揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#455 守り神
エアコンのない我が家。が、今夏もどうやら酷暑模様。で、きょうはレッスン室用のエアコンを買いに行った。と、なんだかよくわからないうちに、赤札からさらに五千円値引きされていた商品からさらに五千円もまけてくれた。で、そのお金で、かねてから欲しかった蓮の苗を買った。三千円もするのでなかなか手が出なかったのだ。どこに植えるかと言えば、もちろんマイ田んぼだ。
エアコンのない我が家。が、今夏もどうやら酷暑模様。で、きょうはレッスン室用のエアコンを買いに行った。と、なんだかよくわからないうちに、赤札からさらに五千円値引きされていた商品からさらに五千円もまけてくれた。で、そのお金で、かねてから欲しかった蓮の苗を買った。三千円もするのでなかなか手が出なかったのだ。どこに植えるかと言えば、もちろんマイ田んぼだ。
買物から夕方に帰ってきて、田んぼへ直行し、蓮を植えた。耕さずに水を張って苗を植えたマイ水田は、でこぼこのままなので、苗を植えるには深すぎるところがある。ちょうど水田の中央にもそんなところがある。で、そこに蓮を植えた。
夕陽を浴びて屹立する蓮の苗は、あたかも田んぼの守り神のようだ。草ぼうぼうの水田の真ん中に、いつかピンクの大輪の蓮の花が咲く。なんてシュールな田んぼなのだろう、と悦に入っている。
売っている苗はだいたい越年物なので、花が咲くのは来年となる。ああ、待ち遠しい。
この水田の苗たち、ワタシのミスから三週間前に大きな危機を迎えた。が、懸命の復旧作業が功を奏して、その後はすくすくと育っている。近所の田んぼになんら見劣りすることはない。
稲がある程度育ってくると、最初の試練が訪れる。20〜30センチに育った稲は、鹿の大好物なのだ。「獣害」という言葉は今もパソコンでは変換できないことが示す通り、昔はなかったことだ。が、現在の中山間地のすべての田んぼは、鹿除けと猪除けのネットや柵に取り囲まれている。
鹿は2メートル近い高さを跳ぶ。だから、鹿用のネットは高さが2メートルある。先日から三日間を費やして、マイ田んぼにも鹿除けネットを取り付けた。まず鉄の支柱を地面に打ち込み、それに竹を針金でくくり付ける。これを1.2メートル間隔にしつらえる。マイ田んぼの外周はとなりの田んぼとの境界線を除いて約70メートルあるので、その数60本。この竹の棒に長さ20メートルのネットを順にくくりつけていけば出来上がり。
折しも梅雨の晴れ間の真夏日つづき。炎天下での作業はワタシの柔肌をさらに黒く焦がした。
鹿というヤツはけっこう馬鹿なので、ネットを持ち上げて下からもぐり込むということができない。鹿なのに馬鹿とはこれ如何に。また極めて気が小さく、ネットがちょっと身体にからんだだけでパニックになる。だから、このネットで侵入は十分阻止できる。
が、実ったばかりの稲穂を狙う猪はこのネットでは防げない。猪はジャンプ力はないが驚異的な馬力がある。猪なのに馬力とはこれ如何に。鹿用のネットでは、ネットを押し倒す、もしくはネットの下を掘ってやすやすと侵入してしまう。また、ネットを噛み破ることもある。で、鹿用のネットの下にトタン板で猪除けの柵を作る。
が、このトタン板でさえ押し倒されることもあるし、トタン板の下を根性で掘り進むヤツもいる。そこで「電柵」なるものが登場した。
電柵とは、要は電線を引っ張っただけの柵だ。鹿も猪も、びりっと来たら驚いて逃げる。効果は抜群。が、コストも抜群。田んぼ一反あたり十万円はかかるそうだ。だいいち、動物が勢いで押し破ってしまうこともある。一カ所が切れたら、何百メートルもの電線がすべてダメになってしまう。とにかく、こんなものはマイ田んぼには似合わない。
結局は、どんな防御態勢を採っても、運を天にまかせるしかない面はぬぐい去れない。山の動物も他力のひとつだと思い知らされる。
もし猪に米を食われたら、食った猪を穫って食ってやろうと思っている。この気合いこそが、獣たちを寄せ付けなくするのだ。って、ますます神がかりじゃ。
で、実は蓮が田んぼを守ってくれると信じてるんだとさ。おめでたし、おめでたし。
おめでたいSF管。
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夕陽を浴びて屹立する蓮の苗は、あたかも田んぼの守り神のようだ。草ぼうぼうの水田の真ん中に、いつかピンクの大輪の蓮の花が咲く。なんてシュールな田んぼなのだろう、と悦に入っている。
売っている苗はだいたい越年物なので、花が咲くのは来年となる。ああ、待ち遠しい。
この水田の苗たち、ワタシのミスから三週間前に大きな危機を迎えた。が、懸命の復旧作業が功を奏して、その後はすくすくと育っている。近所の田んぼになんら見劣りすることはない。
稲がある程度育ってくると、最初の試練が訪れる。20〜30センチに育った稲は、鹿の大好物なのだ。「獣害」という言葉は今もパソコンでは変換できないことが示す通り、昔はなかったことだ。が、現在の中山間地のすべての田んぼは、鹿除けと猪除けのネットや柵に取り囲まれている。
鹿は2メートル近い高さを跳ぶ。だから、鹿用のネットは高さが2メートルある。先日から三日間を費やして、マイ田んぼにも鹿除けネットを取り付けた。まず鉄の支柱を地面に打ち込み、それに竹を針金でくくり付ける。これを1.2メートル間隔にしつらえる。マイ田んぼの外周はとなりの田んぼとの境界線を除いて約70メートルあるので、その数60本。この竹の棒に長さ20メートルのネットを順にくくりつけていけば出来上がり。
折しも梅雨の晴れ間の真夏日つづき。炎天下での作業はワタシの柔肌をさらに黒く焦がした。
鹿というヤツはけっこう馬鹿なので、ネットを持ち上げて下からもぐり込むということができない。鹿なのに馬鹿とはこれ如何に。また極めて気が小さく、ネットがちょっと身体にからんだだけでパニックになる。だから、このネットで侵入は十分阻止できる。
が、実ったばかりの稲穂を狙う猪はこのネットでは防げない。猪はジャンプ力はないが驚異的な馬力がある。猪なのに馬力とはこれ如何に。鹿用のネットでは、ネットを押し倒す、もしくはネットの下を掘ってやすやすと侵入してしまう。また、ネットを噛み破ることもある。で、鹿用のネットの下にトタン板で猪除けの柵を作る。
が、このトタン板でさえ押し倒されることもあるし、トタン板の下を根性で掘り進むヤツもいる。そこで「電柵」なるものが登場した。
電柵とは、要は電線を引っ張っただけの柵だ。鹿も猪も、びりっと来たら驚いて逃げる。効果は抜群。が、コストも抜群。田んぼ一反あたり十万円はかかるそうだ。だいいち、動物が勢いで押し破ってしまうこともある。一カ所が切れたら、何百メートルもの電線がすべてダメになってしまう。とにかく、こんなものはマイ田んぼには似合わない。
結局は、どんな防御態勢を採っても、運を天にまかせるしかない面はぬぐい去れない。山の動物も他力のひとつだと思い知らされる。
もし猪に米を食われたら、食った猪を穫って食ってやろうと思っている。この気合いこそが、獣たちを寄せ付けなくするのだ。って、ますます神がかりじゃ。
で、実は蓮が田んぼを守ってくれると信じてるんだとさ。おめでたし、おめでたし。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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