揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#452 貝の耳
近ごろは、オカリナ演奏の際にする楽器の説明がどうもめんどくさい。この間などは「オカリナは土でできています。以上!」で終わってしまった。何でできていようが、どこの楽器であろうが、いいじゃないか。だいたい、ちゃんと説明しても頭に入るとは限らない。時間の無駄だ。思い込みから抜け出せない、それが大人だ。大人の関心は「それ、いくらするんですか」くらいだ。
近ごろは、オカリナ演奏の際にする楽器の説明がどうもめんどくさい。この間などは「オカリナは土でできています。以上!」で終わってしまった。何でできていようが、どこの楽器であろうが、いいじゃないか。だいたい、ちゃんと説明しても頭に入るとは限らない。時間の無駄だ。思い込みから抜け出せない、それが大人だ。大人の関心は「それ、いくらするんですか」くらいだ。
が、きょうは久しぶりに楽器説明をした。と言っても、自分のコンサートではない。T市の公民館でやっているあるグループのレッスンを、近くの小学校の児童たちが社会科の授業の一環として見学に来たのだ。ひとクラス40名ほどの三年生の子どもたちに、ワタシは黒光りするSF管を見せて問うた。
「オカリナは何でできていると思いますか〜?」
子どもたちは、ワタシの問いかけに食いついてきた。
「石!」「木!」「鉄!」
子どもの想像力にふれるのは楽しい。「銅」と言った子もいれば「貝」と答えたロマンティックな女の子もいた。
で、正解を出した子がきわめて少なかったことは意外だった。ひとクラス目ではなし。ふたクラス目でたったふたりだけ。ワタシが「オカリナは、土でできています」と言うと、みんな目を皿にして「え〜〜〜っ」てなもんだ。
どうも三年生くらいの子どもは、まだ陶器というものの成り立ちを知らないようだ。湯飲みや茶碗とおんなじなんだよと言っても、釈然としない表情をしている。
レッスン中だった三人編成のグループは、演奏を披露した。「遠くへいきたい」と「山の音楽家」の二曲。「山の音楽家」はみんなが知っていて、ノリがよかった。ふたクラス目では「『ふるさと』を吹いて〜!」とのアンコールが飛び出した。
あとで公民館の係員さんに聞いた話だが、子どもたちは公民館で活動中のサークルをいくつか見学したのだが、オカリナのレッスンがいちばん人気があったそうで、それはよかった。
ほとんど当たり前だが、子どもは素直だ。思ったことをストレートに言ってくれる。大人に向かって「オカリナは何でできていると思いますか〜?」などと問いかけても、みんなしら〜っとして黙っているにちがいない。そうなのだ。黙っている方がいい。
「オカリナ? 知ってますとも。いい音ですね〜。木の響きがなんとも素朴で」
こんな風にオカリナとコカリナの区別がついてないのに訳知り顔するヤツは、みんな大人なのだ。
貝でできたオカリナがあったら素敵だろうな。
こんな詩を書いた詩人がいた。
「わたしの耳は貝の耳 海の響きをなつかしむ」
貝の耳の大人にだったら、貝のオカリナで海の響きを届けてあげたいな。
オカリナが貝でできているつもりで。AC管。
↓
「オカリナは何でできていると思いますか〜?」
子どもたちは、ワタシの問いかけに食いついてきた。
「石!」「木!」「鉄!」
子どもの想像力にふれるのは楽しい。「銅」と言った子もいれば「貝」と答えたロマンティックな女の子もいた。
で、正解を出した子がきわめて少なかったことは意外だった。ひとクラス目ではなし。ふたクラス目でたったふたりだけ。ワタシが「オカリナは、土でできています」と言うと、みんな目を皿にして「え〜〜〜っ」てなもんだ。
どうも三年生くらいの子どもは、まだ陶器というものの成り立ちを知らないようだ。湯飲みや茶碗とおんなじなんだよと言っても、釈然としない表情をしている。
レッスン中だった三人編成のグループは、演奏を披露した。「遠くへいきたい」と「山の音楽家」の二曲。「山の音楽家」はみんなが知っていて、ノリがよかった。ふたクラス目では「『ふるさと』を吹いて〜!」とのアンコールが飛び出した。
あとで公民館の係員さんに聞いた話だが、子どもたちは公民館で活動中のサークルをいくつか見学したのだが、オカリナのレッスンがいちばん人気があったそうで、それはよかった。
ほとんど当たり前だが、子どもは素直だ。思ったことをストレートに言ってくれる。大人に向かって「オカリナは何でできていると思いますか〜?」などと問いかけても、みんなしら〜っとして黙っているにちがいない。そうなのだ。黙っている方がいい。
「オカリナ? 知ってますとも。いい音ですね〜。木の響きがなんとも素朴で」
こんな風にオカリナとコカリナの区別がついてないのに訳知り顔するヤツは、みんな大人なのだ。
貝でできたオカリナがあったら素敵だろうな。
こんな詩を書いた詩人がいた。
「わたしの耳は貝の耳 海の響きをなつかしむ」
貝の耳の大人にだったら、貝のオカリナで海の響きを届けてあげたいな。
オカリナが貝でできているつもりで。AC管。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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