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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#446 地球の音楽

 このブログを振り返れば、鳥の話題が多いことに気づく。鳥たちの歌声に魅せられたワタシは、バードウォッチングならぬバードリスニング・リポートをしているのかな。アカショウビンもイカルもホトトギスも、実際に姿を見たことはない。が、歌声を聴くだけでも十分心は満たされる。鳥たちの歌声は「地球の音楽」だ。ワタシの音楽も地球が奏でる音楽となれればいいなと思っている。

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 人間が作る音楽は、ともすれば地球の音楽とは呼べなくなってしまう。「作る」という言葉が内包する作為に問題がある。作為は人間と地球を分断してしまう。これは宿命だと言える。問題は、いかにして作為から脱して創造するかだ。
 地球の音楽とは、作るものではなく、地球とつながった命から「生まれる」ものだという気がする。鳥に作為はない。あるのは命の「衝動」だけだ。それゆえに鳥の歌声は、地球から生まれた地球の音楽なのだ。

 てなことはともかく、霧雨で冷え冷えするこの昼下がりでも元気なウグイスが「リョヘ、リョヘ」と呼んでいる。へいへい。

 アカショウビン、イカル、そしてトラツグミは、これまでもっとも強いインパクトを受けた鳥だった。いずれも初めて聴いたときは、金縛りにあってしまったっけ。金縛りが解けたときに脳裏に浮かぶフレーズは、きまって「地球はすばらしい」だった。

 人間は嫌いだ、もう、人間とは関わりたくない、できれば人間やめたいと思うことがままある。そんなときは、たいてい緑の中でひとり鳥の声を聴いているときだ。鳥だっていつも楽しくて歌っているわけではなく、縄張りの主張であったり、異性を呼ぶためだったりすることはわかっている。が、鳥の歌の衝動のルーツがなんであれ、そこに美があるのは、作為というエゴがないからだろう。
 鳥の無心の歌声にふれたとき、自分のエゴが際立ってしまう。で、つくづく人間は嫌いだと思ってしまうのだ。

 鳥の歌声だけではなく、動物や虫の声も風の音も雨の音もせせらぎの音も波の音も、みんな地球の音楽だ。その中に無心で身を置いたときに、もし音楽が「生まれてきた」としたら、その瞬間は自分の音楽も地球の音楽と呼べるのやもしれない。それはきっと、生きる歓びの音楽なのだ。

 明日8日と三日後の10日は、京都・洛西の野鳥遊園でオカリナの野外演奏をする。こんなシチュエーションで演奏するときには、本当を言えば準備も練習もくそくらえだ。自然の風景の中で鳥たちの歌声に包まれて吹くオカリナが、風景と一体となるにはどうすればいいか。その一点にのみ心をくだきたい。
 深まる緑に包まれた池のほとりにオカリナを持ってひとり立ったとき、まずは、バードリスニングから始めたい。

 アカショウビンの鳴きまねをしてみた。うまくいかないなー。で、アカショウビンのいる風景、ということで。SG管。
 ↓


 ところで、ひさびさに晴れ男業務だ。将来を嘱望される雨乞い師見習いとして、ぴたりと雨を止めてみせようぞ。

 ※ 今年の野鳥遊園でのコンサートは、洛西ふれあい会館にご宿泊のお客さまが対象です。

 おしまい。 
09.06.07 記 
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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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