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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
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#459 無くて七万クセ

 クセというものは、付くべくして付くということがわかってきた。同じことをしても人によってクセの付き方が異なるのは、その人にそのクセが付くべくして付くのだ。つまり、その人の中にそのクセが付く風土がすでにあるのだ。で、その風土とは、積み重なった様々なクセの集合体であるように思う。ワタシなどは、無くて七万クセにちがいない。

 たとえば、オカリナをうまく吹くには、まず正しいフォームで吹くことが大切だ。正しいフォームとは、運指や息使いを無理なく行なえて美しい音色を出すためのフォームだ。だから、初心者にはまず正しいフォームが身に付くようにしっかり指導することになる。
 明日は新しい生徒さんのレッスンがある。経験者だそうだから、きっと少しはクセが付いていることだらふ。見たこともないクセだったらどうしよう。

 が、フォームはどうしても十人十色になってしまう。そりゃそうだ。体型も違えば指の形も長さも違う。だから、ある程度人それぞれのフォームになるのは自然なことだ。

 が、きわめて不自然で、見ていてしんどくなるフォームで吹く人も多い。いずれの場合も、わざわざ吹きにくい状況を作っている。不自然なフォームがその人に固定されると、すなわちそれはクセと呼ばれることになる。つまりクセとは、非合理的な行動様式なのだと言い換えられる。が、非合理的ではあるが、その人にとっては意味があるのだ。ここがポイント。

 もうひとつのポイントは、人によって「吹く」ことの意味が様々であることだ。だれしもきれいな音色で楽しく吹きたいと言う。が、自分のフォームの乱れが音の乱れになっていても、吹くこと自体が楽しければそれでいいという人もいる。また、音に対する感性のちがいもある。

 それはさて置き、ほとんどの人は自分のクセに気づいていない。で、センセイことワタシは、それらのクセを必ず指摘して矯正を試みる。指摘された人はたいていその場で直そうとする。が、あっという間に元にもどってしまう。再び指摘する。直す。が、またまたすぐに元に戻る。
 おかしなフォームのままで練習をつづけると、長時間一所懸命につづけるほど、クセを刷り込んでしまう羽目になる。生活習慣病と同じですな。

 が、ワタシは三度目は言わない。なぜなら、そのクセには、非合理的ではあるが、その人にとってはその方が楽だ、吹きやすいというもっともな理由があるからだ(それゆえに、さらに指摘すると、たいていイヤな顔をされる)。だから、その人を尊重するのであれば、クセも尊重すべきだ。毒を食らわば皿までもだ。ちょっとちがうか。。。
 が、そのクセがオカリナの上達の障碍になっていることは明らかだ。ここにジレンマが生じる。

 このフレーズがどうしてもきれいに吹けないというとき、あるクセが吹けない原因になっている場合は、そのクセを指摘して矯正を勧める。たいていの人は大いに納得して矯正を試みる。が、すぐに元に戻る。で、そこから先は意欲の問題となる。

 指導とは、ことに大人への指導とは矯正することではないと考えている。正しい道を示すことが指導だと思う。その道を歩くかどうかはその人次第だ。いや、「正しい」という言い方はちょっとちがう。ただ「合理的な」道を示すだけだ。つまり、理想型を示すということだ。
 だから、その人の中におかしなクセが付いてしまうどのような風土があるのかには立ち入らない。立ち入ればキリがない。果ては、その人が背負った「業」にまで立ち入ることになる。そして、もし立ち入るのならば、そこまで立ち入るべきだろう。

 ん、こんなにこむずかしい話ではあるまい。要は「わかっちゃいるけどやめられない」てことだ。すいすいす〜だらだった、すらすらすいすいす〜い、のココロだ。日本一の無責任センセイだってか。やもしれん。

 おしまい。 
09.07.02 記 
群生してくれたウツボグサ
ウツボ草群生

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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
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職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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