揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#512 互換性
あさっては揚琴をかついで丹後方面へ向かう。海が近い。潮の香りがしそうなお寺で演奏する。なんとなく、印象深い一夜になりそうな予感がしている。で、その日のために久しぶりに演る曲の練習をしていて、これまで気づかなかった揚琴の演奏上の問題点が見えてきた。で、問題点が今になって見えてきたのは、オカリナをやってきたからのように思うのだ。
あさっては揚琴をかついで丹後方面へ向かう。海が近い。潮の香りがしそうなお寺で演奏する。なんとなく、印象深い一夜になりそうな予感がしている。で、その日のために久しぶりに演る曲の練習をしていて、これまで気づかなかった揚琴の演奏上の問題点が見えてきた。で、問題点が今になって見えてきたのは、オカリナをやってきたからのように思うのだ。
ワタシの場合、揚琴とオカリナという二種類の楽器の演奏を専ら行なうようになってから、このたびのように、後から始めたオカリナで学んだ演奏技術を通して、先達の揚琴の演奏技術をチェックすることができるようになった。つまり、オカリナの奏法を揚琴に生かすことができるようになったってことだ。なんだか得した気分。と言っても、揚琴を口にくわえて吹くことはまだできないが。
さて、オカリナをしている時間には揚琴はできないし、その逆もしかり。だからどちらかの楽器に集中した方がより技術を磨くことができるというのは正論だ。が、実際にはふたつの楽器の練習の相乗効果というものもあり、それを体験することがとても楽しい。
また、どちらかの楽器からしばらく離れていても、意外に問題は起こらない。
たとえば、揚琴のチューニング。常に耳の感度を磨いていなければ正確にできない。たまにオカリナの仕事に集中して、数週間揚琴を離れることがある。が、オカリナは奏法こそ揚琴と違えども、演奏中は常にチューニングをしているような楽器だ。だから、耳の感度は鈍らない。久しぶりに揚琴に向かっても、違和感なくチューニングができる。
あるいは、ひとつのフレーズをオカリナで吹く場合、フレーズの末尾に近づくほど身体が固くなったり不要な力が入ったりしやすい。で、そうならないように練習をする。この技術は、揚琴始めさまざまな弦楽器や打楽器で生かすことができるはずだ。
結局、すべての楽器の演奏の基礎は同じなのだ。「演奏の基礎」と言えば、運指やバチの扱い方や息使いなどのフィジカルな面ばかり思い起こす人が多いように思う。が、楽器演奏の基礎とは、実は楽器を持つ以前の段階にある。
まずは、よく聴くこと。
次に、よく歌うこと。どんな楽器でも(打楽器でも)メロディーを伴う音楽を演奏する際にはそのメロディーを歌うことが基本となる。
その上で、重心を安定させること、不要な力を入れないこと、フレーズ間の移動などの身体の使い方の基礎が大切になる。各楽器の個別の奏法は、さらにその先にあるものなのだ。このことがわかれば、実際に楽器を持たなくても練習はできるってことになる。
異なる規格の機械類やソフトの間で共通の動作が得られることを、互換性があると言う。この互換性、人間同士の間にもあったりなかったりするし、同一人物が行なう異なる作業内容の中にもあったりなかったりするように思う。
オカリナで学んだ演奏技術を揚琴に生かすことができた場合、その技術のエッセンスはふたつの楽器の間に互換性があると言える。で、そのエッセンスこそが、あらゆる楽器演奏の基礎なのだ。
12月には、揚琴とオカリナを半分ずつ聴かせてくれろというありがたいご依頼もいただいている。なんだかんだ書いたが、実はライブで両方やるのはへんたいなのだ。なぜかっつーと、ワタシのバアイの話だが、揚琴とオカリナの奏法には互換性がたくさんあるが、表現する世界にはそれほど多くないから、気持ちの切り替えがへんたいなのだったとさ。
さて、オカリナをしている時間には揚琴はできないし、その逆もしかり。だからどちらかの楽器に集中した方がより技術を磨くことができるというのは正論だ。が、実際にはふたつの楽器の練習の相乗効果というものもあり、それを体験することがとても楽しい。
また、どちらかの楽器からしばらく離れていても、意外に問題は起こらない。
たとえば、揚琴のチューニング。常に耳の感度を磨いていなければ正確にできない。たまにオカリナの仕事に集中して、数週間揚琴を離れることがある。が、オカリナは奏法こそ揚琴と違えども、演奏中は常にチューニングをしているような楽器だ。だから、耳の感度は鈍らない。久しぶりに揚琴に向かっても、違和感なくチューニングができる。
あるいは、ひとつのフレーズをオカリナで吹く場合、フレーズの末尾に近づくほど身体が固くなったり不要な力が入ったりしやすい。で、そうならないように練習をする。この技術は、揚琴始めさまざまな弦楽器や打楽器で生かすことができるはずだ。
結局、すべての楽器の演奏の基礎は同じなのだ。「演奏の基礎」と言えば、運指やバチの扱い方や息使いなどのフィジカルな面ばかり思い起こす人が多いように思う。が、楽器演奏の基礎とは、実は楽器を持つ以前の段階にある。
まずは、よく聴くこと。
次に、よく歌うこと。どんな楽器でも(打楽器でも)メロディーを伴う音楽を演奏する際にはそのメロディーを歌うことが基本となる。
その上で、重心を安定させること、不要な力を入れないこと、フレーズ間の移動などの身体の使い方の基礎が大切になる。各楽器の個別の奏法は、さらにその先にあるものなのだ。このことがわかれば、実際に楽器を持たなくても練習はできるってことになる。
異なる規格の機械類やソフトの間で共通の動作が得られることを、互換性があると言う。この互換性、人間同士の間にもあったりなかったりするし、同一人物が行なう異なる作業内容の中にもあったりなかったりするように思う。
オカリナで学んだ演奏技術を揚琴に生かすことができた場合、その技術のエッセンスはふたつの楽器の間に互換性があると言える。で、そのエッセンスこそが、あらゆる楽器演奏の基礎なのだ。
12月には、揚琴とオカリナを半分ずつ聴かせてくれろというありがたいご依頼もいただいている。なんだかんだ書いたが、実はライブで両方やるのはへんたいなのだ。なぜかっつーと、ワタシのバアイの話だが、揚琴とオカリナの奏法には互換性がたくさんあるが、表現する世界にはそれほど多くないから、気持ちの切り替えがへんたいなのだったとさ。
おしまい。
09.10.15 記
09.10.15 記
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
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オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
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