揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#416 失業者以下
全国で空前の就農ブームだそうだ。各地の農山村の役場などが技術指導・住居・生活費付きで就農希望者を募ると、定員をはるかに超える希望者が殺到するケースが相次いでいる。希望者には、派遣切りなどで失業した若い人が多いそうだ。が、採用が内定しても、本採用の時点で、あるいは就農して数日で、やっぱりやーめたとなる人が多くて困っている役場が多いんだって。
全国で空前の就農ブームだそうだ。各地の農山村の役場などが技術指導・住居・生活費付きで就農希望者を募ると、定員をはるかに超える希望者が殺到するケースが相次いでいる。希望者には、派遣切りなどで失業した若い人が多いそうだ。が、採用が内定しても、本採用の時点で、あるいは就農して数日で、やっぱりやーめたとなる人が多くて困っている役場が多いんだって。
やっぱりやーめた、の人が挙げる理由は、研修期間を終えてから果たして自立してやっていけるかどうかの不安、収入が少ない、などだそうだ。きょうのニュースによると、ある町の面接では町長がじきじきに「田舎暮らしはきびしいぞ」とおどすそうで、それでもやる気のある人が合格者の条件となるとのこと。が、そこでやる気を見せた人でも、面接が終わってひとりでよくよく考えてみた結果、あるいは就農して数日で、やっぱりやーめた、となってしまう場合が多い、と。
つまり、現実は、田舎で農業するより失業している方がましだと考える人が多いということだ。
この事実に、ワタシは痛くショックを覚えた。自分が嫌われたような気にさえなってしまう。そんなに田舎はイヤか、そんなに田舎びとはきらいか、田舎で暮らしたいと思う者なぞはただの物好きか変人かっ、派遣切りに同情なんかするんじゃなかったよっ、とついつい頭に来てしまう。
そうか、百姓は失業者以下なのか。多くの農業従事者はよっく考えねばならないだろう。なぜこんなに農業には魅力がないのか、と。
一度はイカッタものの、こんどは失業者の肩を持つワタシ。その通り。今の農業にはあまり魅力がない。現代農業は、文字通りその土台である土と、そこで営まれる生命の循環の還からどんどん離れていっている。たとえ作物が採れたとしても、機械と農薬と化学肥料で作った作物では、喜びも半減するのは無理もないことだ。そして、その貧しいあり方に、営利追求型の大規模農業の普及政策が追い打ちをかけている。
もうひとつの問題は、農村そのものの魅力のなさだろう。物資と情報が少ない。都会のようなおしゃれな店がない。店員の愛想が悪い。夜が早い。ケイタイが通じない。交通が不便だ。医療が充実していない。年寄りばっかりだ。みんなものをはっきり言わない。ないないづくしのつくしの子だ。
こんな風に問題点はいろいろあるだろうが、今の農業就業者の需要と供給のバランスを見れば、農業はまじめにやる限り当面はもっとも食いっぱぐれのない職業だとは言えるはずだ。もちろん、職業として成り立たせるにはそれなりの厳しさがあるだろう。が、都会出身者は都会人の志向を知っている。そして既成概念に囚われていない。だから、農村出身者にはなかなか出せないアイデアに満ちた経営ができる可能性もあるのではないだろうか。
にしても、農業が失業者にまで見放されるようでは、この国の食糧事情の展望はますます暗い。
ここ数日、土方と化している。わけあってユンボで地所の隅に押しやられて山と積まれた畑用土を、シャベルで削っては一輪車に積み、むき出しの粘土層となっている元の場所に運んで畑を作っているのだ。きょうまでで一輪車二十杯分の土を運んだ。が、こんな作業をしても、十年前よりもかえって疲れなくなった。ようやくかなり「いな化」してきたやもしれないとさ。
鳥さん、鳥さん、どこ行くの? ワタシに幸せ運んでおくれ。せめていっしょに土を運んでおくれ。
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つまり、現実は、田舎で農業するより失業している方がましだと考える人が多いということだ。
この事実に、ワタシは痛くショックを覚えた。自分が嫌われたような気にさえなってしまう。そんなに田舎はイヤか、そんなに田舎びとはきらいか、田舎で暮らしたいと思う者なぞはただの物好きか変人かっ、派遣切りに同情なんかするんじゃなかったよっ、とついつい頭に来てしまう。
そうか、百姓は失業者以下なのか。多くの農業従事者はよっく考えねばならないだろう。なぜこんなに農業には魅力がないのか、と。
一度はイカッタものの、こんどは失業者の肩を持つワタシ。その通り。今の農業にはあまり魅力がない。現代農業は、文字通りその土台である土と、そこで営まれる生命の循環の還からどんどん離れていっている。たとえ作物が採れたとしても、機械と農薬と化学肥料で作った作物では、喜びも半減するのは無理もないことだ。そして、その貧しいあり方に、営利追求型の大規模農業の普及政策が追い打ちをかけている。
もうひとつの問題は、農村そのものの魅力のなさだろう。物資と情報が少ない。都会のようなおしゃれな店がない。店員の愛想が悪い。夜が早い。ケイタイが通じない。交通が不便だ。医療が充実していない。年寄りばっかりだ。みんなものをはっきり言わない。ないないづくしのつくしの子だ。
こんな風に問題点はいろいろあるだろうが、今の農業就業者の需要と供給のバランスを見れば、農業はまじめにやる限り当面はもっとも食いっぱぐれのない職業だとは言えるはずだ。もちろん、職業として成り立たせるにはそれなりの厳しさがあるだろう。が、都会出身者は都会人の志向を知っている。そして既成概念に囚われていない。だから、農村出身者にはなかなか出せないアイデアに満ちた経営ができる可能性もあるのではないだろうか。
にしても、農業が失業者にまで見放されるようでは、この国の食糧事情の展望はますます暗い。
ここ数日、土方と化している。わけあってユンボで地所の隅に押しやられて山と積まれた畑用土を、シャベルで削っては一輪車に積み、むき出しの粘土層となっている元の場所に運んで畑を作っているのだ。きょうまでで一輪車二十杯分の土を運んだ。が、こんな作業をしても、十年前よりもかえって疲れなくなった。ようやくかなり「いな化」してきたやもしれないとさ。
鳥さん、鳥さん、どこ行くの? ワタシに幸せ運んでおくれ。せめていっしょに土を運んでおくれ。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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