揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
#318 丸腰の幸せ
ふだん当たり前に使っている道具が、実は凶器になり得ることをつい忘れてしまうことがある。農村だったら草刈り鎌や鉈はもちろんだし、鍬や鋤だって一揆のときには武器になった。草刈り機などは、農村ではもっとも恐ろしい凶器だ。部屋にあるナイフやカッターだって立派な凶器だし、台所は主婦の武器庫だ。大工さんの仕事場は凶器の陳列棚、病院は凶器・劇薬の倉庫みたいなものだ。誰もがそんな物に囲まれて暮らしている。
ふだん当たり前に使っている道具が、実は凶器になり得ることをつい忘れてしまうことがある。農村だったら草刈り鎌や鉈はもちろんだし、鍬や鋤だって一揆のときには武器になった。草刈り機などは、農村ではもっとも恐ろしい凶器だ。部屋にあるナイフやカッターだって立派な凶器だし、台所は主婦の武器庫だ。大工さんの仕事場は凶器の陳列棚、病院は凶器・劇薬の倉庫みたいなものだ。誰もがそんな物に囲まれて暮らしている。
地域の合同草刈り作業の帰り道、田んぼが広がる田園風景の中を、ウチまでぶらぶら歩いていた。まだまだ日射しが強かったこの日、麦わら帽をかぶり、当然だが手には草刈り鎌を持っている。近所のおばさんと行き会った。「ごくろーさん」「暑いねー」「暑いわー」向かいのおばさんが家の前に出ていた。「ごくろーさん」「暑いねー」「暑いわー」ワタシが手に鎌を持っているのを見ても、当然だが誰も何も言わない。
先日、神戸は三宮の阪急駅前付近を歩いていたときのこと。まだ宵の口だというのに、さすがに土曜の夜の繁華街は人出がちがう。ファッショナブルな若い男女や暑苦しそうなおばさんやむさ苦しそうなおっさんから誰もが避けて通る仙人まで、ありとあらゆる人種でごった返している。
ふと気がついたのだが、ときどき通行人がワタシを避けて通る。それも、飛び退くように避ける。
なんだかわけがわからないまま、歩き疲れたのでどこでひと休みしようかときょろきょろしていると、突然ワタシの前に青いシャツのでっかいおまわりさんが立ちはだかった。右手には警棒を持っている。
「待ちなさい。それはなんですか」
おまわりさんは、ワタシの右手を指差した。あれっ、しまった、うっかり家から草刈り鎌を持ってきてしまっていた。
ワタシが右手の草刈り鎌をついーと持ち上げるや否や、うしろから強い力で羽交い締めにされた。鎌は手をはなれ、ちゃりんと音を立てて舗装の上に落ちた。もうひとりのおまわりさんがワタシの背後に回っていたようだ。気づかなかったとは不覚。
ウチの周囲で草刈り鎌を持って歩いていても、誰も不思議に思わないし、何も言わない。なのに街では、鎌を持って歩いていただけで逮捕拘禁される。この違いは何なのだ。
アメリカでは、道で行き交う誰もが、胸元やバッグに銃を忍ばせている可能性がある。こんなにぶっそうなことはない。おちおち道も尋ねられない。いやさ、買い物するのもこわい。
「はうまっち」
「てん・だらー」
「いくすぺんしぶ」
「ふぁっきゅーっ」ずどーん・・・てなことになりはしないかと恐ろしい。
なのに、アメリカのみなさん、涼しい顔して歩いている。その心情は、かつて刀を持った人々が堂々と歩いていた国の国民にもわからない。
丸腰で生きていけることの幸せ、もっと大切にしようよ。
先日、神戸は三宮の阪急駅前付近を歩いていたときのこと。まだ宵の口だというのに、さすがに土曜の夜の繁華街は人出がちがう。ファッショナブルな若い男女や暑苦しそうなおばさんやむさ苦しそうなおっさんから誰もが避けて通る仙人まで、ありとあらゆる人種でごった返している。
ふと気がついたのだが、ときどき通行人がワタシを避けて通る。それも、飛び退くように避ける。
なんだかわけがわからないまま、歩き疲れたのでどこでひと休みしようかときょろきょろしていると、突然ワタシの前に青いシャツのでっかいおまわりさんが立ちはだかった。右手には警棒を持っている。
「待ちなさい。それはなんですか」
おまわりさんは、ワタシの右手を指差した。あれっ、しまった、うっかり家から草刈り鎌を持ってきてしまっていた。
ワタシが右手の草刈り鎌をついーと持ち上げるや否や、うしろから強い力で羽交い締めにされた。鎌は手をはなれ、ちゃりんと音を立てて舗装の上に落ちた。もうひとりのおまわりさんがワタシの背後に回っていたようだ。気づかなかったとは不覚。
ウチの周囲で草刈り鎌を持って歩いていても、誰も不思議に思わないし、何も言わない。なのに街では、鎌を持って歩いていただけで逮捕拘禁される。この違いは何なのだ。
アメリカでは、道で行き交う誰もが、胸元やバッグに銃を忍ばせている可能性がある。こんなにぶっそうなことはない。おちおち道も尋ねられない。いやさ、買い物するのもこわい。
「はうまっち」
「てん・だらー」
「いくすぺんしぶ」
「ふぁっきゅーっ」ずどーん・・・てなことになりはしないかと恐ろしい。
なのに、アメリカのみなさん、涼しい顔して歩いている。その心情は、かつて刀を持った人々が堂々と歩いていた国の国民にもわからない。
丸腰で生きていけることの幸せ、もっと大切にしようよ。
Chategory
太 陽 暦
11 | 2024/12 | 01 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | 31 |
管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
New Entry
(08/20)
(04/18)
(05/17)
(09/04)
(08/31)
(04/24)
(04/19)
New Comments
※ 非公開を希望される方はその旨お書きください。
[09/10 水戸ふぢ]
[09/05 森下知子]
[07/17 Kitty]
[05/31 Kitty]
[04/17 Kitty]
[03/13 巴だ]
[12/08 栗美]
ブログ内検索
New Track Back
Archives
ようこそ