揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#520 感 触
中学生から65歳までのソフトボール愛好家で構成する我が町内会的チーム。自前の「Black Yankees」のTシャツを身に着け、イチローばりにライトの守備位置に着いた。ワタシの前へぽとりと落ちて弾んだボールを追って、セカンド氏と交錯して転倒。あーあ、やんなっちゃった。
中学生から65歳までのソフトボール愛好家で構成する我が町内会的チーム。自前の「Black Yankees」のTシャツを身に着け、イチローばりにライトの守備位置に着いた。ワタシの前へぽとりと落ちて弾んだボールを追って、セカンド氏と交錯して転倒。あーあ、やんなっちゃった。
7度あった守備機会のうち、納得できたプレイは4度だけだったように思う。ゴロがちょっとイレギュラーバウンドすると、たちまち反応できなくなる。頭上を越された長打も、「三十年前ならきっちり捕ってたのにっ」との感慨新た。
高三のときに「ばきっ」といったきりボールを投げられなくなった肩。やはり使い物にならなかったな。投げても30mが限界だ。全盛期は軟球だったら90mは投げられたのに。悔しいなー。
バッティングと走塁の方は、二打数一安打二打点一四球一得点。まずまずだ。そもそもバットを握ること自体が三十年ぶりなのだ。日頃バリバリやっているチームのビッチャーが投げる球にバットが当たるかどうか。まずはそれが課題だったワタシ。この結果は出来過ぎだ。が、会心の当たりのショートゴロは「三十年前なら三遊間を抜けていたはずだっ」との感慨新た。
セカンドに果敢にスライディングっ。セーフっ。が、満場が凍り付いた。
「巴ださ〜ん、ケガはないですか〜」
ふはは、マジで心配してくださるな。かつて磨きに磨いたスライディングテクニック、きょうは絶対にやってやろうと、チャンスを狙っていたのだ。これはまことに感慨新た、イエ〜イ。
守備も、バッティングも、スライディングも、すべては三十年ぶりだった。が、身体は憶えていた。その状況になれば、身体はあらゆるプレーを全力で完成させようと「してしまう」ことに驚いた。なんの迷いも不安もない。手加減なしだ。よくケガしなかったものだと思う。
全力を尽くしたのは頭脳もだった。一回の裏、守備位置に付いた瞬間、やるべきことが頭の中に次々に出力され始めた。「打者の打順、スイング、スタンス、狙い、風向きなどに応じて守備位置を調整」「ランナー、アウトカウント、得点差などの状況に応じて送球先を予め確認」などなど。
ワタシは守備位置で、身体と頭の中でこのような記憶が生きていて、即座に出力されてくることに、人知れず感動していた。それは遠い昔、グランドで走り、叫び、泣き、笑いながら身につけたこと、あの燃えるような日々が今も自分の中で生きていることに対するもの悲しさと感謝でもあった。
さて、野球の最高の思い出と言えば、会心の当たり、会心のプレイだ。バッティングの醍醐味は、やはり会心の当たりが青い空に吸い込まれて行くあの瞬間だと思う。誰もがあの瞬間を求めて野球を始める。そして会心の当たりの感触は、三十年を経た今でも、この両手にはっきりと、涙が出るほどはっきりと残っている。それがワタシの人生の大きな財産になっていることを、たれぞ知る。
守備もおんなじだ。横っ飛びに飛んで捕った猛ゴロの感触、何十メートルも全力で背走して捕ったフライの感触、連係プレイで走者を刺したときの快感。すべてはきのうのことのようだ。
このたびのソフトボール大会。ワタシはどこかでそれらを求めて参加したように思う。その一方で、先日書いた海の家のてん末のように、美しい思い出が現状とのギャップの中で崩れ去ることへの恐れもあった。が、ソフトボールには「現在の」仲間がいた。プレイするまでは見ず知らずだったのに、お互いのプレイを讃え合い、共に悔しがり、笑い合う。しけたヒットを放ってダグアウトに帰って来たワタシを向かえてくれたチームメイトたちの心からの祝福の笑顔とタッチは、新たな歴史の一ページとなったとさ。
高三のときに「ばきっ」といったきりボールを投げられなくなった肩。やはり使い物にならなかったな。投げても30mが限界だ。全盛期は軟球だったら90mは投げられたのに。悔しいなー。
バッティングと走塁の方は、二打数一安打二打点一四球一得点。まずまずだ。そもそもバットを握ること自体が三十年ぶりなのだ。日頃バリバリやっているチームのビッチャーが投げる球にバットが当たるかどうか。まずはそれが課題だったワタシ。この結果は出来過ぎだ。が、会心の当たりのショートゴロは「三十年前なら三遊間を抜けていたはずだっ」との感慨新た。
セカンドに果敢にスライディングっ。セーフっ。が、満場が凍り付いた。
「巴ださ〜ん、ケガはないですか〜」
ふはは、マジで心配してくださるな。かつて磨きに磨いたスライディングテクニック、きょうは絶対にやってやろうと、チャンスを狙っていたのだ。これはまことに感慨新た、イエ〜イ。
守備も、バッティングも、スライディングも、すべては三十年ぶりだった。が、身体は憶えていた。その状況になれば、身体はあらゆるプレーを全力で完成させようと「してしまう」ことに驚いた。なんの迷いも不安もない。手加減なしだ。よくケガしなかったものだと思う。
全力を尽くしたのは頭脳もだった。一回の裏、守備位置に付いた瞬間、やるべきことが頭の中に次々に出力され始めた。「打者の打順、スイング、スタンス、狙い、風向きなどに応じて守備位置を調整」「ランナー、アウトカウント、得点差などの状況に応じて送球先を予め確認」などなど。
ワタシは守備位置で、身体と頭の中でこのような記憶が生きていて、即座に出力されてくることに、人知れず感動していた。それは遠い昔、グランドで走り、叫び、泣き、笑いながら身につけたこと、あの燃えるような日々が今も自分の中で生きていることに対するもの悲しさと感謝でもあった。
さて、野球の最高の思い出と言えば、会心の当たり、会心のプレイだ。バッティングの醍醐味は、やはり会心の当たりが青い空に吸い込まれて行くあの瞬間だと思う。誰もがあの瞬間を求めて野球を始める。そして会心の当たりの感触は、三十年を経た今でも、この両手にはっきりと、涙が出るほどはっきりと残っている。それがワタシの人生の大きな財産になっていることを、たれぞ知る。
守備もおんなじだ。横っ飛びに飛んで捕った猛ゴロの感触、何十メートルも全力で背走して捕ったフライの感触、連係プレイで走者を刺したときの快感。すべてはきのうのことのようだ。
このたびのソフトボール大会。ワタシはどこかでそれらを求めて参加したように思う。その一方で、先日書いた海の家のてん末のように、美しい思い出が現状とのギャップの中で崩れ去ることへの恐れもあった。が、ソフトボールには「現在の」仲間がいた。プレイするまでは見ず知らずだったのに、お互いのプレイを讃え合い、共に悔しがり、笑い合う。しけたヒットを放ってダグアウトに帰って来たワタシを向かえてくれたチームメイトたちの心からの祝福の笑顔とタッチは、新たな歴史の一ページとなったとさ。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
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