揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#406 あんたがたどこさ
あー、なんという陽気だ。子どもたちは花粉も黄砂も関係ないようで、みんな元気に外で遊んでいる。おっと、ゲートボールのおばあちゃんたちもだ、すげ。そう言えば、おばあちゃんたちの子どもの頃には、天気のいい日には、やっぱ手まりなんかもやっただろうな。近ごろの女の子は手まりなんかしないな。
あー、なんという陽気だ。子どもたちは花粉も黄砂も関係ないようで、みんな元気に外で遊んでいる。おっと、ゲートボールのおばあちゃんたちもだ、すげ。そう言えば、おばあちゃんたちの子どもの頃には、天気のいい日には、やっぱ手まりなんかもやっただろうな。近ごろの女の子は手まりなんかしないな。
ワタシの子ども時代の女の子は、男の子にスカートをまくられると恥ずかしがるのに、手まりのときには大胆に足を上げて、スカートの下からパンツが見えても平気だったな。不思議だった。
「あんたがたどこさ」という手まり歌がある。「あんたがたどこさ、肥後さ」という歌詞の通り熊本が舞台になっていて、熊本で生まれた歌とされている。ワタシはオヤジが熊本出身なもので、この歌には少し思い入れがある。歌に出てくる「せんば山」というところがどんなところなのか、初めて熊本へ行くまではずいぶん想像をふくらませていた。せんば山へ行けば歌に出てくるタヌキに会えると思っていた。で、行ってみると、洗馬橋は街のど真ん中でがっかりした。が、熊本の動物園で、当時はここにしかいなかったレッサーパンダに会えてそれはよかった。
三年ほど前、あるオカリナの生徒さんの希望で、あんたがたどこさをオカリナのアカペラ3部合奏にアレンジした。で、この二月からワタシの勧めで別のグループもこの曲の練習を始めた。編曲は自分でもなかなか気に入っているが、けっしてやさしい楽譜ではなくて申し訳ない。
この曲はいわゆるスイング的な「跳ねる」リズムを持っている。手まり歌だからね。だから、手まりのリズムを表現できればベストだ。手まりの動きをよく見ると、地面近くでいちばん加速し、手元でいちばん失速する。この動きが一種のスイング感を生んでいるのだ。で、奏者が手まりをしている気持ちで演奏できれば大成功となる。
また手まりは、何回つづけられるかがひとつのポイントだ。だから、手まりをつづけるうちにまりをつく女の子のテンションが次第に上がってくる。編曲では、手まりをする女の子のそんな内面の変化も、たびたびの転調と掛け合いなどで表現してみた。手まりのリズムの表現とともに、スリリングに仕上げられればバッチリだ。
この曲は、出だしから6小節までは1小節ごとに拍子が変わっていくのが特徴的だ。4拍子に始まって、2、3、3、4、2、という具合だ。歌って数えて確かめてみ。
日本の曲のリズムは平坦な感じがするものが多い。それらはおそらく、雅楽と田植え歌などの労働歌の伝統が色濃いためだろう。だからなのか、多くの日本人が西洋音楽を歌ったり演奏したりすると重たい感じになってしまいやすい。それゆえに「日本人はリズム感が悪い」というのが定説になっている。が、手まり歌はスイング感あふれるリズムを持っている。手まり歌以外にも「ずいずいずっころばし」のような童謡には、スイング的リズムを持つ曲が少なからずある。だから、西洋音楽のリズムに固執せず、日本の土着的なリズムの意外な幅広さに着目してそれらを積極的に作・編曲や演奏に取り入れれば、リズミックでなかなか面白いものができあがるのではないかと思う。あんたがたどこさを編曲する際、そんなことも考えていた。
ウチから見えるグランドで、きょうもゲートボールをしているおばあちゃんたちのひとつひとつの動きは、巷のせわしない時間感覚を超越しているように見える。が、手まり世代であるおばあちゃんたちは、実はすばらしいスイング感の持ち主なのやもしれない。
「あんたがたどこさ」という手まり歌がある。「あんたがたどこさ、肥後さ」という歌詞の通り熊本が舞台になっていて、熊本で生まれた歌とされている。ワタシはオヤジが熊本出身なもので、この歌には少し思い入れがある。歌に出てくる「せんば山」というところがどんなところなのか、初めて熊本へ行くまではずいぶん想像をふくらませていた。せんば山へ行けば歌に出てくるタヌキに会えると思っていた。で、行ってみると、洗馬橋は街のど真ん中でがっかりした。が、熊本の動物園で、当時はここにしかいなかったレッサーパンダに会えてそれはよかった。
三年ほど前、あるオカリナの生徒さんの希望で、あんたがたどこさをオカリナのアカペラ3部合奏にアレンジした。で、この二月からワタシの勧めで別のグループもこの曲の練習を始めた。編曲は自分でもなかなか気に入っているが、けっしてやさしい楽譜ではなくて申し訳ない。
この曲はいわゆるスイング的な「跳ねる」リズムを持っている。手まり歌だからね。だから、手まりのリズムを表現できればベストだ。手まりの動きをよく見ると、地面近くでいちばん加速し、手元でいちばん失速する。この動きが一種のスイング感を生んでいるのだ。で、奏者が手まりをしている気持ちで演奏できれば大成功となる。
また手まりは、何回つづけられるかがひとつのポイントだ。だから、手まりをつづけるうちにまりをつく女の子のテンションが次第に上がってくる。編曲では、手まりをする女の子のそんな内面の変化も、たびたびの転調と掛け合いなどで表現してみた。手まりのリズムの表現とともに、スリリングに仕上げられればバッチリだ。
この曲は、出だしから6小節までは1小節ごとに拍子が変わっていくのが特徴的だ。4拍子に始まって、2、3、3、4、2、という具合だ。歌って数えて確かめてみ。
日本の曲のリズムは平坦な感じがするものが多い。それらはおそらく、雅楽と田植え歌などの労働歌の伝統が色濃いためだろう。だからなのか、多くの日本人が西洋音楽を歌ったり演奏したりすると重たい感じになってしまいやすい。それゆえに「日本人はリズム感が悪い」というのが定説になっている。が、手まり歌はスイング感あふれるリズムを持っている。手まり歌以外にも「ずいずいずっころばし」のような童謡には、スイング的リズムを持つ曲が少なからずある。だから、西洋音楽のリズムに固執せず、日本の土着的なリズムの意外な幅広さに着目してそれらを積極的に作・編曲や演奏に取り入れれば、リズミックでなかなか面白いものができあがるのではないかと思う。あんたがたどこさを編曲する際、そんなことも考えていた。
ウチから見えるグランドで、きょうもゲートボールをしているおばあちゃんたちのひとつひとつの動きは、巷のせわしない時間感覚を超越しているように見える。が、手まり世代であるおばあちゃんたちは、実はすばらしいスイング感の持ち主なのやもしれない。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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