揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#300 宿命の出会い
前々便#298、前便#299 とつづけてオカリナの選び方について書いてきたが、今便では書き残したいくつかのことについて。もちろん、すべてワタシの私見である上、いちばん言いたいことは「自分の耳と指と身体で確かめて、自分に合ったものを選ぶ」だから、少しでもその参考になればと思って書いているだけだ。だから「お前はそんなにいいオカリナを持っているのか」と問われれば、「拙者にとっては良きものでござる」とお答えすることになる。マイ・オカリナはどれも既製品の普通品なので100%の満足度とはいかないが、そのうち本番で使うものは「使い慣れるまで使えた」という意味で納得している。
前々便#298、前便#299 とつづけてオカリナの選び方について書いてきたが、今便では書き残したいくつかのことについて。もちろん、すべてワタシの私見である上、いちばん言いたいことは「自分の耳と指と身体で確かめて、自分に合ったものを選ぶ」だから、少しでもその参考になればと思って書いているだけだ。だから「お前はそんなにいいオカリナを持っているのか」と問われれば、「拙者にとっては良きものでござる」とお答えすることになる。マイ・オカリナはどれも既製品の普通品なので100%の満足度とはいかないが、そのうち本番で使うものは「使い慣れるまで使えた」という意味で納得している。
オカリナの出来不出来には個体差があり、個体差が小さいメーカーのものを選ぶべきだと書いた。この点については、自分の経験を頼りにするには限界があるだろうし、他者と情報を共有したい。孤独な一匹狼奏者も、かっこつけずに人様にたずねるべし。
個体差が小さい個人工房もあれば、誰が吹いてもおかしな音がするオカリナを相当数出荷していて、クレームを申し入れれば「オカリナとはそういうものである。あなたの技術で改善するべきである」と、開き直りとも取れる返答をよこすメーカーもある。
だから、メーカー選びも大切な要素だと言える。手に入れた楽器がたまたま出来が良いものであっても、個体差が大きいものを出荷しているメーカーのものは、細部の仕上げが雑だという印象を、ワタシは持っている。
最近ではメジャーなメーカーよりも、いくつかの個人工房の方がていねいに作っているという傾向を感じる。個人工房の問題は、製作・納品に時間がかかることだ。品物は抜群に良いが、注文から納品まで三、四年待ち、無期限延期ありという工房もある。お年寄りのオカリナフリークならば、さしずめ「長生きする支えになります」てなところか。せめて出棺に間に合えば、オカリナもいっしょにお棺に入れてあげられるのだが。でも、オカリナは二度焼きしたら素焼きでなくなってしまうな。が、本焼きのオカリナというものもあるから、それはそれで案外味のある音色に生まれ変わるやもしれない。
脱線、転覆寸前。
さて、グループでの合奏を前提にオカリナを選ぶ場合は、同じメーカーのものでそろえる方が良いサウンドを得やすいと書いた。では、どのメーカーを選ぶのが良いのか。もちろん、これも好みやグループが目指す方向によって決まる。伴奏を使うのかアカペラでやるのか、暗い人たちが暗い曲を吹くのか、天然系の人々が南国アパパ的レパートリーをそろえるのか、肺活量を持て余している若者のグループか、息も絶え絶えの妙齢の楽団か、等々。
なお、同じメーカーのオカリナをそろえているグループのサウンドを間近で聴いてみれば、そのオカリナの持ち味がある程度わかると思う。なぜなら、そこではひとりひとりの音色はひとつのグループとして溶け合っているので、個々のくせや技術の違いによる音色の「誤差」はある程度は打ち消され、そのオカリナの持ち味のいくばくかが浮き彫りになってくるからだ。音色は硬いか柔らかいか、ピッチの正確さ、音域による音量の偏り加減、音の「通り」の良さ、合奏での音色の溶け合いやすさ、などなどを判断する材料になる。
一方、異なるメーカーのオカリナで合奏することも、グループの個性を引き出すのに役立つ場合もある。
少編成で、1パートに一人ずつの配置となるような場合は、音量のバランスを取るために、中声部には音が小さいもしくはやわらかいオカリナを、トップにはよく通る音のオカリナを用いる、などの工夫ができる。
このように異なるメーカーのオカリナを配置することのメリットも多い。それは、オカリナは音量調節の幅がきわめてせまいという特徴をある程度克服できる、曲によって編成と配置を変えることでサウンドに変化をつけやすい、まったく新しいオカリナ・アンサンブル・サウンドが生まれる可能性がある、そして、それぞれが自分で選んで気に入ったオカリナで思う存分にプレイできる、などがあると思う。
楽器選びは相方や伴侶や仕事選びと似ている気がする。自分を知ることが、良き相方と出会う条件やもしれない。・・・もしや、楽器選びも縁と運か。それとも、宿命の出会いか。
個体差が小さい個人工房もあれば、誰が吹いてもおかしな音がするオカリナを相当数出荷していて、クレームを申し入れれば「オカリナとはそういうものである。あなたの技術で改善するべきである」と、開き直りとも取れる返答をよこすメーカーもある。
だから、メーカー選びも大切な要素だと言える。手に入れた楽器がたまたま出来が良いものであっても、個体差が大きいものを出荷しているメーカーのものは、細部の仕上げが雑だという印象を、ワタシは持っている。
最近ではメジャーなメーカーよりも、いくつかの個人工房の方がていねいに作っているという傾向を感じる。個人工房の問題は、製作・納品に時間がかかることだ。品物は抜群に良いが、注文から納品まで三、四年待ち、無期限延期ありという工房もある。お年寄りのオカリナフリークならば、さしずめ「長生きする支えになります」てなところか。せめて出棺に間に合えば、オカリナもいっしょにお棺に入れてあげられるのだが。でも、オカリナは二度焼きしたら素焼きでなくなってしまうな。が、本焼きのオカリナというものもあるから、それはそれで案外味のある音色に生まれ変わるやもしれない。
脱線、転覆寸前。
さて、グループでの合奏を前提にオカリナを選ぶ場合は、同じメーカーのものでそろえる方が良いサウンドを得やすいと書いた。では、どのメーカーを選ぶのが良いのか。もちろん、これも好みやグループが目指す方向によって決まる。伴奏を使うのかアカペラでやるのか、暗い人たちが暗い曲を吹くのか、天然系の人々が南国アパパ的レパートリーをそろえるのか、肺活量を持て余している若者のグループか、息も絶え絶えの妙齢の楽団か、等々。
なお、同じメーカーのオカリナをそろえているグループのサウンドを間近で聴いてみれば、そのオカリナの持ち味がある程度わかると思う。なぜなら、そこではひとりひとりの音色はひとつのグループとして溶け合っているので、個々のくせや技術の違いによる音色の「誤差」はある程度は打ち消され、そのオカリナの持ち味のいくばくかが浮き彫りになってくるからだ。音色は硬いか柔らかいか、ピッチの正確さ、音域による音量の偏り加減、音の「通り」の良さ、合奏での音色の溶け合いやすさ、などなどを判断する材料になる。
一方、異なるメーカーのオカリナで合奏することも、グループの個性を引き出すのに役立つ場合もある。
少編成で、1パートに一人ずつの配置となるような場合は、音量のバランスを取るために、中声部には音が小さいもしくはやわらかいオカリナを、トップにはよく通る音のオカリナを用いる、などの工夫ができる。
このように異なるメーカーのオカリナを配置することのメリットも多い。それは、オカリナは音量調節の幅がきわめてせまいという特徴をある程度克服できる、曲によって編成と配置を変えることでサウンドに変化をつけやすい、まったく新しいオカリナ・アンサンブル・サウンドが生まれる可能性がある、そして、それぞれが自分で選んで気に入ったオカリナで思う存分にプレイできる、などがあると思う。
楽器選びは相方や伴侶や仕事選びと似ている気がする。自分を知ることが、良き相方と出会う条件やもしれない。・・・もしや、楽器選びも縁と運か。それとも、宿命の出会いか。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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