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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#269 きく〜っ

 前便ではなんとなく「じっくりと聴く」ということがテーマとして浮かび上がってきた。で、つづき的一文。
 香道の世界では、香りを「聴く」という。といっても、お香の煙の中に耳を入れて聴こうものなら「まあ、巴ださまったら、お茶目な方ですこと」と笑われる。香りを「聴く」は「味わう」という意味だ。なぜ「嗅ぐ」「味わう」ではなくわざわざ「聴く」というのか。

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#268 味わえる人

 人間の舌は主に先端で甘み、両端前部で塩味、両端後部で酸味、いちばん奥で苦みを感じるという説を、事実だと思っていた人はかなり多いだろう。が、あれはウソだそうだ。舌はどの部位でもだいたい同じ様に味覚を感じるそうだ。であれば、「味わう」という行為は空間的に行なうものではなく、もっぱら時間的に行なうものだと言えることになる。

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#267 ガソリンが上がればお花がふえる

 この二月に発表された全国消費者物価指数総合によれば、二月現在の物価はエネルギー関連が高くなっているほか、マヨネーズ12.6%、スパゲッティ10.2%、食パン8.5%、カレールウ7.5%、あんパン6.2%など、穀物価格高騰の影響を受けた食料品が軒並み高騰しているそうだ。ワタシの好物ばかりじゃないかっ。

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#266 信じる者は足すくわれる

 一日なんて、あっと言う間だ。こどもの頃にもどりたい。こどもの頃は、一日が長かった。その上、中身が濃かった。それは、出会うものの多くが新鮮であったからだろう。歳をとるほど、経験を通して出会う。新鮮なはずの出会いを、経験という名の過去のファイルと見比べながら品定めしてしまう。過去に生きるとき、時間は急速にしぼんでゆく。

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#265 若いってそんなに罪なこと?

「若い」という言葉は、価値あるものとしても、未熟という意味でも使われる。誰しも時を取り戻すことはできないが、それゆえに若さに対して特別な思いを持ってしまうことも多いのだろう。他人の若さをうらやむとき、そこにはあるがままの自分を受け入れられない自分がいる。「お若いですね」と言われる人は、かっこうのスケープゴートだ。

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#264 舞台袖にて

 ここ数年、年に何度かずつ、舞台袖で出演者を送り出す機会を持っている。送り出す出演者はたくさんのガチョウさんたちだ。舞台を夢見て、上達を夢見てオカリナに取り組むその姿は、「オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ”」の名にふさわしく、ひたむきでファンタジックだ。自分の生徒さんたちを舞台に送り出し、迎えることの喜び、切なさ、緊張感は、ワタシの音楽ライフに欠かせないスパイスとなりつつある。

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#263 満月の夜にピアノが吠えた−7

 陽が長くなっていくに連れて、緑が濃くなっていく。こんな風に太陽エネルギーが大地に充填されていってピークを迎えるのが今月の夏至だ。そんな頃合いに雨がもっとも多くなる。自然の移ろいはほんとうにうまくできている。
 そんな中、満月の夜の体験を書きつづるうちに月も移り変わり、まもなく新月となる。キース・ジャレット体験記もいよいよおしまい。

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#262 満月の夜にピアノが吠えた−6

 何事も、無心で行なったときがいちばんいい結果が出る。ということは、何かをするときに無心になれれば、成功したも同然だということだ。そこで、人は無心になろうとする。が、無心になろうとする思いがすでに雑念であるので、そこで立ち往生してしまう。
 ある古えの知恵者は、このようなときは、何かひとつのことに精神を集中するのが良いと言った。然り。演奏をするときには何に集中すればいいか。言うまでもなく「音」そのものだ。つまり、聴くことに集中できれば、演奏は成功したも同然だということになる。

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#261 満月の夜にピアノが吠えた−5

 時ならぬ暑さをどう乗り切るかは人それぞれだろうが、ワタシの場合はニンニクたっぷりの香り高きウコン色の料理を食べると元気になる。元気になると、鼻歌が出てくる。この鼻歌のメロディーは既製品である場合もあれば、口からでまかせ、良く言えば即興の歌であることもあるのだが、いずれにしても、それが必ずしもワタシの元気と自由の証ではなく、時として不自由さ加減を物語るものなのだと言えば、異議を唱えたくなる人もあるやもしれない。

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#260 満月の夜にピアノが吠えた−4

 温度計や湿度計に現われる数値の変化と体感温度・湿度の変化はことなる。ワタシは思うのだが、楽器が感じるそれらも、人間の体感に近いのではないだろうか。この三日間、同じ会場で同じ曲を揚琴で演奏した。吹き抜けの室内には常にひんやりとした空気が保たれ、持参した温度計・湿度計が示す数値に大きな変化はなかった。が、たいへん暑かった日、雨の日、雨上がりの日、それぞれの音色の変化が温度計・湿度計の数値の変化以上にドラスティックに感じられたのだ。その変化は、当然演奏に影響を及ぼすので、同じ曲でも毎回ちがった表情を持つこととなる。そしてインプロビゼーション部では、さらにはっきりとちがいが出る。

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#259 満月の夜にピアノが吠えた−3

 ある演奏現場で戸外で静かに出番を待っていると、通りかかった関係者の一人の方にねぎらいの声をかけられた。
「(ぼーっと待つのは)たいくつですねー」
 これはたしかに慰労の言葉だったのだが、出番直前に退屈していることなどワタシにはありえない。よほど退屈そうに見えたようなので、気をひきしめ直した。
 キース・ジャレット(以下 K.J. )は、出番の直前まで仲間や身近な人と冗談を言い合っているそうだ。そうすることで、これから始まることに対する重圧から逃れているのだという。K.J. のことを何も知らずにその出番直前の様子を見た人は、よもやその直後にあのようなすさまじい演奏が始まるとは想像だにできないにちがいない。ワタシの場合はどうだろうな。たいして変わらんか。

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#258 満月の夜にピアノが吠えた-2

 ホトトギスが鳴き始めた。暑くなってウレシイ、ウレシイと歌っているように聞こえる。桐の花も暑さで盛りを越えた様子だ。こちとら人間さまは、この暑さと一昨日のキース・ジャレット(以下 K.J. )のコンサート体験の疲労がまだ残っていて、買い物に行くだけでも疲れる。きょうは「ウコンの◯」というドリンク剤を飲んで乗り切った。

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#257 満月の夜にピアノが吠えた

 まったく、聴くのにこれくらいエネルギーを使うコンサートはほかにない。毎度自分が演奏したみたいにくたくたになってしまう。5月20日のキース・ジャレット大阪公演は、満月の下、「この公演は収録されます」というアナウンスが生み出した期待と緊張の中で始まり、鳴り止まないスタンディング・オベーションと3度のアンコールによって幕を下ろした。

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#256 天上の音色

 もうすぐ、キース・ジャレットがやってくる。5月20日、大阪フェスティバルホールのソロ公演は、年に一度の恒例となった感がある。今年も大枚一万円払って、あのめくるめく天上の音の奇跡のひとときをいただきに行く。キース・ジャレットってだれだって? あなた、レッドカード。この三十年近く、ワタシの音楽を精神的に技術的に導きつづけてくれた人がピアニストであることは、ワタシがピアノをほとんど弾けないことを考えるとまことに不思議だ。

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#255 いざというとき

 自分が定期的に顔を合わせて言葉をかわしている人を数えてみれば、意外に少ないことがわかる。この一年だけを振り返ってみても、よくこれで生きてこれたものだと思ってしまう。が、実際は人は数えきれないほどの人々と関係を持って生きている。ただしその関係とは、物・金を通しての間接的関係にすぎない。

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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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