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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
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#303 人でよかった

 精一杯練習して、体調を整えて、気持ちを落ち着かせ、万全の備えをした上で本番に臨んで、細心の注意を払って、全身全霊を込めて演奏しても、失敗するときは失敗する。それには理由がある。

 全身全霊を込めて演奏するとき、生まれる音には、たとえ下手でも命が宿る。つまり、その音は、生きている。

 さて、機械は絶対に失敗しない。しかし、機械は絶対に人間のようには演奏できない。そもそも、込めるべき全身全霊というものを持っていない。そして、命ある他者と一体になった演奏をすることはできない。命は、命としか共鳴できない。

 一方、人は機械のように同じ物をくり返し生み出すことはできない。時々刻々変化しているすべての生きとし生ける存在のひとつとして生きながら、同じ物をくり返し生み出そうとすれば、そこにはあらゆる「無理」が生じる。生演奏というものには、常にそういう側面が付いて回る。

 人がいくら万全の体制で臨んでも失敗するときは失敗する理由は、その人が人であるからだ。失敗とは、人であることの証なのだ。失敗とは、単なる無理の破綻なのだ。

 失敗を許容しないことは、その人を人として認めないことに等しい。それはつまり、自分自身を機械化しようとする心の働きにちがいない。

 失敗したときに人は、仲間に申し訳なく思う。これまで積み上げてきたものが無に帰したと感じる。次の一歩を踏み出す気力が失せる。生まれ持ったものの足りなさを嘆く。時間が後戻りできないことを呪う。が、失敗を分かち合い受け入れてくれる仲間がいるとき、自分が機械ではなく人であることを思い出すにちがいない。そして、人として仲間とともに次の一歩を踏み出すことが、それも、よりその人らしく歩み出せる力を持つことができるのだろう。

 で、また失敗したりして。

 おしまい。 
08.08.25 記 

吊るしたタマネギ

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巴だ リョウヘイ
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職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
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自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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