忍者ブログ
揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
2024-041 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 prev 03 next 05
1  2  3  4  5 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

#296 文明の色と白ふんどし

 前便の続編。奥丹後・琴引浜の海岸は、見た事もないようなきめ細かな白砂でおおわれていた。踏むと「きゅっ、きゅっ」と音がすることから鳴き砂と呼ばれている。浜のはずれの岩場に、水中メガネとシュノーケルを付けて潜ってみた。はたしてそこは、生い茂る海草と色とりどりの貝が陽光にきらめく別世界であった。そのすき間をコバルトブルーの海と同じ色をした魚がすり抜けるように泳いでいる。手を伸ばすと、ブルーに紫の横縞が鮮やかなその魚は、恥ずかしそうにするりと逃げた。

拍手[0回]

PR
#295 水深20m

 波打ち際に横たわって、コバルトブルーの海から打ち寄せてくる白い波に身をゆだねた。小波が当たるたびに、身体はごろごろと転がる。波という自然のリズムに身をまかせるのは実に気持ちがいい。口から鼻からしょっぱい海の水が入ってくるが気にしない。が、どう見ても打ち上げられた水死体だ。実はこれはワタシが子供のころに考え出した遊びで「土左衛門ごっこ」という。いい年して人騒がせなので、ほどほどに切り上げて、母なる海へと泳ぎ出した。

拍手[0回]

#290 ノアの時代

 天から大量の水が落ちてきた。夕立っ、cats&dogs。ひさしぶりの本格的な雨だ。開け放った窓から、雷鳴にまぎれてひんやりとした極上の風が流れ込んでくる。雨はますます激しく、風はうなり、雷鳴は天然サラウンドサウンドとなって天空をゆるがす。もっと、もっとだ。すべてを冷やせ。すべてを洗い流せ。
 気がつけば、開け放った窓から雨が吹き込み、部屋の中まで洗い流されていた。ひさしぶりにたたみのふき掃除ができてそれはよかった。

拍手[0回]

#288 海が呼んでいる

 今までに見た日本の海でいちばん美しかったのは、沖縄の海だ。飛行機の窓から沖縄本島が見えたとき、その周囲の抜けるようなコバルトブルーの海の美しさに目を見張った。それまで知っていた海の色は、深い青緑か灰色がかった浅いブルー、または雨の日の灰色の海、そして冬の日本海の漆黒の海だったから、そのときの感激といったらなかった。そして、沖縄の海に匹敵するくらい美しい海がすぐ近くにあったのを知ったのは、つい最近だった。

拍手[0回]

#275 燕

 大阪は八尾で暮らす人々をヤオ族という。中国の雲南省からの移民の末裔だといわれるが、真相は定かではない。そのヤオ族が暮らす地域のまっただ中でのアリエッタのライブが終わった。なかなか盛り上がり、揚琴まで運び込んで演った甲斐があった。揚琴ソロのコーナーでは雲南省生まれの「瑶(ヤオ)族舞曲」を演ろうかとも思ったが、長くなるのでやめにした。が、オカリナ + チェロ + 揚琴でトライした中国曲「燕になりたい」での取り組みは、この曲に伝承歌という生い立ちを超えた新たな命を吹き込んだと思う。不祥の作者の思いやいかに。
 で、このライブとは直接は関わりがないことかもしれないが、やっぱりどうしても書いておこうと思うことがある。

拍手[0回]

#225 白鳥の湖

 - - - 固いお話がつづいておりますが、閑話休題 - - -

 なんというおだやかな表情。なんというなめらかな曲線美。樹齢五百年はあろうかと思われる檜の巨木の中から顕現した菩薩は、その長い腕でわれわれの艱難辛苦を救い、如来の元へいざなわんとされていた。

拍手[0回]

#172  心 の 穴

 前便を書いた翌日、同居のご婦人が三日ほど実家に帰ると言って出かけた。と、その日から、キビちゃんがぱたりと姿を見せなくなった。
 やっぱりこういうことだったのだ。あの一羽とひとりは、もうここに帰ってくることはあるまい。いったいこの先、ワタシは誰にエサを与えてもらえばいいのだろう。鉛色の空がワタシの心に重くのしかかってくる。ワタシのこの身は自然界のきびしい掟にしたがって、寒空の下でこのまま淘汰されてしまうのだろうか。頭の中でチャイコフスキーの「悲愴」が鳴っている。

拍手[0回]

#171 鳥の気持ちがわからない

 臆病なくせに、好奇心が強い。臆病なくせに、自己主張が強い。臆病なくせに、あきらめが悪い。
「臆病」が本性なのだろうか。そのほかの性格が本性なのだろうか。たぶん、あの鳥の場合は、好奇心が強くて、自己主張が強くて、あきらめが悪いのだが、そうした本性をきびしい自然の中で維持して生き抜いていくために、臆病になった、つまり警戒心が強くなったのだろう。

拍手[0回]

#155 閉店女

 野外コンサートでなくても、演奏がある日の雨はいやなものだ。運転や楽器の積み降ろしに余計な時間とエネルギーが要る。
 きょう(14日)は関西地方は雨だとの予報で、会場である神戸に着くまで雨を心配しつづけていたが、結局は終日一滴もふらなかった。
 たしかに、ワタシは潜在的雨乞い師的晴れ男だと何度も書いた。しかし、はたと気づいた。近頃、天気予報が当たらないことが多いのではないか? これはもしや、祈祷師協会のしわざではないのか? であれば、祈祷師協会おそるべし。

拍手[0回]

#141 狂い咲き情報

 先日、ウチの近くで藤の花がたくさん咲き、それをテレビが取材に来たそうだ。放映は見ていないが、やはり例によって「今ごろめずらしいですね〜」的な軽いコメントですませてしまったのだろうか。
 近頃、狂い咲きがやたらに多い。ウチの周囲を見渡しただけでも、今狂い咲きしている花は、藤、アザミ、山吹、ネジ花がある。いずれも春から夏のはじめの花であり、今年はすっかり姿を消して久しかった花だ。

拍手[0回]

#131 ようこそ、ようこそ

 見なれないやつが、夜にワタシの家の開け放たれた玄関から中をのぞいている。そっとうしろに立ち「おい」と声をかけた。あわてて振り返ってワタシに向き直ったそいつは、ワタシの顔を見て、驚きと威嚇が混じった「フンッ」という鼻息をひとつ残し、家の中に飛び込んだ。
「こりゃこりゃ」としかると、すぐに出てきて、ワタシの足元を走り抜けて戸外へどたどたと飛び出した。逃げなくてもいいのに。

拍手[0回]

#125 ようこそ

 突然、天井裏に何かが入ってきた。
「どたどたどた」と走り回る。
 ネズミは何度も来ているが、こいつの足音はずっと大きい。そして少し動きが重い。ときどき、かなりの距離を飛ぶ。
 イタチか?

拍手[0回]

#124 燕になりたくない

 お昼前の強い日ざしの下で、「クチュクチュ、ペチャクチャ」と、明るいおしゃべりの声が聞こえる。たくさんのツバメが電線の上に集まって、おしゃべりしているのだ。

 オカリナコンサートで、何度か「燕になりたい」という曲を吹いた。揚琴で二胡やバイオリンやフルートの伴奏をしたこともある曲だ。中国の古い恋の歌だが、ワタシはツバメに対してそれほどロマンティックな思いを持ってはいない。いつもそこにいるかわいいやつ、という程度だ。行動を見ていると、すばしこいがなかなかせわしないやつらなので、燕になりたいとは思わない。

拍手[1回]

 ここは水の楽園だと書いたお尻から、先日はとうとう当地にも大雨洪水警報が発令された。ここは楽園だと何度思い込もうとしても、現実のもう一方の面と直面せざるを得ないときもある。その逆境的側面は、少なからず人間の営みのひずみによってもたらされている。で、なおのこと重たい心持ちとなってしまう。

 世界中の自然の循環の輪が乱れてきている。季節の流れが、水の循環が乱れてきている。そして、その原因が現代人の営みであることがいよいよ確かになってきている。
 自然の循環の輪を守るために小さな自分に何ができるのか? この基本的問いかけをないがしろにしては未来はないと思うものの、まことにたいしたことはできないように思える。

 あらゆる節約をする・・・これはなかなかストレスがたまる。
 できるだけあちこちへ出かけないようにする・・・でも仕事は減らしたくないな。
 出かけるときは自転車に乗る、歩く・・・荷物が多くて遠距離移動が多くて公共の交通が充実していない暮らしではムズカシイ。ロバを飼いたいのだが、ロバにまたがってリアカーを引かせて国道を行くのははた迷惑だろうか。

拍手[0回]

 ほんとうにあった、三人の会話。

「ゆうべから蒸し暑いわね」
「蒸し暑くなったわね」
「ゆうべ寝てるときにねー、ムカデが出たの」
「えーっ、ムカデが出るの?」
「Aさんの家は山際だからね」
「そうそう」
「蒸し暑くなると出るのよね」
「で、刺されたの?」
「刺されなかった」
「よかったね」
「でも、首の方に上がってきた」
「えーっ、首に上がってきたの?」
「えーっ」
「でも、刺されなかった」
「よかったねー」
「大きかったの?」

拍手[0回]

おしらせ
お問合せはホームページの "FAQ & Form" からしていただけます。
太 陽 暦
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30
管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
New Comments
※ 非公開を希望される方はその旨お書きください。
[09/10 水戸ふぢ]
[09/05 森下知子]
[07/17 Kitty]
[05/31 Kitty]
[04/17 Kitty]
[03/13 巴だ]
[12/08 栗美]
twitter
ブログ内検索
New Track Back
ようこそ
バーコード
"巴だ リョウヘイ" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP@SAMURAI FACTORY INC.
忍者ブログ [PR]