揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#517 倒 錯
ご近所のソフトボールチームから参加の誘いをいただいた。うおっ、やるぞっ。こう見えても野球少年だったのだ。「やりますっ」「11月○日の10時からである」「どこで練習するんですか」「試合である」いきなり試合かよ。つまりは、ワタシは単なる頭数合わせってことが見え見えだ。そうはいくものか。大活躍して勝利に貢献してみせるとも。
ご近所のソフトボールチームから参加の誘いをいただいた。うおっ、やるぞっ。こう見えても野球少年だったのだ。「やりますっ」「11月○日の10時からである」「どこで練習するんですか」「試合である」いきなり試合かよ。つまりは、ワタシは単なる頭数合わせってことが見え見えだ。そうはいくものか。大活躍して勝利に貢献してみせるとも。
まずは道具を探さねば。押し入れをひっくり返したらグラブが出てきた。たぶん、十年ぶりくらいに陽の目を見る。皮が少し固くなっている。はめてみたら、何かが詰まっていて指が入らない。うおっ、なんてことだ。ツチグモが巣を作ってやがる。
軟球3個とソフトボール1個も出てきた。で、きょうはグラブとソフトボールを持って、孤独な練習を始めた。
まずは、スローイングとフィールディングの練習だ。一人で練習するには、平らな地面と、ボールをぶつけるための平らである程度面積がある壁が必要だ。ウチの周囲をうろうろして探したが、田舎というところは適当な地面と壁がまったくない。向こうのグランドはおばあちゃんたちがゲートボールで占領している。仕方なく、ウチの駐車場でガマンだ。
地面は一面の砕石でしかも傾斜がある。壁はといえば石垣だ。でこぼこの石垣の中から比較的平らで大きい石を選んで、ボールを投げ当てる目標に定めた。駐車場のいちばん端に立てば、なんとか10mの距離が取れる。10m離れたところから目標の半径50cm以内に投げ込むことができれば、現時点では上出来だ。ボールを投げるのは、たぶん学生時代のバイト先のソフトボール大会以来だ。
石垣にボールを投げつけては、跳ね返ってくるボールをさばく。中学時代に身につけた内野手のフィールディングの基本を、ひとつずつ思い出しながらつづけた。
「投げるときはまず目標を確認する」「投げ終わるまで目標から目を離さない」「腕は上から下へ振り身体全体は目標へ向かってまっすぐに重心を移動する」「両手で捕る」「身体の真ん中で捕る」「ゴロは重心を低くして腰を落として捕る」「ゴロを取るときは絶対に後ろに下がらず、前へ出てできるだけ前方でさばく」「ゴロはひざをやわらかくリズミカルにさばく」「ゴロもフライも捕る動作と送球する動作を一体化する」
まるであしたのジョーの「あしたのために、その一」だ。
でこぼこの石垣に当たってどこへ跳ね返るかわからん上に、砕石と傾斜の上をはずんでイレギュラーな動きをするボールをさばくのは、なかなかいい運動になる。が、筋力はもちろん、反射神経の衰えを感じた。ついつい身体が固くなる。ここで、中学時代には学ばなかったポイントが見えてきた。「捕る瞬間にこそ無駄な力を抜く」というものだ。これは、オカリナ演奏の際の「吹く瞬間にこそ無駄な力を抜く」とおんなじだ。
けっして無理せず、ひとつひとつの動作の意味をよく理解し、確実にこなし、一回ずつ反省し、限界が見えたらいたずらに反復せず新しい道を探る・・・こうした知恵にしたがって練習することは、中学時代には思い至らなかった。すべてはその後の楽器の練習を通して身につけたことだ。
そうか、これまでの楽器の練習は、すべて来月のソフトボールの試合のためにあったのかっ。
バッティング練習はまた今度だな。バットは無くしてしまった。古道具屋で探してみるとしよう。
軟球3個とソフトボール1個も出てきた。で、きょうはグラブとソフトボールを持って、孤独な練習を始めた。
まずは、スローイングとフィールディングの練習だ。一人で練習するには、平らな地面と、ボールをぶつけるための平らである程度面積がある壁が必要だ。ウチの周囲をうろうろして探したが、田舎というところは適当な地面と壁がまったくない。向こうのグランドはおばあちゃんたちがゲートボールで占領している。仕方なく、ウチの駐車場でガマンだ。
地面は一面の砕石でしかも傾斜がある。壁はといえば石垣だ。でこぼこの石垣の中から比較的平らで大きい石を選んで、ボールを投げ当てる目標に定めた。駐車場のいちばん端に立てば、なんとか10mの距離が取れる。10m離れたところから目標の半径50cm以内に投げ込むことができれば、現時点では上出来だ。ボールを投げるのは、たぶん学生時代のバイト先のソフトボール大会以来だ。
石垣にボールを投げつけては、跳ね返ってくるボールをさばく。中学時代に身につけた内野手のフィールディングの基本を、ひとつずつ思い出しながらつづけた。
「投げるときはまず目標を確認する」「投げ終わるまで目標から目を離さない」「腕は上から下へ振り身体全体は目標へ向かってまっすぐに重心を移動する」「両手で捕る」「身体の真ん中で捕る」「ゴロは重心を低くして腰を落として捕る」「ゴロを取るときは絶対に後ろに下がらず、前へ出てできるだけ前方でさばく」「ゴロはひざをやわらかくリズミカルにさばく」「ゴロもフライも捕る動作と送球する動作を一体化する」
まるであしたのジョーの「あしたのために、その一」だ。
でこぼこの石垣に当たってどこへ跳ね返るかわからん上に、砕石と傾斜の上をはずんでイレギュラーな動きをするボールをさばくのは、なかなかいい運動になる。が、筋力はもちろん、反射神経の衰えを感じた。ついつい身体が固くなる。ここで、中学時代には学ばなかったポイントが見えてきた。「捕る瞬間にこそ無駄な力を抜く」というものだ。これは、オカリナ演奏の際の「吹く瞬間にこそ無駄な力を抜く」とおんなじだ。
けっして無理せず、ひとつひとつの動作の意味をよく理解し、確実にこなし、一回ずつ反省し、限界が見えたらいたずらに反復せず新しい道を探る・・・こうした知恵にしたがって練習することは、中学時代には思い至らなかった。すべてはその後の楽器の練習を通して身につけたことだ。
そうか、これまでの楽器の練習は、すべて来月のソフトボールの試合のためにあったのかっ。
バッティング練習はまた今度だな。バットは無くしてしまった。古道具屋で探してみるとしよう。

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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
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