揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#299 恋愛関係
尺八などは音を出せるようになるだけでも相当な日数がかかる。その点、オカリナは吹けばとりあえず音は出る。だから手軽でやさしい楽器だとよく言われる。ところが、いざ始めてみれば、良い音を出すことがたいへんむずかしい楽器だと思い知らされる。だからこそ、自分に合ったオカリナを選ぶことが大切なのだ。前便 #298 では、オカリナ選びのポイントと、試奏の重要性について書いた。オカリナは奏者と音色との相性が特に大切だとも書いた。今便ではその点をくわしく。
尺八などは音を出せるようになるだけでも相当な日数がかかる。その点、オカリナは吹けばとりあえず音は出る。だから手軽でやさしい楽器だとよく言われる。ところが、いざ始めてみれば、良い音を出すことがたいへんむずかしい楽器だと思い知らされる。だからこそ、自分に合ったオカリナを選ぶことが大切なのだ。前便 #298 では、オカリナ選びのポイントと、試奏の重要性について書いた。オカリナは奏者と音色との相性が特に大切だとも書いた。今便ではその点をくわしく。
多くの人がオカリナ選別の基準にしている要素のベスト5は、全体の音色、高い音の出しやすさ、息づかいの快適さ、指穴の押さえやすさ、そして価格だろう。それらを頭に置いて試奏できるときは試奏をする。が、実はワタシは普通の試奏だけでは不十分だと考えている。
楽器というものは、奏者が正しい奏法を用いた上で全身全霊を込めて演奏して、奏者が楽器と一体となって、初めて本来の音色を出してくれる。すくなくとも、一定以上の水準の楽器はそのように作られている。そしてそのような音色を引き出すには、相応の時間が要る。ときには何ヶ月もかかる。それを、楽器店で周囲を気にしながら少しばかり試奏したからといって、そのような音色を引き出せる可能性を見いだせるわけもない。
さらに大事な事は、その楽器が自分の全身全霊を受け止めてくれる「器」であるかどうかを見極めることだ。楽器とは「楽(楽しみ・調和・音楽)」の「器」なのだ。その器がいい音楽を生み出すには、奏者の全エネルギーを注ぎ込むに足るものであることが大事だと思う。正しい奏法で吹いているにも関わらず、曲の、つまり感情のクライマックスで思い通りの音が出せない楽器は、その人に合っていない楽器だと言える。
なお、時々刻々変化する奏者の感情を適確に表現してくれるのみならず、奏者に新たな音色の発見をも与えてくれる楽器であれば理想的だ。
さて、現実には楽器店で長時間の試奏をさせてもらうことは不可能だ。だから、前便でまとめたオカリナ選びのポイントなどを頭に置いて、短い時間でも試奏させてもらって、あとは経験と直感で見極め、選ぶしかない。また、あるメーカーのオカリナに興味を持った場合は、すでにそのメーカーのオカリナを使っている人の感想は重要な情報となるはずだ。
というわけで、楽器選びにはやはり経験が必要だという結論となってしまった。
「だからセンセイに頼んでいるのですよっ」
はい。でも、試奏もせずに選ぶのは、やっぱり気が引けてしまうなー。だから、勉強だと思って、自分で選んでくださいな。
ただ、合奏を前提にオカリナを選ぶ場合は、異なるオカリナを持ち寄って合奏するよりも、全員が同じメーカーのオカリナを使う方が良いサウンドを得やすい。このことについては、長くなるのでまた次の機会に。
それにしても、自分の楽器の本来の音色を引き出せている人が、どれだけいるだろう。高価なオカリナをかすれた音で吹きつづけていたり、高い音を出すときにこわがって息を押さえたりする人が多いのが現実だ。そのオカリナ本来の音色、つまり最高の音色は、型通りの練習や理屈からではなく、遊びで思い切り吹いているときに、天の啓示のごとくに突然現われたりもする。そのときは、「あー、これがこのオカリナの本来の音色なのかっ」と、必ず気づくはずだ。根気よく探ってみてほしい。
いい楽器との出会いは、その後のオカリナライフを左右する。こだわる人は、まず自分が出したい音色をできるだけはっきりイメージすることが大切だと思う。そしてその音を、まずは今の自分のオカリナで根気よく探して、どうしても見つからなければ、何が足りないのかを明らかにして、必ず試奏できる環境で新しいオカリナを選ぶことをお勧めしたい。さすれば、長く恋愛関係を保てるオカリナと出会えるやもしれませぬ。
楽器というものは、奏者が正しい奏法を用いた上で全身全霊を込めて演奏して、奏者が楽器と一体となって、初めて本来の音色を出してくれる。すくなくとも、一定以上の水準の楽器はそのように作られている。そしてそのような音色を引き出すには、相応の時間が要る。ときには何ヶ月もかかる。それを、楽器店で周囲を気にしながら少しばかり試奏したからといって、そのような音色を引き出せる可能性を見いだせるわけもない。
さらに大事な事は、その楽器が自分の全身全霊を受け止めてくれる「器」であるかどうかを見極めることだ。楽器とは「楽(楽しみ・調和・音楽)」の「器」なのだ。その器がいい音楽を生み出すには、奏者の全エネルギーを注ぎ込むに足るものであることが大事だと思う。正しい奏法で吹いているにも関わらず、曲の、つまり感情のクライマックスで思い通りの音が出せない楽器は、その人に合っていない楽器だと言える。
なお、時々刻々変化する奏者の感情を適確に表現してくれるのみならず、奏者に新たな音色の発見をも与えてくれる楽器であれば理想的だ。
さて、現実には楽器店で長時間の試奏をさせてもらうことは不可能だ。だから、前便でまとめたオカリナ選びのポイントなどを頭に置いて、短い時間でも試奏させてもらって、あとは経験と直感で見極め、選ぶしかない。また、あるメーカーのオカリナに興味を持った場合は、すでにそのメーカーのオカリナを使っている人の感想は重要な情報となるはずだ。
というわけで、楽器選びにはやはり経験が必要だという結論となってしまった。
「だからセンセイに頼んでいるのですよっ」
はい。でも、試奏もせずに選ぶのは、やっぱり気が引けてしまうなー。だから、勉強だと思って、自分で選んでくださいな。
ただ、合奏を前提にオカリナを選ぶ場合は、異なるオカリナを持ち寄って合奏するよりも、全員が同じメーカーのオカリナを使う方が良いサウンドを得やすい。このことについては、長くなるのでまた次の機会に。
それにしても、自分の楽器の本来の音色を引き出せている人が、どれだけいるだろう。高価なオカリナをかすれた音で吹きつづけていたり、高い音を出すときにこわがって息を押さえたりする人が多いのが現実だ。そのオカリナ本来の音色、つまり最高の音色は、型通りの練習や理屈からではなく、遊びで思い切り吹いているときに、天の啓示のごとくに突然現われたりもする。そのときは、「あー、これがこのオカリナの本来の音色なのかっ」と、必ず気づくはずだ。根気よく探ってみてほしい。
いい楽器との出会いは、その後のオカリナライフを左右する。こだわる人は、まず自分が出したい音色をできるだけはっきりイメージすることが大切だと思う。そしてその音を、まずは今の自分のオカリナで根気よく探して、どうしても見つからなければ、何が足りないのかを明らかにして、必ず試奏できる環境で新しいオカリナを選ぶことをお勧めしたい。さすれば、長く恋愛関係を保てるオカリナと出会えるやもしれませぬ。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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