揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#424 夜の森の神秘の住民
笛には鳥の声を思い起こさせるものが多い。音域が高いものは、小鳥のさえずりを連想させる。そして、低い声で鳴く鳥の声には、オカリナがもっとも似ているような気がする。低い声の鳥の代表といえば、フクロウだろう。そのフクロウ、春先になると里へ下りてきて夜な夜な鳴き始める。フクロウが春の訪れを告げる鳥のひとつであることは、あまり知られていない。
笛には鳥の声を思い起こさせるものが多い。音域が高いものは、小鳥のさえずりを連想させる。そして、低い声で鳴く鳥の声には、オカリナがもっとも似ているような気がする。低い声の鳥の代表といえば、フクロウだろう。そのフクロウ、春先になると里へ下りてきて夜な夜な鳴き始める。フクロウが春の訪れを告げる鳥のひとつであることは、あまり知られていない。
ウチは、ゆるやかな丘のような低い山のすぐふもとにある。ウチのすぐ裏にはひなびた栗林があり、その向こうは植林の杉林になっていて、まもなく杉林が切れると山の雑木林となる。雑木林で寝起きするらしいフクロウだが、時折杉林や栗林までやってきて鳴く。
フクロウの鳴き声と言えば「ホーー、ホーー」と真似されるが、実際はあまり声を引っ張らず、短く鳴く。そしてはっきりとリズムがあり、「ホーー、ホーー」よりもずっと歌心がある。「ほおっ・・・ほおククほおっ」てな感じだ。「ほおっ」と次の「ほお」のあいだの「・・・」という間(ま)になんとも言えない味わいがある。そして、二番目の「ほお」と最後の「ほおっ」の間に「クク」というような「タメ」が必ず入る。
これまであちこちでたくさんのふくろうの声を聴いてきたが、この「「ほおっ・・・ほおククほおっ」という鳴き方こそ、フクロウ節のスタンダードだと言える。至近距離で聴くその声は、想像以上に大きかった。
さて、フクロウの鳴き声の音域を持つオカリナはアルトF管(6F管)だ。まろやかな音色もまた、フクロウの声に生き写しだ。以前、ごく近くまで来て鳴いているフクロウに向かって、アルトF管で鳴き真似を返してみた。すると、案の定「ほおっ・・・ほおくくほおっ」と返してきた・・・と思う。だって、何度か試してみたら、ほぼ同じ間合いで返してくるんだもの。
ネイティブ・アメリカンの間では、フクロウは幸運を運ぶ鳥だと言われている。日本でも「福ろう」などともじられて、縁起が良い鳥だとされてきた。オカリナでいっしょけんめに真似すれば「吹く労」だ。夜道で何度か出会ったが、大きな羽根をまったく音を立てずに優雅にはためかせて飛び去る姿は、神秘的ですらあった。
ということで、きょうの「きまぐれインプロヴィゼーション」は、その夜の森の神秘の住民の鳴き真似との一人掛け合いで、春から初夏の夜の森の空気を。
↓
ちなみにこのアルトF管は、ハトとカッコウの声の音域でもある。ハトの鳴き声は音程がたいへん微妙なので泣き真似はなかなかむずかしい。そしてカッコウは、よく歌われるような「ミッドー、ミッドー」という長3度音程でできたメロディーではなく、だいたい増4度くらいで、ふたつめの音が微妙に下がってゆく。
#408で紹介し、その後しばらく表紙を飾っていたイカルの歌声には、オカリナの中ではもっとも音域が高いソプラノC管(1C管)でも届かない高音が含まれる。紹介した歌声の最後の音がそれだ。この音さえ出れば泣き真似ができるので、誰かこの音まで出せるオカリナを作ってくれないかな。
フクロウの鳴き声と言えば「ホーー、ホーー」と真似されるが、実際はあまり声を引っ張らず、短く鳴く。そしてはっきりとリズムがあり、「ホーー、ホーー」よりもずっと歌心がある。「ほおっ・・・ほおククほおっ」てな感じだ。「ほおっ」と次の「ほお」のあいだの「・・・」という間(ま)になんとも言えない味わいがある。そして、二番目の「ほお」と最後の「ほおっ」の間に「クク」というような「タメ」が必ず入る。
これまであちこちでたくさんのふくろうの声を聴いてきたが、この「「ほおっ・・・ほおククほおっ」という鳴き方こそ、フクロウ節のスタンダードだと言える。至近距離で聴くその声は、想像以上に大きかった。
さて、フクロウの鳴き声の音域を持つオカリナはアルトF管(6F管)だ。まろやかな音色もまた、フクロウの声に生き写しだ。以前、ごく近くまで来て鳴いているフクロウに向かって、アルトF管で鳴き真似を返してみた。すると、案の定「ほおっ・・・ほおくくほおっ」と返してきた・・・と思う。だって、何度か試してみたら、ほぼ同じ間合いで返してくるんだもの。
ネイティブ・アメリカンの間では、フクロウは幸運を運ぶ鳥だと言われている。日本でも「福ろう」などともじられて、縁起が良い鳥だとされてきた。オカリナでいっしょけんめに真似すれば「吹く労」だ。夜道で何度か出会ったが、大きな羽根をまったく音を立てずに優雅にはためかせて飛び去る姿は、神秘的ですらあった。
ということで、きょうの「きまぐれインプロヴィゼーション」は、その夜の森の神秘の住民の鳴き真似との一人掛け合いで、春から初夏の夜の森の空気を。
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ちなみにこのアルトF管は、ハトとカッコウの声の音域でもある。ハトの鳴き声は音程がたいへん微妙なので泣き真似はなかなかむずかしい。そしてカッコウは、よく歌われるような「ミッドー、ミッドー」という長3度音程でできたメロディーではなく、だいたい増4度くらいで、ふたつめの音が微妙に下がってゆく。
#408で紹介し、その後しばらく表紙を飾っていたイカルの歌声には、オカリナの中ではもっとも音域が高いソプラノC管(1C管)でも届かない高音が含まれる。紹介した歌声の最後の音がそれだ。この音さえ出れば泣き真似ができるので、誰かこの音まで出せるオカリナを作ってくれないかな。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
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