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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
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#266 信じる者は足すくわれる

 一日なんて、あっと言う間だ。こどもの頃にもどりたい。こどもの頃は、一日が長かった。その上、中身が濃かった。それは、出会うものの多くが新鮮であったからだろう。歳をとるほど、経験を通して出会う。新鮮なはずの出会いを、経験という名の過去のファイルと見比べながら品定めしてしまう。過去に生きるとき、時間は急速にしぼんでゆく。

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 そういえば、歳をとるほど一日が短く感じられるという感覚について、「独特」の解釈をする人がいた。
「サイキン、イチニチガ、ドンドンミジカクナッテイッテルト、カンジルヒトハイマスカ?」
 数年前、ある西洋人はコンサートが終わったあとの会場にこう呼びかけた。手をあげる人多数。
「ソウデショウ。コノウチュウハ、ドンドン『カソク』シテイッテルノデス」
 宇宙が加速するとなぜ一日が短く感じられるのか、そこのところが不明のままなところが「独特」だと思うのだが、特殊相対性理論のパロディーか何かを持ち出して、人生のペーソスを機微あふれるユーモアで描いてくれるのだとすれば面白いかもしれないと思い、しばし耳をかたむけつづけた。が、どうやら、地球の未来に対して人類が採るべき備えを訴えているようなのだ。銀河系が通る道にあるとされる、現代の科学では存在が証明されていない高磁場帯にまもなく地球が入り、生命が新たな進化の次元に入るという。そして、その前に大いなる「淘汰」が為され、大多数の人間は死滅するというのだ。

 この話題を、ワタシはすでに知っていた。ワタシはこうした多くの終末論に対しては一向に感情移入できない。「信じますか」と問われれば、「わからない」と答える。その終末論を頭ごなしに否定するわけではない。ワタシの辞書に「信じる」「信じない」という言葉がないだけなのだ。

 すべての物事は、あるかないかのふたつにひとつだ。あるかないかわからないものに対しては「わからない」とすることが正常な態度だと思う。が、知らず知らず自分なりの「解釈」をほどこして、安心を得ようとしてしまう。
 わからないものをわからないままにしておけないところに、人間の弱さがある。そして、そこにつけ込む悪い奴らがいる。

 おしまい。 
08.06.09 
谷 卯 木
谷卯木
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管理人について

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巴だ リョウヘイ
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職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
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演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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