揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#418 田園的育児論
あちこちで田んぼをかき回す耕耘機の音が聴こえるようになった。昨年の十月に始まったウチのお米作りプランもいよいよ佳境に入る。とは言っても、耕さない手法を採るマイ田んぼは今も静かなものだ。さて、そろそろ苗を注文すべき時期であることに気がついた。で、農協に電話したら、なんと、予約申込はとっくに締め切ったという。
あちこちで田んぼをかき回す耕耘機の音が聴こえるようになった。昨年の十月に始まったウチのお米作りプランもいよいよ佳境に入る。とは言っても、耕さない手法を採るマイ田んぼは今も静かなものだ。さて、そろそろ苗を注文すべき時期であることに気がついた。で、農協に電話したら、なんと、予約申込はとっくに締め切ったという。
なんということだ。これでは、家を建てるために土地を買ったところが肝心の家の材料が売り切れていたようなものではないか。ワタシたちは、あわてるよりも、落ち込むよりも、自分たちのあまりのうかつさにあきれ果て、笑い出してしまった。
が、捨てる神あれば拾う神あり。田んぼ的師匠であるKさんちから種籾をいただくことができた。
そうか、これでよかったのだ。というのも、ワタシはできればいずれは自分で苗代を作って種籾を播きたいと思っていたのだ。このたびそうしなかったのは、むずかしい苗代作りを初年度からいきなり手がけるのは危険だと判断したからだ。で、ほぼすべての農家がそうするように、やむを得ず農協から苗を買うことにしていたのだった。
で、早速苗代を作った。まず、苗代用地から雑草の種を取り去るために表土をけずる。そして、雑草の種が混じっている可能性が少ないところの土を、苗代に適したきめの細かい土にするために、ふるい機でふるう。
きのう、ここまでの作業を進めた。きょうはワタシは仕事に出かけていたので、よく知ったご婦人が一人で、予備として借りてきた疑似苗代用トレイ二枚に土を敷いて種籾を撒いた。
明日はいよいよ本格的苗代用地に土を敷いて籾を播く。さてさて、どうなることやら。
ところで、田んぼと言えば常に水が張ってあるというイメージがある。が、いろいろ調べるうちに「できる限り水をやらない」方が強い米がたくさん採れるという事実に行き当たった。稲は常に水を必要とする植物だと思い込んでいたが、どうもそうではなく、水に強い体質であるだけなのだそうだ。事実、陸稲(おかぼ)というものがあるが、あれは陸稲という品種があるのではなく、栽培法の違いによる呼び名なのだ。
では、なぜほとんどの農家が田んぼに水を張りっぱなしにするのか。それは、その方が管理しやすいと考えられているからだ。そして陸稲は生産性も食味も落ちるという。そんなわけで、水浸しの田んぼで育てるために作られる全国の農協の苗は、水浸しの幼少期を送ることとなる。だから本当は使いたくなかったのだ。
極力節水的栽培法は、十数年の野菜作りの経験からはたいへん納得できる。植物は、特に苗の頃にたくさん水をやってしまうと、その後もずっとたくさんの水が必要になり、しかも弱いものになってしまう。トマトなどは、苗付け後は収穫まで一度も水をやらなかったことさえある。その際、雑草取りも最小限にすることで土中の水分を保つ。すると、その方がかえっておいしいトマトがたくさん採れた。つまり、より自然に近い環境を作ってやるわけだ。
が、自然に近い田んぼには、雑草という強力な競争相手が大量に現われる。ライバルに負けないような強い稲を育てるには、ライバルをも友とさせ、手助けは最小限にするのが良い。すると、稲にとって真の友となる仲間も次々に現われてくる。すなわち、土中の有用な微生物や害虫の天敵だ。が、最小限の手助けほどむずかしい。なぜなら、最小限の「適確な」手助けにとどめるには、細やかな観察と直観が求められるからだ。
機械化され化学物質を多用する生産効率と経済効率が至上の過保護な管理社会で集約的に育てるか、小さくて貧しくても自然に近い自由で健康な社会できめ細かい目配りの下にきびしくかつのびのびと育てるか。この違いは「味」という結果になって現われる。・・・はずだ。
まだ苗もできていないのに、このウンチクぶりにはかなり笑える。
が、捨てる神あれば拾う神あり。田んぼ的師匠であるKさんちから種籾をいただくことができた。
そうか、これでよかったのだ。というのも、ワタシはできればいずれは自分で苗代を作って種籾を播きたいと思っていたのだ。このたびそうしなかったのは、むずかしい苗代作りを初年度からいきなり手がけるのは危険だと判断したからだ。で、ほぼすべての農家がそうするように、やむを得ず農協から苗を買うことにしていたのだった。
で、早速苗代を作った。まず、苗代用地から雑草の種を取り去るために表土をけずる。そして、雑草の種が混じっている可能性が少ないところの土を、苗代に適したきめの細かい土にするために、ふるい機でふるう。
きのう、ここまでの作業を進めた。きょうはワタシは仕事に出かけていたので、よく知ったご婦人が一人で、予備として借りてきた疑似苗代用トレイ二枚に土を敷いて種籾を撒いた。
明日はいよいよ本格的苗代用地に土を敷いて籾を播く。さてさて、どうなることやら。
ところで、田んぼと言えば常に水が張ってあるというイメージがある。が、いろいろ調べるうちに「できる限り水をやらない」方が強い米がたくさん採れるという事実に行き当たった。稲は常に水を必要とする植物だと思い込んでいたが、どうもそうではなく、水に強い体質であるだけなのだそうだ。事実、陸稲(おかぼ)というものがあるが、あれは陸稲という品種があるのではなく、栽培法の違いによる呼び名なのだ。
では、なぜほとんどの農家が田んぼに水を張りっぱなしにするのか。それは、その方が管理しやすいと考えられているからだ。そして陸稲は生産性も食味も落ちるという。そんなわけで、水浸しの田んぼで育てるために作られる全国の農協の苗は、水浸しの幼少期を送ることとなる。だから本当は使いたくなかったのだ。
極力節水的栽培法は、十数年の野菜作りの経験からはたいへん納得できる。植物は、特に苗の頃にたくさん水をやってしまうと、その後もずっとたくさんの水が必要になり、しかも弱いものになってしまう。トマトなどは、苗付け後は収穫まで一度も水をやらなかったことさえある。その際、雑草取りも最小限にすることで土中の水分を保つ。すると、その方がかえっておいしいトマトがたくさん採れた。つまり、より自然に近い環境を作ってやるわけだ。
が、自然に近い田んぼには、雑草という強力な競争相手が大量に現われる。ライバルに負けないような強い稲を育てるには、ライバルをも友とさせ、手助けは最小限にするのが良い。すると、稲にとって真の友となる仲間も次々に現われてくる。すなわち、土中の有用な微生物や害虫の天敵だ。が、最小限の手助けほどむずかしい。なぜなら、最小限の「適確な」手助けにとどめるには、細やかな観察と直観が求められるからだ。
機械化され化学物質を多用する生産効率と経済効率が至上の過保護な管理社会で集約的に育てるか、小さくて貧しくても自然に近い自由で健康な社会できめ細かい目配りの下にきびしくかつのびのびと育てるか。この違いは「味」という結果になって現われる。・・・はずだ。
まだ苗もできていないのに、このウンチクぶりにはかなり笑える。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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