#442 ご都合いかが？

#442　ご都合いかが？

　さて、中止となったガチョコン４を再開催するか否か。参加予定者だった６０数羽のガチョウで喧々ガァガァの議論となるのを避けるべく、ワタシはガチョウさんたちにアンケートを送った。きょうがその集計の日だ。で、集計結果よりも、回答にその人の人となりが表れているのがたいへん興味深かった。そんなことをおもしろがるなんて、なんと人が悪いセンセイなのだ。

　普段からはっきり物を言う人の回答は、やはり明快だった。「反対っ」「こうしたいっ」「出るっ」てなもんだ。
　奥ゆかしい人々の回答は、やっぱり奥ゆかしかった。曖昧もこもこしている。こちらが示した日程に対しては「ちょっと都合が・・・」と回答。では参加しないのかと言えば「小さい会場しかなくても開催することを優先する」ともご回答。やるのかやらんのか、どっちやねんっ。
「今年はもうやめにして、１２月の山の音楽会に備えるべきよ」とはっきり言いつつ「再開催する場合はお盆は避けてほしい」ってのもある。その質、量りがたし。

　おっちょこちょいの人はおっちょこちょいなご回答となる。
「賛成できない項目はありますか？」に対して「賛成の項目」を選んでいると思われる人多数。いちいち確認して回る羽目に。
　高槻で開催するはずだったガチョコン４。再開催となれば、当然高槻を第一候補地にすべきだ。が、どうしても高槻市内では会場を押さえられない場合もあり得る。そのときにはどうするか、との意味で「どの地域までを候補地とするか」との設問を出した。それに対して、高槻近辺を候補地からはずし、自分の地元の近くばかりを希望する人々もあった。とほほーっ。。。

　で、中には、中止で意気消沈極まり、立ち直れないグループもいくつかあった。さもありなん。意気込みが強かった人ほどダメージが大きくなるのは自然だ。今はそっとしておいてあげるしかない。三日もすれば、自然治癒力と「ウ○ンの力」の力で「センセイ、早くやりましょうよっ」とけしかけてこられるやもしれない。

　ワタシのただいまの心境はと言えば、中止の決定の後の淡々とした心境のままだ。が、自分はいちばん再開催したがっているひとりだという、妙な確信もある。その根拠は、どうしても司会をしたかった、ではない。せっかく前々日に散髪した髪が伸びてきたのが悔しい、でもない。
　実は根拠なんてないのだ。数週間に渡ってワタシをゆっくり眠らせず、あの日のことだけを考えて生きることを強い、その上なにゆえにか中止を決定させた何物かの力によって、ほとんど慣性だけできょうまで動いているだけのことなのだと思っている。
　だから、余計な感情はなく、淡々と事後処理と再開催に向けた水面下の工作を進めてきた、あるいは進めさせられてきたのココロなのだ。
　巻き込まれて迷惑するガチョウさんは、水面上をすばやく逃げるべし。

　いずれにしても、圧倒的多数のガチョウさんが、その思惑？がどこにあるにせよ、再開催を熱望している。そして、中止を知らずに会場まできてくださった数十名のお客さまは「例外なく心から」残念そうだった。こんなにありがたいことはない。こんなに無念なことはない。
　してみれば、慣性だけで動いているつもりのワタシは、もしやあの日会場で、天によって強力なゼンマイを巻き直されたのやもしれない。

　で、再開催してみれば、誰もこなかったりして。

　おしまい。　
09.05.30 記　

裏庭の野イバラ。ローズヒップが採れる。

2009/05/31 (Sun) オカリナ TRACKBACK() COMMENT(0)