揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#461 マクロの目とミクロの目
自然農法的田んぼには、自然が帰ってくる。帰って来なくていい自然まで帰ってくる。害虫が帰ってくる。害虫が付いた稲は枯れる。うーむ、自然はきびしい。いや、本当は自然状態に近づけば近づくほど、害虫の天敵も発生するので害虫は少なくなる。が、マイ田んぼは過渡期ゆえ、害虫の害を受け入れるしかない。このたび発生した害虫、今どきめずらしい害虫だそうで、それはよかった。
自然農法的田んぼには、自然が帰ってくる。帰って来なくていい自然まで帰ってくる。害虫が帰ってくる。害虫が付いた稲は枯れる。うーむ、自然はきびしい。いや、本当は自然状態に近づけば近づくほど、害虫の天敵も発生するので害虫は少なくなる。が、マイ田んぼは過渡期ゆえ、害虫の害を受け入れるしかない。このたび発生した害虫、今どきめずらしい害虫だそうで、それはよかった。
後発の乾田に植えた108本の稲の苗のうち、何本かが黄色くなってきた。酸欠だと思っていた。が、きのうよく観察すると、なんと、虫が付いているではないか。1㎝ほどの白いイモムシが茎に入り込み、茎を喰いあさっている。茎にこびりついた黄色い糞を見て気づいたのだった。
この虫、二化螟虫といい、昔から稲にとっての大敵なのだそうな。が、現代の田んぼでは農薬の普及によってほとんど見かけなくなったという。それが、さすが自然農法的マイ田んぼ。絶滅危惧種を復活させたというわけだ、わはははは。・・・たぶん、笑っている場合ではないと思う。
マイ田んぼに地力があり、周囲に草や多くの虫や鳥などの自然のパワーが満ち満ちていれば、二化螟虫も多くの虫のひとつに過ぎなくて、多くは天敵によって駆逐されてしまうだろう。何本かがかじられてダメになったとしても、その程度の損害は自然的田んぼでは織り込み済みだ。が、マイ田んぼは人工的田んぼから自然状態への移行を始めたばかり。自然のバランスが取れていないから、少し稲が弱るとたちまちこのような虫が大量発生し、しかも天敵がいないというきびしい状況だ。下手すりゃ壊滅だ。
さて、今便で問題にしたいのは、螟虫の発生自体ではなく、それに数日間気づかなかったことだ。
田んぼというものは、稲を一度に大量に育てるものだ。それゆえ、マクロの視点で常に全体に目配りをせねばならない。手前の数本の稲だけを見ていては全体のことはわからない。マクロの視点によって何本かの黄色い稲を発見し、排水をよくして酸素の補給を図った。それ自体は誤りではなかった。が、全体だけを見ていては一本一本の微妙な変化に気づかない。一本の稲を見るミクロの視点が欠けていたがゆえに、螟虫の発生になかなか気づかなかったというわけだ。
ちなみに、害虫の発生は運の良し悪しではない。螟虫が付くような環境を作ってしまったことによる必然なのだ。後発の108本には肥料のやり方を変えてみたのだが、それが裏目に出た。稲は根にダメージを受けて弱り、その結果螟虫の餌食となったようだ。排水溝をはさんだ先発の乾田の稲は、ほとんど無肥料のためだろう、すこぶる元気で、水田よりも大きく育っている。つまり、他力、この場合「地力」をうまく生かせてるってことだ。
つくづく自然はよくできている。弱いものから他の生き物の食べ物となり、バランスを取ろうとする。
んで、こういうことがわかってカシコクなったところで、結局、二化螟虫をどうするんだよっ。答。為す術は何ひとつ無い。アーメン。
にしても、ますます先が思いやられるなー。このブログが自然的お米作りの数々の失敗の記録となったら、それはそれで良い。きっと誰かが役立ててくれるはずだ。
この虫、二化螟虫といい、昔から稲にとっての大敵なのだそうな。が、現代の田んぼでは農薬の普及によってほとんど見かけなくなったという。それが、さすが自然農法的マイ田んぼ。絶滅危惧種を復活させたというわけだ、わはははは。・・・たぶん、笑っている場合ではないと思う。
マイ田んぼに地力があり、周囲に草や多くの虫や鳥などの自然のパワーが満ち満ちていれば、二化螟虫も多くの虫のひとつに過ぎなくて、多くは天敵によって駆逐されてしまうだろう。何本かがかじられてダメになったとしても、その程度の損害は自然的田んぼでは織り込み済みだ。が、マイ田んぼは人工的田んぼから自然状態への移行を始めたばかり。自然のバランスが取れていないから、少し稲が弱るとたちまちこのような虫が大量発生し、しかも天敵がいないというきびしい状況だ。下手すりゃ壊滅だ。
さて、今便で問題にしたいのは、螟虫の発生自体ではなく、それに数日間気づかなかったことだ。
田んぼというものは、稲を一度に大量に育てるものだ。それゆえ、マクロの視点で常に全体に目配りをせねばならない。手前の数本の稲だけを見ていては全体のことはわからない。マクロの視点によって何本かの黄色い稲を発見し、排水をよくして酸素の補給を図った。それ自体は誤りではなかった。が、全体だけを見ていては一本一本の微妙な変化に気づかない。一本の稲を見るミクロの視点が欠けていたがゆえに、螟虫の発生になかなか気づかなかったというわけだ。
ちなみに、害虫の発生は運の良し悪しではない。螟虫が付くような環境を作ってしまったことによる必然なのだ。後発の108本には肥料のやり方を変えてみたのだが、それが裏目に出た。稲は根にダメージを受けて弱り、その結果螟虫の餌食となったようだ。排水溝をはさんだ先発の乾田の稲は、ほとんど無肥料のためだろう、すこぶる元気で、水田よりも大きく育っている。つまり、他力、この場合「地力」をうまく生かせてるってことだ。
つくづく自然はよくできている。弱いものから他の生き物の食べ物となり、バランスを取ろうとする。
んで、こういうことがわかってカシコクなったところで、結局、二化螟虫をどうするんだよっ。答。為す術は何ひとつ無い。アーメン。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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