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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
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#470 夢の共演

 ワタシと同じくアカショウビン・フリークのMさんに、アカショウビンの声を録音できたことをメールで知らせた。と、すごい返事が来た。ワタシが録った二日後に、家でケイタイでアカショウビンの声を録ってたんだって。そのファイルを送ってもらった。聴いてみてまたびっくり。アカショウビンとイカルの共演じゃないか。ここで紹介させてほしいとお願いし、快諾を得た。

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 ワタシがかつて暮らしていた京都府北東部のある川の源流部には、今も毎年アカショウビンがやってくる。そこはまさに深山幽谷。その川の最上流の集落の川沿いの家で暮らすMさん。録音は2009年7月22日、皆既日食の日の午前5時30分。雨続きで増水していると思われる本流の瀬音に包まれて、アカショウビンが鳴いている。とても近い。そしてアカショウビンの声にからむように、時折イカルが鳴いている。奇跡のような合唱だ。

 これが、その夢の共演の録音。(元は2分半ほどあったものを巴だが編集)
 ↓
 
 録音現場は、ワタシにとってはよく見知ったところなので、風景が脳裏にたいへんリアルに思い描かれる。梅雨時の午前5時半頃といえば、周囲に迫る深い山々の間に川霧が立ちこめ、瀬音と鳥たちと虫たち、そしてカジカガエルの声以外は何も聴こえない、全き静寂の世界。今頃は、ホウの大きな白い花が落ち、栃もたくさんの小さな白い花を散らせた後だろう。

 そんな風景の中で、このアカショウビンは、ずいぶん短い間合いで鳴きつづけている。こんな調子で20分ほど鳴いていたそうだ。イカルと語り合っていたのか、はたまた主張し合っていたのか。

 Mさんも、アカショウビンがこんなに近くで鳴いているのを聴いたのは初めてとのことだった。
「録音ではわからない、澄んだ、うるんだ、響き」
 と書いていた。言い得て妙だ。たまたま早起きして、皆既日食の日だったから天気が気になって外へ出たら、このアカショウビンが鳴いていたんだって。で、最近凝っているらしいケイタイのレコーダーで素早く録音となったのだ。

 という風に、いくつかの出来事が重なってこの夢の共演はみなさんの元に届くことになって、それはよかった。そしてもちろんこれらの出来事は、けっして偶然などではない。なぜなら皆既日食は偶然ではなく・・・この話はきょうはいいか。

 ワタシがMさんに録音成功を知らせるメールを送ったのは、Mさんが録音した3時間後だった。ワタシはそこに「今年もアカショウビンは来てますか?」と書いていた。Mさんが驚いたことは言うまでもない。
「偶然にもメールが来たのでビックリしました」
 とのお返事。偶然ではないっ。なぜなら・・・その話はもういいってのに。
 ワタシのオカリナの生徒であるMさん。が、アカショウビンの鳴きまねの吹き方はまだ教えていないことに気がついた。今度無理矢理教えよう。
 ほかの誰かにはイカルの鳴きまねを、ほかの誰かにはホトトギスの鳴きまねを教えたい。巴だ的オカリナレッスンは、ここに新たな展開を見せるのであった。一人で盛り上がるセンセイであった。

 アカショウビンの写真が撮れたらいいだろうなと思わなくもない。が、ワタシの安物のデジカメで撮れるほど近づけるとは思えない。これでいいのだ。アカショウビンが来てくれて、声を聴かせてくれるだけで十分幸せだ。もしいつかワタシの前に姿を現してくれる日が来るとしたら、そのときはきっと、カワセミといっしょに来てくれるにちがいない。

 おしまい。 
09.07.24 記 
裏から見たオニユリ
オニユリ裏
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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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