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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#466 新 人

 今月の巴だ的オカリナレッスン事情。往く人あれば来る人あり。7月は新人さんが計4名加わった。往く人の事情は様々だが、来る人の事情はよく似ている。中でも、これまでどこかで習っていた人は、すべて「もっと上手くなりたい」という動機によってワタシの門を叩く。当たり前だと思われるやもしれないが、ぜんぜん当たり前ではない。そこには、大きな落とし穴があるのだ。

拍手[1回]


 落とし穴とは何のことなのか、いきなり言ってしまいましょ。
「先生さえ替えればもっと上手になると考えるのは大きなマチガイ」
 ってことだ。これこそ、当たり前だと思いませぬか。

 ある人がどんな立派な先生に付いても、練習するのはその人自身だ。先生の言葉を理解するのも、先生の演奏から何かを感じ取るのも、みーんなその人自身だ。前の先生から多くを学べなかったのは、その人自身に問題があったからやもしれないじゃないか。が、多くの人はあんまり自分を省みない。なんでもかんでも先生のせいにする。

 だいたい、先生が教えることなんて、その多くはどこでも同じだ。先生たちは自分の考えを教えるわけではなく、主にオカリナ演奏の、そして音楽の常識を教えるのだから。
 ハイポジションでのオカリナの支え方について、A先生とB先生が異なる方法を示すことは実際にある。それは、どちらも誤りではない。どちらを選ぶのかは生徒自身だということだ。
 ところが、多くの人は自分の頭を使うことを惜しむ。どちらかに決めてくれと言う。ワタシのように、何通りもの支え方を示して「やりやすい方法を選ぶべし」などと言う「親切な」センセイは、かえっていやがられる。多少不具合を感じても、こうしなさい、とはっきり言ってくれる先生の方がありがたがられるようだ。

 自分の頭を使うことを惜しみ、なんでもかんでも先生に頼る。そして責任を持たせようとする。かつてはそんな人もいた。これでは、生徒ではなく「お客さん」だな。毎度おおきに。

 意欲が尽きなくて、自分で工夫できる人には、教えることもまた尽きない。でなければ、お互いの時間の無駄となる。
 だから、A先生のところで満足できなかったからといってワタシの所へ来る生徒さんたちは、結局は自分でやるしかないことに気づかなければ、無駄足だったことになる。

 ワタシが教えていることと言えば、どの先生もが教えるにちがいない「常識」と、ワタシが自分自身の経験から見いだし実践している「練習の仕方」だけだ。練習の仕方の伝授こそ、レッスンの核心だ。それさえ身に付けば、あとはかなりのことを独力でできる。であるのに、この練習の仕方というものに目を向ける人は、なぜかとても少ない。う〜ん、なぜだろう。

 今月の新人4名さんは、みなさん概ね頭を使うことを惜しまず吸収も早い人たちで、それはよかった。さて、第二回以降はどうだろう。「前の先生の方がよかった」と言われたらどうしよう。落ち込むかな。落ち込むだろうな。いや、先生さえ替えれば上手になると考える方が間違っているのだ、と自分に念を押すだろうな。いや、やっぱり少しは落ち込むな。とことん落ち込んで、もうオカリナのセンセイなんかやめると言い出したりして。みんな悲しむだろうな。と言っても、
「こんな遠くまで来てくれるのはセンセイだけだったのに」
 とか、そんなところだろうな。ほとんどデイケアサービスだな。

 おしまい。 
09.07.17 記 
田んぼなのか水生植物園なのか。
水生植物園
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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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