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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
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#255 いざというとき

 自分が定期的に顔を合わせて言葉をかわしている人を数えてみれば、意外に少ないことがわかる。この一年だけを振り返ってみても、よくこれで生きてこれたものだと思ってしまう。が、実際は人は数えきれないほどの人々と関係を持って生きている。ただしその関係とは、物・金を通しての間接的関係にすぎない。

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 生きてゆくために必要な物を通しての関係は欠かせないが、手にする物の大方はどこの誰が作ったのかは知らないままだ。その物を手にして見えてくるものは、その物自体の姿とその物が与えてくれる効果でしかない。その物が暮らしにどうしても必要でないものであればなおのことだ。それゆえに、顔を合わすことがない見えざる人々に想いを馳せることはむずかしい。

 人は、自分が作った物や自分の小さな体験を通して得た知識だけでは生きてゆけないという事実だけを見ても、誰しも一人では生きてゆけないことは明らかだ。さらに、常に顔を合わせて言葉をかわしている人とだけでも生きてゆけないことを思い知る事態に落ち入ることもある。そしてそんな不幸な事態は、万人の身に起こりうる。が、そんな事態も、備えがあれば被害は最小限ですますことができるかもしれない。その備えは、物・金を出し合うだけではないような気がする。

 いざというときに、見ず知らずの人が助けに駆けつけてくれるという安心感ほど、人の暮らしを安らげるものはないのではないだろうか。いざというときに、見ず知らずの人と助け合えるという気概ほど、人の暮らしを豊かにするものはないのではないだろうか。

 幸せも不幸も、人の手によってのみ作り出されるものであることを、「いざというとき」になって初めて、人は思い知ることになるのかもしれない。

 おしまい。 
08.05.15 
母 子 草
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巴だ リョウヘイ
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揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
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演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
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所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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