揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#480 お 盆
夕方のビールは、祈りだ。野外作業で汗だくになった後の風呂上がりも、デスクワークで頭を使いまくった後も、缶ビールのプルトップをシュバッと開けて、ごくっ、ごくっ、ごくっ、もう一回ごくっ・・・・・ぷは〜〜〜っ。この最後の「ごくっ」と「ぷは〜〜〜っ」の間の「・・・・・」のほんの1、2秒間、頭が真っ白になる。これすなわち、祈りだ。この祈りを中心に生きているワタシ。
夕方のビールは、祈りだ。野外作業で汗だくになった後の風呂上がりも、デスクワークで頭を使いまくった後も、缶ビールのプルトップをシュバッと開けて、ごくっ、ごくっ、ごくっ、もう一回ごくっ・・・・・ぷは〜〜〜っ。この最後の「ごくっ」と「ぷは〜〜〜っ」の間の「・・・・・」のほんの1、2秒間、頭が真っ白になる。これすなわち、祈りだ。この祈りを中心に生きているワタシ。
お盆を前にして、突然秋の空気となったきょう。この空気は罪作りだ。わけもなく寂しくなる。夕方、寂しさをまぎらわそうとするかのように、決然と外に出て草を刈る。近所の家は皆、すでに草刈りを終えてお盆のリラックスモードだ。今年のワタシのお盆は、16日の演奏(コンサートではありません)を控えて、今ひとつ落ち着かないなー。
8月15日はいわゆる終戦記念日だ。この前後の時期、テレビではやたらと戦争関連の番組が増える。いいことだと思う。1945年8月15日、日本の無条件降伏によって太平洋戦争が終結した。われわれはこの戦争を検証しつづけ、あらゆる手法で後世に伝え続けるべきだ。
日本人の太平洋戦争の記憶は、1945年に集中しているという。硫黄島玉砕、沖縄戦、東京大空襲、大阪大空襲、広島に原爆投下、長崎に原爆投下、ソ連の参戦、ポツダム宣言受諾、米軍による占領・・・。このように、後に伝えられる「戦争の記憶」の多くがこの年に集中している。というのもこの年は、沖縄戦以降、多数の日本の民間人の犠牲者が出た年だからだ(満州ではソ連の参戦により数万人の民間人の犠牲が出た)。
が、これらはっていうと、みんな日本が「やられた」記憶なんだよね。
ちなみに、太平洋戦争での日本の犠牲者は、概ね軍人軍属230万人、民間人80万人だとされる。国別の犠牲者については、例えばこのサイトに詳しい。ソ連と中国の犠牲者数は想像を絶する。
さて、日本軍は、アジアだけでも数えきれないほどの人々を殺した。どれくらい殺したかと言えば、3,000万人という数字もあるくらいで、とにかく、まことに数えきれないという事実。
310万人対3,000万人をどう考えるか、などという設問は馬鹿げている。戦争をしなければ、どちらも0人なのだから。
一口に「戦争はいけない」と言うが、どうすれば戦争を始めずに済むのか。ある戦争体験者の女性が語った。
「戦争とはけっしてある日突然始まるものではありません。戦争へと至るたくさんの兆しがあり、そのひとつひとつを消していかなければ、けっして戦争を止めることはできません」
先の戦争に突入していった際、ほとんどの国民が政府にだまされ、御用マスコミに煽られ、ある者は進んで、ある者は不承不承わが身を、または愛する人たちを戦場へ送り込んだ。五木寛之氏は十二歳で平壌で終戦を迎えた。当時は早く軍隊に入って戦場へ行くことに憧れていたという氏は言う。
「人間とは、状況次第でとんでもない方向へ変わってしまうものだということを肝に命じなければならない」
多くの人が、戦争はいけないと思いつつ周囲の「空気」に従ってしまった過去。「従わざるを得ない空気」の方が戦争よりも恐ろしい。そんな空気を生み出す風土は、果たして終戦を機に生まれ変わったのだろうか。
8月16日、京都では大文字始め五山の送り火が死者の道を照らす。そして22年前の8月15日は、大文字山の送り火を守り続ける浄土院でワタシが揚琴デビューを果たした日だ。せめてこの二日間は、日々のビール的個人的祈りを人類普遍の祈りに高め、世界に向けて発したいとさ。
8月15日はいわゆる終戦記念日だ。この前後の時期、テレビではやたらと戦争関連の番組が増える。いいことだと思う。1945年8月15日、日本の無条件降伏によって太平洋戦争が終結した。われわれはこの戦争を検証しつづけ、あらゆる手法で後世に伝え続けるべきだ。
日本人の太平洋戦争の記憶は、1945年に集中しているという。硫黄島玉砕、沖縄戦、東京大空襲、大阪大空襲、広島に原爆投下、長崎に原爆投下、ソ連の参戦、ポツダム宣言受諾、米軍による占領・・・。このように、後に伝えられる「戦争の記憶」の多くがこの年に集中している。というのもこの年は、沖縄戦以降、多数の日本の民間人の犠牲者が出た年だからだ(満州ではソ連の参戦により数万人の民間人の犠牲が出た)。
が、これらはっていうと、みんな日本が「やられた」記憶なんだよね。
ちなみに、太平洋戦争での日本の犠牲者は、概ね軍人軍属230万人、民間人80万人だとされる。国別の犠牲者については、例えばこのサイトに詳しい。ソ連と中国の犠牲者数は想像を絶する。
さて、日本軍は、アジアだけでも数えきれないほどの人々を殺した。どれくらい殺したかと言えば、3,000万人という数字もあるくらいで、とにかく、まことに数えきれないという事実。
310万人対3,000万人をどう考えるか、などという設問は馬鹿げている。戦争をしなければ、どちらも0人なのだから。
一口に「戦争はいけない」と言うが、どうすれば戦争を始めずに済むのか。ある戦争体験者の女性が語った。
「戦争とはけっしてある日突然始まるものではありません。戦争へと至るたくさんの兆しがあり、そのひとつひとつを消していかなければ、けっして戦争を止めることはできません」
先の戦争に突入していった際、ほとんどの国民が政府にだまされ、御用マスコミに煽られ、ある者は進んで、ある者は不承不承わが身を、または愛する人たちを戦場へ送り込んだ。五木寛之氏は十二歳で平壌で終戦を迎えた。当時は早く軍隊に入って戦場へ行くことに憧れていたという氏は言う。
「人間とは、状況次第でとんでもない方向へ変わってしまうものだということを肝に命じなければならない」
多くの人が、戦争はいけないと思いつつ周囲の「空気」に従ってしまった過去。「従わざるを得ない空気」の方が戦争よりも恐ろしい。そんな空気を生み出す風土は、果たして終戦を機に生まれ変わったのだろうか。
8月16日、京都では大文字始め五山の送り火が死者の道を照らす。そして22年前の8月15日は、大文字山の送り火を守り続ける浄土院でワタシが揚琴デビューを果たした日だ。せめてこの二日間は、日々のビール的個人的祈りを人類普遍の祈りに高め、世界に向けて発したいとさ。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
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