忍者ブログ
揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
2024-031 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 prev 02 next 04
354  352  351  350  349  345  344  343  342  341  340 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

#401 こわいもの見たさ

 #391「アドリブノススメ」で、ワタシと大学の同窓生との即興デュオセッションについて書いたが、ゆうべとうとうその模様の動画を見てしまった。こわいもの見たさの鑑賞の結果は、見なきゃよかったとも思ったし、撮っていてくれてよかったとも思った。ま、再会の記念の酔っぱらいセッションなんだから、演奏の出来不出来はこの際言うまい。(写真は動画からの切り抜き)

拍手[0回]


はじまりはじまり〜
session1

 このセッションは、二十数年ぶりの大学の同窓会の一幕で、たいへん楽しくスリリングでエキサイティングなセッションだった。ワタシが見た動画は、同窓生のひとりがカメラに収めていた映像を苦労して編集して、ネットにアップしてくれたものだ。
 先のエントリでは、このセッションから受けた美しい印象をつらつらと書きつづったが、視聴覚的記録というものは良きにつけ悪しきにつけ生の印象を変えてしまう。だから、映像を見る前に文章にして「内面の記録」を形にしておいておいてよかった。この手法を一般に「美化」と言う。
「外面の記録」はたいていそこはかとなく物悲しい。ワタシはなんだかふにゃふにゃしていたし、相方のTは「おれはこんなに○背だったのか」と嘆いていた。そうでもないと思うけど。
 が、Tはワタシの行き方をよくつかんで、われわれがプログレ・フリークだったあの頃とはひと味もふた味もちがうピアノでまことにうまく合わせ、大いにインスパイアしてくれた。・・・美化。100円くれ。

音がぴたりと合い始め・・・
session2

 機会あって自分の演奏の映像を見るたびに、内面の変化をリアルタイムで音楽的に適確に表現することのむずかしさを感じる。そのむずかしさは、取りも直さず演奏、ことに即興演奏というもののむずかしさそのものなのだが。
 で、このセッションの映像でも、自分についてはマイナス要因ばかりが際立って見える。何を迷ってるんだよっ。おっ、音がしぼんでいってるぞっ。こら、1秒間も立ち止まってどうしたっ。
 演奏中にそれらのマイナス要因に気づいていなかったというわけではない。気づいていたがゆえに、この記録を見るのがこわいよー、と思ったわけだ。とりあえず楽しかったんだけど。酔ってたからしょうがないか。

次第に白熱っ。
session3 session3

 自分の演奏の映像を見る時、いい演奏をするには内面に生じた感情を大げさすぎるほどに表現するだけでは足りないことがよくわかる。マイナス要因が表面化するのを、自分が考えている以上に素早く制御する必要があることを思い知らされる。酔ってたからしょうがないよな。

そろそろ終わりますかね?
session4

 生徒さんによく言う「まちがっても一切気にせず、すぐさま次の瞬間に深く関わることが大切なり」との言葉。迷い・ためらい・集中力の途切れなどのマイナス要因に囚われた瞬間と、そこから立ち直るまでの時間的ギャップは、演奏者が感じる以上に長いものだということを、自分にも改めて言い聞かせたい。酔ってたんだけどね。

もうちょっと演ろうよ。
session5

 すべてのハプニングを受け入れ、ただただ流れに身をゆだねる境地。ふわふわ〜、ゆらゆら〜。そんな境地にいつづけることができれば、すべての音が生きた音となり、有機的つながりの中で、表現すべきものを適確に当たり前に表現しつづけることができるにちがいない。酔ってたからなー。

こんなところで!
session6

 こうして、こわいもの見たさだったセッションの記録映像鑑賞は終わった。やっぱり手に汗握っちゃったよ。
 このセッションの動画、公開できなくてすみませぬ。同窓会の会場となったお店にたまたま居合わせた一般のお客さんは、セッションの冒頭は相変わらず自分たちのおしゃべりを楽しんでいたが、途中からはし〜んとなって聴いてくれてたので、まずはめでたしめでたし、でいいだらふ。へろへろに酔ってたんだから。
「あいつら何者や」
 あんたとおんなじ、ただの酔っぱらいでございました。

おつかれ〜
session7


 おしまい。 
09.03.08 記 
NAME
TITLE
COLOR
MAIL
URL
COMMENT
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS
TRACKBACK URL 
おしらせ
お問合せはホームページの "FAQ & Form" からしていただけます。
太 陽 暦
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
New Comments
※ 非公開を希望される方はその旨お書きください。
[09/10 水戸ふぢ]
[09/05 森下知子]
[07/17 Kitty]
[05/31 Kitty]
[04/17 Kitty]
[03/13 巴だ]
[12/08 栗美]
twitter
ブログ内検索
New Track Back
ようこそ
バーコード
"巴だ リョウヘイ" WROTE ALL ARTICLES.
PRODUCED BY SHINOBI.JP@SAMURAI FACTORY INC.
忍者ブログ [PR]