#447 鳥づくし

#447　鳥づくし

　晴れたぜ。これで晴れ男業務は２２勝１敗、晴天率95.65％だ。空が梅雨入りしようか、どうしようかと迷っている怪しい時期に行なわれた、きょうの洛西・野鳥遊園でのオカリナコンサート一日目。ワタシの晴れ祈願の祈祷が効を奏して、前日の雨はぴたりと止んだ。これでまた、雨乞い師見習い修了へのポイントを稼いだぜ。

　きょうは、新しい試みをしてみた。野鳥遊園ならではのコンサートにしようと思ったのだ。すなわち「鳥づくし」オカリナ・アカペラ・ソロ・コンサートだ。

　１曲目は、鳥たちがいる風景とひとつになるための即興演奏。小鳥たちの声と風にざわめく木の葉の音を聴きながら、ゆったりと、ときに激しく、５、６分吹いた。
　２曲目は、カタロニア地方に伝わる「鳥の歌」。きょう吹かずにいつ吹く、という曲だな。
　３曲目は、中国に伝わる「燕になりたい」。大好きな曲だが、初めてアカペラで吹いた。

　さて、４曲目が今回の目玉だ。「野鳥たちに捧げる小品集」とでも題しておこう。いろんな野鳥たちの気持ちになって作った小品１２曲を次々に演奏したのだった。
　で、さあ始めようとオカリナを構えたら、いきなりホトトギスが鳴き始めた。が、ひと声ふた声だけで、その後一度も鳴かなかったぞ。ワタシのオカリナに聴き惚れたか。それとも、おかしなヤツが来たと思って逃げ出したか。

「野鳥たちに捧げる小品集」とは、このような次第。

１.　イカルが鳴く散歩道
２.　キセキレイのためらい
３.　カケスの憂鬱
４.　ヤマガラのきまぐれ
５.　オオルリの決意
６.　山鳩の恋煩い
７.　手持ち無沙汰のセグロセキレイ
８.　アカゲラの試練
９.　アカショウビンの啓示
１０.　ホトトギスの主張
１１.　フクロウの目覚め
１２.　トラツグミの夢幻

　イカル、アカショウビン、フクロウ、トラツグミの曲では、オカリナで鳴きまねをしてみたが、曲よりウケてしまった気がしないでもない。
　午後７時にスタートし、約４０分後にホタルが池で光り始めるまでのこのコンサート。７時３０分を過ぎるとずいぶん暗くなる。で、その頃にフクロウとトラツグミの曲が始まるという寸法なのだ。

　ゆうべ作った「トラツグミの夢幻」
　↓

　終演後、野鳥遊園の館長さんからたいへんうれしいご感想をいただいた。
「アカショウビンの鳴き声はほんとにホンモノそのもので、感銘を受けました」
　野鳥の専門家のお墨付きをいただいたんだから、素直に大喜びしたい。

　とにかく、天気も良くなったし、ホタルもいっぱい飛んだし、ウチに帰ったら今年一番のホタルがやってきて、それはよかった、とさ。

　※ 前便では「洛西ふれあい会館にご宿泊のお客さまが対象です」と書いたこのコンサートですが、きのう行ってみれば、１０日の第二回は急きょ一般にも開放することになったそうです。午後７時からです。雨天のバアイは「物作り体験館」で行なわれます。必ず晴れますが。アクセスはこちら。・・・えっ、１０日って今日じゃないかっ。

　おしまい。　
09.06.08 記　

ギボシの花。ページの肩の写真はギボシの葉。

2009/06/10 (Wed) オカリナ TRACKBACK() COMMENT(0)