揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#474 男の子
わが祈祷師協会の正式名称は「全日本祈祷師協会」だ。したがって、海外の気象に通じることには限界がある。もちろん、朝鮮半島や中国、インドシナ半島、ポリネシアなど近辺諸国の祈祷師協会とは情報を交換し合っている。が、遠い国からの情報はまだまだ少ない。それゆえに、太平洋南東部の気象が日本に及ぼす影響については、コントロールすることが極めて困難な状況だ。
わが祈祷師協会の正式名称は「全日本祈祷師協会」だ。したがって、海外の気象に通じることには限界がある。もちろん、朝鮮半島や中国、インドシナ半島、ポリネシアなど近辺諸国の祈祷師協会とは情報を交換し合っている。が、遠い国からの情報はまだまだ少ない。それゆえに、太平洋南東部の気象が日本に及ぼす影響については、コントロールすることが極めて困難な状況だ。
ようやく関西でも梅雨が明けた。祈祷師協会としては、少雨対策として梅雨前線をしばらく停滞させたのだが、ここまで長引かせる予定ではなかった。この事態は、太平洋南東部で発生したエルニーニョの影響だったのだ。
日本が夏のときにエルニーニョが発生すると、フィリピン付近の暖気が日本列島南部にやって来なくなってしまう。そのために、いつもなら勢力を増す太平洋高気圧が発達せず、太平洋高気圧によって北方へ押しやられるはずの梅雨前線が停滞して、梅雨が長引いてしまったのだ。
ペルー沖での出来事がフィリピンから日本にまで影響するとは、科学的見地によればまことに不思議だ。というのも、エルニーニョが世界各地に及ぼす影響についてはかなりわかってきているものの、なぜエルニーニョが発生するのかという肝心の点については、科学はまったく明らかにしていないのだ。
科学のこの至らなさに驚く人も多いやもしれない。が、こと気象に関しては科学はその至らなさを日常的に惜しげもなくさらしていることに気づいている人が、はたしてどれほどいるだらふ。
気象情報、いわゆる天気予報では、こんな風に言うことが多い。
「大陸から九州方面へ張り出した高気圧の影響で、西日本は全般に晴れの天気となるでせう」
これを聞いて、多くの人が「へえー、そうか、大陸の高気圧が『原因で』明日は晴れるのか」と思うようだ。が、本当は晴れの原因は高気圧そのものだけではなく、高気圧が「張り出した」ことなのだ。で、高気圧が張り出した原因はと言えば、これが実はまったくわからないのが常なのだ。
ひとつの気象現象には、必ず原因となる他の現象が存在する。が、その現象の発生は別の現象が原因になっていて、その原因にはさらなる数々の原因が連鎖的につながっている。そしてそれらは、常に変化しつづけている。つまり、気象とはけっして静的なものではなく、動的な、生きているものなのだ。それゆえに、あるひとつの現象だけを取り出してその原因を云々することは無意味だと言える。それを、静的な言葉で説明することしかできないところに現代の科学の限界があり、説明をもって真実の解明としてしまう科学に対する誤解と、何についてでも解明できると考える科学に対する盲信の揺籃がある。
われわれ雨乞い師・祈祷師は、科学に対する一切の盲信を排し、ひたすら真実を追求しつづけるのみである。したがって、わからないことはわからないと言い、ただただ天の御心に身を委ねることをなんら恥じることはない。むしろ、天に従うことこそが雨乞い師の原点であり本懐であると考える者である。
さて、エルニーニョとは南米沖の海水面の水温が上がる現象で、意味は「男の子」だ。ダニーニョは水温が下がる現象で意味は「女の子」。男の子は燃えていて、女の子は冷え性だってか。世界一の祈祷力を自認するわが祈祷師協会がこれらの発生のメカニズムをいまだに解明できていないことを非難する向きも多い。が、祈祷師・雨乞い師の仕事は解明することではなく、祈りによって天に通じ、気象現象をコントロールすることだ。で、ただいまわが協会では、南米の海と雲の神に捧げる呪文のスペイン語への翻訳を進めているところであるのである。
日本が夏のときにエルニーニョが発生すると、フィリピン付近の暖気が日本列島南部にやって来なくなってしまう。そのために、いつもなら勢力を増す太平洋高気圧が発達せず、太平洋高気圧によって北方へ押しやられるはずの梅雨前線が停滞して、梅雨が長引いてしまったのだ。
ペルー沖での出来事がフィリピンから日本にまで影響するとは、科学的見地によればまことに不思議だ。というのも、エルニーニョが世界各地に及ぼす影響についてはかなりわかってきているものの、なぜエルニーニョが発生するのかという肝心の点については、科学はまったく明らかにしていないのだ。
科学のこの至らなさに驚く人も多いやもしれない。が、こと気象に関しては科学はその至らなさを日常的に惜しげもなくさらしていることに気づいている人が、はたしてどれほどいるだらふ。
気象情報、いわゆる天気予報では、こんな風に言うことが多い。
「大陸から九州方面へ張り出した高気圧の影響で、西日本は全般に晴れの天気となるでせう」
これを聞いて、多くの人が「へえー、そうか、大陸の高気圧が『原因で』明日は晴れるのか」と思うようだ。が、本当は晴れの原因は高気圧そのものだけではなく、高気圧が「張り出した」ことなのだ。で、高気圧が張り出した原因はと言えば、これが実はまったくわからないのが常なのだ。
ひとつの気象現象には、必ず原因となる他の現象が存在する。が、その現象の発生は別の現象が原因になっていて、その原因にはさらなる数々の原因が連鎖的につながっている。そしてそれらは、常に変化しつづけている。つまり、気象とはけっして静的なものではなく、動的な、生きているものなのだ。それゆえに、あるひとつの現象だけを取り出してその原因を云々することは無意味だと言える。それを、静的な言葉で説明することしかできないところに現代の科学の限界があり、説明をもって真実の解明としてしまう科学に対する誤解と、何についてでも解明できると考える科学に対する盲信の揺籃がある。
われわれ雨乞い師・祈祷師は、科学に対する一切の盲信を排し、ひたすら真実を追求しつづけるのみである。したがって、わからないことはわからないと言い、ただただ天の御心に身を委ねることをなんら恥じることはない。むしろ、天に従うことこそが雨乞い師の原点であり本懐であると考える者である。
さて、エルニーニョとは南米沖の海水面の水温が上がる現象で、意味は「男の子」だ。ダニーニョは水温が下がる現象で意味は「女の子」。男の子は燃えていて、女の子は冷え性だってか。世界一の祈祷力を自認するわが祈祷師協会がこれらの発生のメカニズムをいまだに解明できていないことを非難する向きも多い。が、祈祷師・雨乞い師の仕事は解明することではなく、祈りによって天に通じ、気象現象をコントロールすることだ。で、ただいまわが協会では、南米の海と雲の神に捧げる呪文のスペイン語への翻訳を進めているところであるのである。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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