揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#124 燕になりたくない
お昼前の強い日ざしの下で、「クチュクチュ、ペチャクチャ」と、明るいおしゃべりの声が聞こえる。たくさんのツバメが電線の上に集まって、おしゃべりしているのだ。
オカリナコンサートで、何度か「燕になりたい」という曲を吹いた。揚琴で二胡やバイオリンやフルートの伴奏をしたこともある曲だ。中国の古い恋の歌だが、ワタシはツバメに対してそれほどロマンティックな思いを持ってはいない。いつもそこにいるかわいいやつ、という程度だ。行動を見ていると、すばしこいがなかなかせわしないやつらなので、燕になりたいとは思わない。
お昼前の強い日ざしの下で、「クチュクチュ、ペチャクチャ」と、明るいおしゃべりの声が聞こえる。たくさんのツバメが電線の上に集まって、おしゃべりしているのだ。
オカリナコンサートで、何度か「燕になりたい」という曲を吹いた。揚琴で二胡やバイオリンやフルートの伴奏をしたこともある曲だ。中国の古い恋の歌だが、ワタシはツバメに対してそれほどロマンティックな思いを持ってはいない。いつもそこにいるかわいいやつ、という程度だ。行動を見ていると、すばしこいがなかなかせわしないやつらなので、燕になりたいとは思わない。
春に里にやってきたツバメたちは、まずカップルで巣作りの場所を探す。人家の軒先がそのメインターゲットとなる。それも、玄関先などの人がよく通るところを好んで選ぶ。
去年は、四月半ばころからツバメがひっきりなしに家の中に飛び込んできた。ワタシが玄関先に巣を作れないようにシートなどでガードしたからだ。裏口から寝室や茶の間にしつこく入ってきては、いつのまにかとうとう梁の上に運んできた泥を塗り付け、巣の基礎作りを始めた。もちろん、ワタシは彼らを追い回して出ていっていただく。また入ってくる。根比べとなる。
「彼」と書いたが、はじめに入ってくるのはオスのようなのだ。
よく見ていると、オスが最初に部屋に飛び込んできて、気に入ったところを見つけたら、「クチュクチュクチュ」と、すぐ外で待っているメスを呼ぶ。メスはすぐには入ってこずに、はじめはクチュクチュとなにかつぶやいている。が、たいていはしばらくすると入ってくる。そして、気に入らなければまたクチュクチュと何か言い残して出ていってしまう。オスは、しょうがなしにまた他の場所を探す。
意見がまとまれば、カップルで田んぼなどから少しずつ泥と枯草を運び、壁や梁の上などに塗り始める。一度に塗り付ける量はほんのひとつまみほどだ。ツバメのカップルは、朝から夕方まで何度も何度も田んぼと巣作りの場所を往復する。
これが、ツバメのカップルの巣作りの模様だ。ひとつの巣が出来上がるまでに何日くらいかかるのか、残念ながらワタシは知らない。泥を塗り始めたのに気がついたときには、すぐに立ち退き交渉から強制執行までを一気に遂行してしまうからだ。
中にはおっちょこちょいのオスがいて、ワタシたちが追い回すとガラス戸に頭から突っ込んでいき、気絶してしまうことがある。大ケガを負わすと可哀想なので、できるだけそっと、語りかけながら追い回すが、やっぱりツバメも人間がこわいようだ。ときには出口がわからなくなってパニックを起こし、ユーエヌケーオーを落とすやつもいる。
生き物との共存はうれしいが、さすがにわが家の中がツバメの糞だらけになるのは困るので、出ていっていただくしかない。
こうして、半月に渡るツバメとの縄張り争いはつづく。
結局、ツバメに勝ち目はほとんどない。それでもツバメは、人間が命をおびやかす敵ではないことを知っているので、毎年やってきては人家に巣をかけようとする。
そのツバメが、今年は家の中にほとんど入ってこなかった。この家は危ない、と評判が立ったのだろうか。せっかくやさしい心で裏の軒下に巣をかけやすいように棚を作ってやったのに、巣を作ろうとした跡がまるでない。きっとそこはメスが気に入らなかったのだろう。ワタシはまだまだ女性の気持ちを、つまりは自然の摂理をちっともわかっていないようだ。
そのツバメたち。それまではカップルがそれぞれの巣で家族をふやし、別々に行動していたものが、お盆の頃には群れて一斉に旅立ってゆく。旅立つ前には、こうして何度かたくさんの家族がひと所に集まって、「クチュクチュ、ペチャクチャ」とおしゃべりをする。仲間の無事を確かめあい、新しい家族を紹介しあい、みんなで次なる旅の計画を話し合っているにちがいない。それは数日つづき、気が付けば、ある日一羽残らず忽然と姿を消している。
ツバメがいなくなると、水引きが花芽を付けはじめ、秋がすぐそこに見えてくる。
去年は、四月半ばころからツバメがひっきりなしに家の中に飛び込んできた。ワタシが玄関先に巣を作れないようにシートなどでガードしたからだ。裏口から寝室や茶の間にしつこく入ってきては、いつのまにかとうとう梁の上に運んできた泥を塗り付け、巣の基礎作りを始めた。もちろん、ワタシは彼らを追い回して出ていっていただく。また入ってくる。根比べとなる。
「彼」と書いたが、はじめに入ってくるのはオスのようなのだ。
よく見ていると、オスが最初に部屋に飛び込んできて、気に入ったところを見つけたら、「クチュクチュクチュ」と、すぐ外で待っているメスを呼ぶ。メスはすぐには入ってこずに、はじめはクチュクチュとなにかつぶやいている。が、たいていはしばらくすると入ってくる。そして、気に入らなければまたクチュクチュと何か言い残して出ていってしまう。オスは、しょうがなしにまた他の場所を探す。
意見がまとまれば、カップルで田んぼなどから少しずつ泥と枯草を運び、壁や梁の上などに塗り始める。一度に塗り付ける量はほんのひとつまみほどだ。ツバメのカップルは、朝から夕方まで何度も何度も田んぼと巣作りの場所を往復する。
これが、ツバメのカップルの巣作りの模様だ。ひとつの巣が出来上がるまでに何日くらいかかるのか、残念ながらワタシは知らない。泥を塗り始めたのに気がついたときには、すぐに立ち退き交渉から強制執行までを一気に遂行してしまうからだ。
中にはおっちょこちょいのオスがいて、ワタシたちが追い回すとガラス戸に頭から突っ込んでいき、気絶してしまうことがある。大ケガを負わすと可哀想なので、できるだけそっと、語りかけながら追い回すが、やっぱりツバメも人間がこわいようだ。ときには出口がわからなくなってパニックを起こし、ユーエヌケーオーを落とすやつもいる。
生き物との共存はうれしいが、さすがにわが家の中がツバメの糞だらけになるのは困るので、出ていっていただくしかない。
こうして、半月に渡るツバメとの縄張り争いはつづく。
結局、ツバメに勝ち目はほとんどない。それでもツバメは、人間が命をおびやかす敵ではないことを知っているので、毎年やってきては人家に巣をかけようとする。
そのツバメが、今年は家の中にほとんど入ってこなかった。この家は危ない、と評判が立ったのだろうか。せっかくやさしい心で裏の軒下に巣をかけやすいように棚を作ってやったのに、巣を作ろうとした跡がまるでない。きっとそこはメスが気に入らなかったのだろう。ワタシはまだまだ女性の気持ちを、つまりは自然の摂理をちっともわかっていないようだ。
そのツバメたち。それまではカップルがそれぞれの巣で家族をふやし、別々に行動していたものが、お盆の頃には群れて一斉に旅立ってゆく。旅立つ前には、こうして何度かたくさんの家族がひと所に集まって、「クチュクチュ、ペチャクチャ」とおしゃべりをする。仲間の無事を確かめあい、新しい家族を紹介しあい、みんなで次なる旅の計画を話し合っているにちがいない。それは数日つづき、気が付けば、ある日一羽残らず忽然と姿を消している。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
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