#411 カロリー計算

#411　カロリー計算

　先日、幽体離脱してウチの周辺の航空写真を撮ってきた。春になったとは言え寒風が吹きすさぶ中、上空から見下ろす我が家周辺はなかなか良き眺めだった。まことに気持ちがいいので、ウチの上をぐーぐる、おっとちがった、ぐるぐると回るだけではなく、少し離れたところにあるマイ田んぼまで飛んでみた。で、ウチから田んぼまでの小道の写真もきれいに撮れた。

　ところで、ウチの周辺でトラクターが動き出した。早くも米作りに向けての準備が始まったのだ。一般の田んぼでは、冬の間に田んぼの土は固く締まる。それをこの時期に掘り返して、しばらくしたら水を入れ、しろかきと言ってまた機械でこねくり回して、田植えをできる状態にする。が、今年から始めるウチの田んぼは、冬の間に水を張ってあったので、しろかきまでの手間は要らない・・・はずだ。で、ワタシはまだのんびりしている。

　さて、最初の写真は、ウチの上をぐーぐる、おっとちがった、ぐるぐると旋回しながらすぐ周囲を写したものだ。この真ん中あたりにワタシの家がある。

　次の写真は、ワタシの家からウチの田んぼまでの小道を写したものだ。左上に何枚か連なっている田んぼのうちの、いちばん道側の白くなっているところがウチの田んぼだ。右下のワタシの家から田んぼまでの距離は約６００ｍ。普通に歩いて約８、９分。

　なんだかんだ物思いにふけりながら、よそ見をしながら、道草を喰いながら歩いているとあっという間なのだが、こうして見るとけっこう遠いな。

　で、６００ｍ歩くのに要するカロリーは、３５ｋｃａｌだそうだ。
　で、ご飯一膳＝１４０ｇのカロリーは、２３５ｋｃａｌ。
　ということは、田んぼまで往復すると、消費カロリーは７０ｋｃａｌだから、ご飯１膳の約３０％分のカロリーを消費することになる。

　実際にウチと田んぼを往復する回数は、多くても一年で１００回くらいだろう。つまりそのバアイ、ウチの目の前に田んぼがあるバアイと比べて、１シーズンで７，０００ｋｃａｌ≒ご飯３０膳分＝４．２ｋｇ余計にお米を作る必要がある計算になる。・・・「まずは茶碗一杯分作れればいい」などと言ってられなくなったぞ。

　結論。田んぼは家の近くにある方がいい。
　・・・わかりきったことであったやもしれない。あっただろう。あったにきまってる。

　が、機械を使ってお米を作るとなれば、この数十倍、いやさ、もしかすると数百倍のカロリーを燃やす石油エネルギーが要る。で、そのエネルギーを手に入れるために、よそで働いて手にした資金、すなわち自分の人的エネルギーを投入しなければならない。だから、少々歩いたり手作業したりで苦労してでも、機械を使わずに田んぼをする方が結局は楽だということになる・・・はずだ。

　田んぼまでの細い地道を歩く間に、ウグイスやらなんやらのたくさんの鳥の声が聴けるようになってきた。鳥の声に導かれて歩く気分は、こんな感じ。

　にしても、航空写真ってすごいねー。こんな写真がゴルゴ１３の手に渡ったら、やっぱりあっと言う間に狙撃されてしまうなー、と心配がつのるきょうこのごろだったとさ。（航空写真／ゴルゴネタのなつかしい記事）

　おしまい。　
09.03.29 記　

2009/03/30 (Mon) 田舎暮らし TRACKBACK() COMMENT(0)