揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#332 カビキラー
昨年のことだが、ウチにあった二本の松の木のうち一本が枯れた。あれっ、葉が茶色くなってきてるな、と思ったら、一ヶ月ほどであっと言う間に枯れてしまった。この、いわゆる「松枯れ」は、二十年以上前から全国で始まっている。荒れ地、崖、海岸、高地など、きびしい環境の中でも育つ松は最強の植物とされてきた。それが、現在はどこの山でも例外なく、そこかしこに茶色くなった松の無惨な姿を見ることができる。
昨年のことだが、ウチにあった二本の松の木のうち一本が枯れた。あれっ、葉が茶色くなってきてるな、と思ったら、一ヶ月ほどであっと言う間に枯れてしまった。この、いわゆる「松枯れ」は、二十年以上前から全国で始まっている。荒れ地、崖、海岸、高地など、きびしい環境の中でも育つ松は最強の植物とされてきた。それが、現在はどこの山でも例外なく、そこかしこに茶色くなった松の無惨な姿を見ることができる。
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#331 茶碗一杯
生き方や思想信条に感銘を受け、指針としてきた人が亡くなったとき、親が亡くなったときと同じような喪失感が生じる。同時に、その足跡を受け継ごうとする、より強固な意思が芽生えることもある。それは、やはり親が亡くなったときに芽生える、さらなる自立心に似ている。
生き方や思想信条に感銘を受け、指針としてきた人が亡くなったとき、親が亡くなったときと同じような喪失感が生じる。同時に、その足跡を受け継ごうとする、より強固な意思が芽生えることもある。それは、やはり親が亡くなったときに芽生える、さらなる自立心に似ている。
#330 買ってしまった
新しいオカリナを買ってしまった。前からほしかったが、稀少品である上に人気商品ゆえいつも SOLD OUT のオカリナだった。だから、このところすっかり忘れてしまっていた。が、ある日はたと思い出して、きのうこのオカリナを取り扱っている大阪のとある楽器店に電話してみたら「へいっ、ありまっせ」と、浪速の商人らしい元気のいい答、だったかどうか。とにかく、その場で注文した。
新しいオカリナを買ってしまった。前からほしかったが、稀少品である上に人気商品ゆえいつも SOLD OUT のオカリナだった。だから、このところすっかり忘れてしまっていた。が、ある日はたと思い出して、きのうこのオカリナを取り扱っている大阪のとある楽器店に電話してみたら「へいっ、ありまっせ」と、浪速の商人らしい元気のいい答、だったかどうか。とにかく、その場で注文した。
#329 大阪の女
雄鹿の遠吠えが最盛期を迎えた。今年の秋は暑くなったり寒くなったりで、鹿も吠えていいものかどうか悩む日も多いことだろう。この時期は、鹿の活動範囲が広がる。秋以外には滅多に姿を見せない雄鹿も、夜には道路に出没する。おとといも、京都の山間部で暮らし活動するオカリナグループのレッスンに行った帰り道、山や里を走り抜ける道でたくさんの鹿と出会った。
雄鹿の遠吠えが最盛期を迎えた。今年の秋は暑くなったり寒くなったりで、鹿も吠えていいものかどうか悩む日も多いことだろう。この時期は、鹿の活動範囲が広がる。秋以外には滅多に姿を見せない雄鹿も、夜には道路に出没する。おとといも、京都の山間部で暮らし活動するオカリナグループのレッスンに行った帰り道、山や里を走り抜ける道でたくさんの鹿と出会った。
#328 人間国宝
以前山深い山村で暮らしていたころ、よく野菜をいただく近所のおばあちゃんがいた。おばあちゃんが作った野菜は、どれもおばあちゃんの顔と同じように、大きくておおらかな姿をしていて、とても甘かった。日本一の野菜だと思っていた。そのおばあちゃんが、今年の春に亡くなった。おばあちゃんの野菜の味と、野菜作りにまつわる数々の至言を、ワタシはけっして忘れない。
以前山深い山村で暮らしていたころ、よく野菜をいただく近所のおばあちゃんがいた。おばあちゃんが作った野菜は、どれもおばあちゃんの顔と同じように、大きくておおらかな姿をしていて、とても甘かった。日本一の野菜だと思っていた。そのおばあちゃんが、今年の春に亡くなった。おばあちゃんの野菜の味と、野菜作りにまつわる数々の至言を、ワタシはけっして忘れない。
#327 実 り
ひと口食べただけで感動に満たされた深い沈黙にいざなってしまう食べ物というものがある。それは、その食べ物の味だけがそうさせるのではない。その沈黙を生み出すものは、その食べ物の生命力であり、真正さであり、生い立ちなのだ。そんな食べ物にひさしぶりにめぐり会った。
ひと口食べただけで感動に満たされた深い沈黙にいざなってしまう食べ物というものがある。それは、その食べ物の味だけがそうさせるのではない。その沈黙を生み出すものは、その食べ物の生命力であり、真正さであり、生い立ちなのだ。そんな食べ物にひさしぶりにめぐり会った。
#326 陰 謀
懐中時計の電池を交換した。
「はい、そこにかけてお待ち下さい」
ピカピカの時計屋の親切そうなご主人が、ワタシの時計を持って作業コーナーに消えた。ワタシがおしゃれなイスに腰かけようとすると、
「はい、どうもお待たせしました」
ちーとも待ってないぞ。で、¥1,300。どこへ持って行っても、だいたいこれくらいの費用だ。それはそれでいい。問題は、この懐中時計の値段が¥1,200だったことだ。
懐中時計の電池を交換した。
「はい、そこにかけてお待ち下さい」
ピカピカの時計屋の親切そうなご主人が、ワタシの時計を持って作業コーナーに消えた。ワタシがおしゃれなイスに腰かけようとすると、
「はい、どうもお待たせしました」
ちーとも待ってないぞ。で、¥1,300。どこへ持って行っても、だいたいこれくらいの費用だ。それはそれでいい。問題は、この懐中時計の値段が¥1,200だったことだ。
#325 ハチの日
このブログでハチのことを書くことは、もう当分ないと思っていた。が、そうはいかなかった。まったく、いったい、きょうという日はどうなってるのだ。ハチにたたられているのか、はたまた愛されているのか。どちらもできればご容赦願いたいのだが。
このブログでハチのことを書くことは、もう当分ないと思っていた。が、そうはいかなかった。まったく、いったい、きょうという日はどうなってるのだ。ハチにたたられているのか、はたまた愛されているのか。どちらもできればご容赦願いたいのだが。
#324 スズメの巣
ようやくスズメバチが去ってくれた。実は、10月1日のエントリに書いたキイロスズメバチたちは、ワタシの決死の駆除作業のあとも、しばらくは何匹かがうろうろしていたのだ。で、その後の数回の殺虫剤散布で、ようやく姿が見えなくなったのだった。が、安心できない日々がつづいている。
ようやくスズメバチが去ってくれた。実は、10月1日のエントリに書いたキイロスズメバチたちは、ワタシの決死の駆除作業のあとも、しばらくは何匹かがうろうろしていたのだ。で、その後の数回の殺虫剤散布で、ようやく姿が見えなくなったのだった。が、安心できない日々がつづいている。
#323 ギョロ目が見守っている
目をぎょろりとむいて話すと、いやがられる。たいていの人は、ぎょっとした顔をして、まゆをひそめ、手をにぎりしめる。奥ゆかしい人が多いこの国では、感情をあらわにするといやがられるようだ。が、常に目をむいて話す人もいる。
目をぎょろりとむいて話すと、いやがられる。たいていの人は、ぎょっとした顔をして、まゆをひそめ、手をにぎりしめる。奥ゆかしい人が多いこの国では、感情をあらわにするといやがられるようだ。が、常に目をむいて話す人もいる。
#322 ら族の季節
ここ数日、突然寒くなった。はだしで歩き、パンツ一丁でうろうろできる日々は終わった(家の中での話ですよ)。夏は好きだ。裸族の季節だ。野生が目覚め、原始に還る。そんな季節の終わりは淋しい。年中裸族で暮らせたらどんなに気持ちがいいことか。
ここ数日、突然寒くなった。はだしで歩き、パンツ一丁でうろうろできる日々は終わった(家の中での話ですよ)。夏は好きだ。裸族の季節だ。野生が目覚め、原始に還る。そんな季節の終わりは淋しい。年中裸族で暮らせたらどんなに気持ちがいいことか。
#319 聖を絶つ
山深い小さな里で暮らしていた頃、ある日近所のおばさんと子供の教育談義になった。おばさん曰く、
「なんで世の中のみんながみんな、社長にならんとあかんのや」
深くうなずく。それからしばらくして亡くなったおばさんのこの言葉を、ワタシは大切に胸にしまっている。
山深い小さな里で暮らしていた頃、ある日近所のおばさんと子供の教育談義になった。おばさん曰く、
「なんで世の中のみんながみんな、社長にならんとあかんのや」
深くうなずく。それからしばらくして亡くなったおばさんのこの言葉を、ワタシは大切に胸にしまっている。
#318 丸腰の幸せ
ふだん当たり前に使っている道具が、実は凶器になり得ることをつい忘れてしまうことがある。農村だったら草刈り鎌や鉈はもちろんだし、鍬や鋤だって一揆のときには武器になった。草刈り機などは、農村ではもっとも恐ろしい凶器だ。部屋にあるナイフやカッターだって立派な凶器だし、台所は主婦の武器庫だ。大工さんの仕事場は凶器の陳列棚、病院は凶器・劇薬の倉庫みたいなものだ。誰もがそんな物に囲まれて暮らしている。
ふだん当たり前に使っている道具が、実は凶器になり得ることをつい忘れてしまうことがある。農村だったら草刈り鎌や鉈はもちろんだし、鍬や鋤だって一揆のときには武器になった。草刈り機などは、農村ではもっとも恐ろしい凶器だ。部屋にあるナイフやカッターだって立派な凶器だし、台所は主婦の武器庫だ。大工さんの仕事場は凶器の陳列棚、病院は凶器・劇薬の倉庫みたいなものだ。誰もがそんな物に囲まれて暮らしている。
#317 恥的所有権
世の中には、まことにユーモアに長けている人がいる。そんな人にかかれば、悪事もくだらないニュースも笑いの種になってしまう。上質のユーモアは、物事の本質を暴き出し、おだやかに教訓を与え、心を和ませ、人と人との連帯を深める。そんな例に出会えることは少ないが、これはなかなかというものに出会った。
世の中には、まことにユーモアに長けている人がいる。そんな人にかかれば、悪事もくだらないニュースも笑いの種になってしまう。上質のユーモアは、物事の本質を暴き出し、おだやかに教訓を与え、心を和ませ、人と人との連帯を深める。そんな例に出会えることは少ないが、これはなかなかというものに出会った。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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