揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#440 無駄な努力だべー
金持ちでない者が田舎暮らしを始めるときは、地元民から変人か「ワケアリ」とのレッテルを貼られることを覚悟しておいた方がいい。また「芸術家」という肩書きは、田舎では「わけがわからん人」という意味だ。その上有機農法でも始めようものなら「新興宗教」とのありがたい冠まで付けていただける。ウチの地域にはそんな定説が当てはまらなくてよかったが、やはりいろいろ笑える。
金持ちでない者が田舎暮らしを始めるときは、地元民から変人か「ワケアリ」とのレッテルを貼られることを覚悟しておいた方がいい。また「芸術家」という肩書きは、田舎では「わけがわからん人」という意味だ。その上有機農法でも始めようものなら「新興宗教」とのありがたい冠まで付けていただける。ウチの地域にはそんな定説が当てはまらなくてよかったが、やはりいろいろ笑える。
きのう、田んぼにしゃがんで草引きをしていると、近所のおばさんが車で通りかかった。
「何もかも手でしているべーか。はあ〜、農業は楽しみが第一だべ。無駄な努力はやめるべし」
ワタシは楽しんでいるし、無駄な努力をしているつもりはこれっぽちもないのだが。が、にっこり笑っているだけのワタシ。
「草引きなんか、そこのTさんに頼んで、トラクターでざぁ〜っとやってもろたらええぞなもし」
「それは存外でござる」
「・・・ほーか。んで、そんなことに嫁さんを引きずり込んでるっちゅうことかなもし」
「いずれが引きずり込んだのかは、定かでありませぬ」
「苗は、そこに置いてあるあれだけかなもし」
「ウチで苗代をば作っておりまする」
「おっそろしいことを・・・無理しーなや。いつもとちがう筋肉使っとるんやからな。いつもこんなことやら(オカリナを吹く格好をする)こんなこと(揚琴を弾く格好をする)ばっかしやってるんやからなー、ぞなもし」
ふむふむ、まったくだ。が、ワタシは草刈りや畑仕事も十数年やってきているのだが、とは言い返すことなく、にっこり笑っているだけのワタシ。
「・・・言いたいことだけ言うて悪いけど、ほな、早う仕舞っておくれ」
にこにこニコちゃんのワタシに一方的にまくしたてたことに、少々バツが悪そうに去るおばさん。
これが、大方の田舎の人の入植者に対する反応だ。が、それらの態度にこちらもいちいち反応していては、いいことは何もない。誰だって、理解できないものに出会ったら面食らう。悪気はないのだ。だから、その場は笑ってやり過ごし、いずれ少しずつわかってもらえればそれで良いとの気持ちになることが肝要だと、今は思っている。
田舎暮らしの先輩たちからは、地元の人々に自分の考え方をわかってもらおうとしても無駄だと聞かされてきた。が、ワタシはそうは思わない。わかってもらおうという気持ちは自分の居場所を作ることの基本だし、はなからわかってもらえないと決めつけることは相手に対して失礼だからだ。もちろん、誰にでもいつか必ずわかってもらえると考えるほどのお人好しではないつもりだが。
ウチの地域には、率直で明るい人が多いのでうれしい。そんな人ほど、始めはうるさく感じるが、いち早くワタシのやり方に理解を示してくれる。
今朝、ウチの前で草刈りをしていると、きのうのおばさんが軽トラで通りかかった。
「もち米の苗、いらんか。二枚余ってるんやけど」
「かたじけのうござる。では、一枚だけ所望いたす」
「あとでここへ置いておくでなー」
昼過ぎに田んぼへ行くと、早くも水の中に両手に余るほどの稲の苗が置かれていた。愉快なおばさんはわざわざここまで運んでくれたのか。うれしいじゃないかっ。
で、夕方、田んぼから帰ると、ウチの前に一枚の稲の苗が入ったトレーが置かれていた。えっ、じゃあ、あの田んぼの苗はいったい誰が置いてくれたんだ・・・わからないけど、とにかくうれしいじゃないかっ。
・・・待てよ、苗が一気にふえたということは、植える場所を作らねばならんとゆーことで、その分たくさん草引きをせねばならんとゆーことじゃないかっ。とほほーっ。
「何もかも手でしているべーか。はあ〜、農業は楽しみが第一だべ。無駄な努力はやめるべし」
ワタシは楽しんでいるし、無駄な努力をしているつもりはこれっぽちもないのだが。が、にっこり笑っているだけのワタシ。
「草引きなんか、そこのTさんに頼んで、トラクターでざぁ〜っとやってもろたらええぞなもし」
「それは存外でござる」
「・・・ほーか。んで、そんなことに嫁さんを引きずり込んでるっちゅうことかなもし」
「いずれが引きずり込んだのかは、定かでありませぬ」
「苗は、そこに置いてあるあれだけかなもし」
「ウチで苗代をば作っておりまする」
「おっそろしいことを・・・無理しーなや。いつもとちがう筋肉使っとるんやからな。いつもこんなことやら(オカリナを吹く格好をする)こんなこと(揚琴を弾く格好をする)ばっかしやってるんやからなー、ぞなもし」
ふむふむ、まったくだ。が、ワタシは草刈りや畑仕事も十数年やってきているのだが、とは言い返すことなく、にっこり笑っているだけのワタシ。
「・・・言いたいことだけ言うて悪いけど、ほな、早う仕舞っておくれ」
にこにこニコちゃんのワタシに一方的にまくしたてたことに、少々バツが悪そうに去るおばさん。
これが、大方の田舎の人の入植者に対する反応だ。が、それらの態度にこちらもいちいち反応していては、いいことは何もない。誰だって、理解できないものに出会ったら面食らう。悪気はないのだ。だから、その場は笑ってやり過ごし、いずれ少しずつわかってもらえればそれで良いとの気持ちになることが肝要だと、今は思っている。
田舎暮らしの先輩たちからは、地元の人々に自分の考え方をわかってもらおうとしても無駄だと聞かされてきた。が、ワタシはそうは思わない。わかってもらおうという気持ちは自分の居場所を作ることの基本だし、はなからわかってもらえないと決めつけることは相手に対して失礼だからだ。もちろん、誰にでもいつか必ずわかってもらえると考えるほどのお人好しではないつもりだが。
ウチの地域には、率直で明るい人が多いのでうれしい。そんな人ほど、始めはうるさく感じるが、いち早くワタシのやり方に理解を示してくれる。
今朝、ウチの前で草刈りをしていると、きのうのおばさんが軽トラで通りかかった。
「もち米の苗、いらんか。二枚余ってるんやけど」
「かたじけのうござる。では、一枚だけ所望いたす」
「あとでここへ置いておくでなー」
昼過ぎに田んぼへ行くと、早くも水の中に両手に余るほどの稲の苗が置かれていた。愉快なおばさんはわざわざここまで運んでくれたのか。うれしいじゃないかっ。
で、夕方、田んぼから帰ると、ウチの前に一枚の稲の苗が入ったトレーが置かれていた。えっ、じゃあ、あの田んぼの苗はいったい誰が置いてくれたんだ・・・わからないけど、とにかくうれしいじゃないかっ。
・・・待てよ、苗が一気にふえたということは、植える場所を作らねばならんとゆーことで、その分たくさん草引きをせねばならんとゆーことじゃないかっ。とほほーっ。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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