揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#479 真っ白な心で
神戸オカフェスでは、数え切れないくらいの出場者が次々に舞台に上がってくる。で、客席で聴く人は、ある奏者が始めの数小節を吹いた時点で、いい演奏をする人々かどうかだいたいわかると思う。まあ、何を以ていい演奏とするのかはいろいろだろうけれど、要は、持ち時間いっぱい、聴く人を自然に引きつけ続ける演奏であるかどうかだと思う。
神戸オカフェスでは、数え切れないくらいの出場者が次々に舞台に上がってくる。で、客席で聴く人は、ある奏者が始めの数小節を吹いた時点で、いい演奏をする人々かどうかだいたいわかると思う。まあ、何を以ていい演奏とするのかはいろいろだろうけれど、要は、持ち時間いっぱい、聴く人を自然に引きつけ続ける演奏であるかどうかだと思う。
聴く人を最後まで引きつけ続ける演奏とは、言い換えれば曲の流れを余す所なく表現できている演奏ってことだ。神戸オカフェスでは、最初の数小節にやたらと力が入っているグループが多すぎると感じる。そのようなグループは、テンションが持続せずに途中で失速してしまい、肝心の聴かせどころが気が抜けたような音になってしまうというもの悲しい運命をたどることとなる。
曲の冒頭を落ち着いて、かつ明瞭な音で吹いているグループは、だいたい最後まで安心して聴ける。これは腕前とは関係がない。メンタルコントロールの問題だ。
どんな曲でも大なり小なりクライマックスと言うか聴かせ所の場面があるが、それはまんず間違いなく、曲のうしろの方にある。一番、二番と繰り返すときは、通常は二番のクライマックスを一番よりも盛り上げる。だから、そのようにテンションの流れを表現する必要がある。
音楽は二種類の流れでできている。音の流れと、音の流れが生むテンションの流れだ。音の流れとはつまりいくつもの音が作るつながりと抑揚のことで、音符の上り下がりに自然に着いてゆけばある程度表現できる。が、テンションの流れは、曲の全体を見通し、音楽に没入しなければ表現できない。漫然と音符を追うだけの演奏では、絶対に表現できない。
テンションの流れを適切に表現することの大切さを、ワタシはこのたび神戸オカフェスに参加したいくつかのマイ生徒的グループに、この二ヶ月のレッスンで切々と訴えた。成果は上がったと思う。
どのグループでも、本番を控えたレッスンでは気合いが入る。真面目な人ほど緊張感が高まる。が、そのキンチョウの裏にあるものはなんだろう。音楽表現に、美しい響きに必要なものだろうか。
とにかく、一番はそのキンチョウによって一見良いテンションの演奏となる。が、二番に入るとホッとしてしまうのか、テンションが下がる。あきれるセンセイ。で、何度も切々と訴える。
楽器を構えた瞬間に、無心で音楽に没入していけるかどうか。その曲の難所を気にしていたり、客席のことが気になっていたりしているようではアウトだ。雑念が生む緊張感とテンションはニセモノだ。必ず化けの皮がはがれる。
前々便で「(神戸オカフェスでは)初心者からベテランまで、自分のことしか考えていないのが伝わってくる」と書いた。そのココロは、仲間の音をよく聴いて、仲間と一体になる演奏を目指してほしい、また聴く人の気持ちになって、聴く人の心に届くような演奏を心がけてほしいということだけではない。いや、むしろそれらは二の次だ。第一は、舞台に上がるときには自分の心配事や不安や勝手な思い入れや机上の計算などはすべて捨て去って、真っ白な心で吹き始めてほしいということなのだ。そうすることで、初めて音楽に没入できる下地が整う。みんなの音が一体になって、聴く人の心に届くような演奏になる可能性が芽生える。最後まで聴いてみようかという気が起こる。
ある程度年数を数えているオカリナびとは、マンネリに落ち入らないためにも、このようなメンタルコントロールに取り組むと、必ず成果は上がると思う。
だいたい、舞台で人よりうまく吹こうなどという気持ちがあつかましい。何をどうやったところで、できることはできるが、できないことはできない。それゆえに、真っ白な心で臨めば、それまで知らなかった自分に出会えることもある。それが舞台というものだとさ。
曲の冒頭を落ち着いて、かつ明瞭な音で吹いているグループは、だいたい最後まで安心して聴ける。これは腕前とは関係がない。メンタルコントロールの問題だ。
どんな曲でも大なり小なりクライマックスと言うか聴かせ所の場面があるが、それはまんず間違いなく、曲のうしろの方にある。一番、二番と繰り返すときは、通常は二番のクライマックスを一番よりも盛り上げる。だから、そのようにテンションの流れを表現する必要がある。
音楽は二種類の流れでできている。音の流れと、音の流れが生むテンションの流れだ。音の流れとはつまりいくつもの音が作るつながりと抑揚のことで、音符の上り下がりに自然に着いてゆけばある程度表現できる。が、テンションの流れは、曲の全体を見通し、音楽に没入しなければ表現できない。漫然と音符を追うだけの演奏では、絶対に表現できない。
テンションの流れを適切に表現することの大切さを、ワタシはこのたび神戸オカフェスに参加したいくつかのマイ生徒的グループに、この二ヶ月のレッスンで切々と訴えた。成果は上がったと思う。
どのグループでも、本番を控えたレッスンでは気合いが入る。真面目な人ほど緊張感が高まる。が、そのキンチョウの裏にあるものはなんだろう。音楽表現に、美しい響きに必要なものだろうか。
とにかく、一番はそのキンチョウによって一見良いテンションの演奏となる。が、二番に入るとホッとしてしまうのか、テンションが下がる。あきれるセンセイ。で、何度も切々と訴える。
楽器を構えた瞬間に、無心で音楽に没入していけるかどうか。その曲の難所を気にしていたり、客席のことが気になっていたりしているようではアウトだ。雑念が生む緊張感とテンションはニセモノだ。必ず化けの皮がはがれる。
前々便で「(神戸オカフェスでは)初心者からベテランまで、自分のことしか考えていないのが伝わってくる」と書いた。そのココロは、仲間の音をよく聴いて、仲間と一体になる演奏を目指してほしい、また聴く人の気持ちになって、聴く人の心に届くような演奏を心がけてほしいということだけではない。いや、むしろそれらは二の次だ。第一は、舞台に上がるときには自分の心配事や不安や勝手な思い入れや机上の計算などはすべて捨て去って、真っ白な心で吹き始めてほしいということなのだ。そうすることで、初めて音楽に没入できる下地が整う。みんなの音が一体になって、聴く人の心に届くような演奏になる可能性が芽生える。最後まで聴いてみようかという気が起こる。
ある程度年数を数えているオカリナびとは、マンネリに落ち入らないためにも、このようなメンタルコントロールに取り組むと、必ず成果は上がると思う。
だいたい、舞台で人よりうまく吹こうなどという気持ちがあつかましい。何をどうやったところで、できることはできるが、できないことはできない。それゆえに、真っ白な心で臨めば、それまで知らなかった自分に出会えることもある。それが舞台というものだとさ。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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