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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
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#473 経年変化

 人は誰しも、歳とともに頑固になるという。が、その頑固さにもいろいろあるように思う。ひとつは、頭が柔軟性を失っていって言動に融通が利かなくなるという状態。もうひとつは、自分の志向や主張がよりはっきりしてきて、他者との接点がどんどん減っていく状態。で、ふたつめの状態は、けっして嘆くべきではなく、むしろ楽しめばいいのではないだろか。

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 他者との接点など、もともとないのだ。それがあたかもあるように思い込んでいたことに、歳とともに気づいてゆく。他者との間にあるのは共感だけだと思い知る。だから、自分の志向や主張がよりはっきりしてくるほど、共感の喜びは逆に増す。

 ワタシはといえば、歳とともにますます「いわゆる音楽」を聴かなくなったところに頑固さが表れているように思う。BGMなど、もってのほかだ。聴くときは厳選したものを全身全霊で聴く。そして「地球の音楽」をこそ、至上の位置に置く。

 また、自分の身の回りと自分が関わる相においてくらいは、聴くに耐えない音楽は排除したいという気持ちが、歳とともにいっそう強くなった。

 漫然と、機械的に、ただ音符をなぞっているだけの演奏は、聴くに耐えない。自分あるいは人様の大切な時間を割いて、いったい何のためにそこでそうして演奏しているのか、胸ぐらをつかんで首を前後にガクガクゆさぶって問いただしたい気持ちになる。
 逆に、「ワタシはこの曲をこんなに理解しているぞ」とでも言いたそうな大げさすぎる表現もまた、聴くに耐えない。
 最も聴くに耐えないのは、「私、上手でしょ?」という演奏だ。聴くに耐えないだけではなく、正視できない。気分が滅入る。胸が悪くなる。

 こんな演奏をお金を払って、あるいは時間を割いて聴いている人がたくさんいる。もしや、だまされているのだらふか。それとも、何かの修行なのだらふか。それとも、お互い様なのだらふか。ワタシだったらお金をもらっても聴きたくない。演奏が終わって「どうだっ」とばかりに得意満面でこちらを見られると、こめかみへこの短い足で回し蹴りを入れてやりたくなる。

 お金をもらってそのような演奏と向かい合わされることがあるのが、音楽の先生という人種だ。先生が生徒のそのような演奏をだまって聴くばかりか、生徒を持ち上げるようならば、その生徒はただのお客さん扱いされているか、上達を完全にあきらめられているかのどちらかだろう。もし先生にたしなめられたならば、見放されてはおらず、現時点ではちゃんと生徒として見てもらっているということになる。が、生徒が逆ギレするようだったら、あるいは先生のたしなめ方を批判するようだったら、あるいは先生のたしなめるタイミングに納得できないようだったら、もはや先はないと思う。

 話がそれた。
 さて、自分の欲得や感性の未熟さから二級品を聴いて受け入れているような状態からは、一刻も早く脱するべきだ。問題は、何を「聴くに耐えない」と感じるかだ。それが歳とともに磨かれた審美眼による選別なのか、感性が柔軟性を失ったがゆえの単なる偏向なのか。本人にはその区別がつかないのではないだろか。ここに、偉いセンセイが裸の王様になってしまう危険性が潜む。

 ・・・あれ? きょうは8月1日だ。てことは・・・更新を一日すっぽかしてしまっていただ。気がつかなかっただ。ごめんなさい・・・と、誰にともなく謝る。で、今便は8月2日分としてアップでそれはよかったかどうか。

 おしまい。 
09.08.01 記 
琵琶湖水生植物公園の蓮の群生
蓮群生
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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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