ、心血注いで曲を作り、汗水流して楽器の練習をし、その発露として演奏し、聴く人は音楽からそのプロセス全体を感じて、心からの拍手を送るものだったはずだ。

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#524 おあずけ2

 初めてのお米作りの出来高がようやく明らかになってきた。まだ干しているもち米を合わせると、どうやら籾で20kgほどのようだ。精米すればおそらく15kgほどだろう。買えば5千円というところか。で、経費は減価償却費を含めてだいたい千円以内だ。これを高いと見るか安いと見るかの前に、まだ解決していない大問題がある。場合によっては経費が跳ね上がるのだ。

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#523 醍醐味

 ワタシのいちばん古い合奏の記憶をたどってみれば、それは5歳のときだった。幼稚園の年長組での器楽合奏の時間。「線路はつづくよどこまでも」で、数人が一人ずつ順番に大太鼓を担当した。ワタシの番が回ってきた。先生はどの子にもどう叩くかは指示されず、好きにやらせてくれた。で、ワタシも好きなように叩いた。

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#522 道 程

 占星術も四柱推命も、生まれた日時によってその人の本質と運命が決まると言っている。宇宙に深くて大きな流れがあるのならば、そこに舞い降りた小さな命はその流れに翻弄されるしかないことは想像がつく。が、流れの中で見るもの聴くものをどう感じるか。その傾向、つまり感受性は、占星術や四柱推命に依らずとも、生まれた季節に左右されるような気がしていた。

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#521 おあずけ

 稲刈りしたのはいつだっけか? 10月4日だ。一ヶ月前じゃないか。なのに、なんで作ったお米をいまだに一口も食べられないのだ。稲刈りはお米作りのハイライトのひとつで、これをもってお米作りは終わりだというイメージがある。が、甘かった。そこからがたいへんだったのだ。稲木で半月も天日干しした後、脱穀というたいへんな作業が待っていた。

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#520 感 触

 中学生から65歳までのソフトボール愛好家で構成する我が町内会的チーム。自前の「Black Yankees」のTシャツを身に着け、イチローばりにライトの守備位置に着いた。ワタシの前へぽとりと落ちて弾んだボールを追って、セカンド氏と交錯して転倒。あーあ、やんなっちゃった。

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#519 ぼくがやるっ

 数日前、ようやく稲木の稲が乾ききった。で、きのう、脱穀機を調達に行った。使ってないから持ってけと言って下さったのは、近所のMさん。この脱穀機には「最新型」「実用新案」と書かれている。終始前近代的農法を通したマイ田んぼ。最後になって最新の文明の利器の世話になるのはちと悔しい。が、一目で好きになってしまった脱穀機。見て下され。

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#518 眼光紙背に徹せば

 五月からこっち、夢見るガチョウ関係のアンケートを三つも作成した。アンケートのプロになれそうだ。会話によるコミュニケーションが持つ限界を補うために、ときにはアンケートのような文字表現による意思疎通も役に立つと、回を重ねる毎に思う。で、笑えるし、怒れるし、泣ける。

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#517 倒 錯

 ご近所のソフトボールチームから参加の誘いをいただいた。うおっ、やるぞっ。こう見えても野球少年だったのだ。「やりますっ」「11月○日の10時からである」「どこで練習するんですか」「試合である」いきなり試合かよ。つまりは、ワタシは単なる頭数合わせってことが見え見えだ。そうはいくものか。大活躍して勝利に貢献してみせるとも。

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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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