揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#562 信じる者は
演奏が終わった時、舞台となった教会の祭壇で、小学生の女の子から手作りのブーケと笑顔を手渡された。鼻ぺちゃでオメメぱっちりの、とても可愛らしい子だった。はにかんでいるその子に握手を求めると、ワタシのごつごつした手をそっと握り返してくれた。その手はとても小さく、冷たかった。きょうはいい天気だったとは言え、やっぱり寒かったんだなー。
演奏が終わった時、舞台となった教会の祭壇で、小学生の女の子から手作りのブーケと笑顔を手渡された。鼻ぺちゃでオメメぱっちりの、とても可愛らしい子だった。はにかんでいるその子に握手を求めると、ワタシのごつごつした手をそっと握り返してくれた。その手はとても小さく、冷たかった。きょうはいい天気だったとは言え、やっぱり寒かったんだなー。
彼女の手の冷たさが、今もワタシの右手に残っている。ありがとう、ありがとう。
きょうは、日本キリスト教団伊丹教会でのコンサートだった。いろんな事情で家族の元を離れざるを得なくなった子どもたちが暮らす施設への募金を募るチャリティーコンサートだ。そんな主旨に、揚琴とオカリナとよく知ったご婦人のピアノとオルガンで少しでもお役に立ててよかったと思う。教会の信者さんを中心に、150人ほどの方が集まられた。近辺のふたつの施設で暮らす子どもたちと先生方も招待されていた。あのブーケの女の子も、終始伏し目がちだった男の子も、メガネの奥にかしこそうな瞳をたたえていた女の子も、気の良さそうな屈託のないリアクションの女の子も(女の子が多かったな)、養護施設の先生も、みんな最後まで熱心に、時ににこにこしながら聴いてくれた。アンコールを下さった客席に、
「てぃんさぐぬ花と白い恋人たちとどっちがいいですか?」
と呼びかけると、てぃんさぐぬ花がいいと、目一杯の拍手をしてくれた女の子。ありがとう、ありがとう。
その子たちにかけるべき言葉はないか。自分自身の心の問題として、コンサート前日までワタシは考えつづけた。が、浮かんでくるあれこれの言葉はすべて、ワタシの心の向こう側から聞こえてくる声によってすぐに打ち消され、とうとう何ひとつ残らなかった。いったい誰が、いちばん身近な人に裏切られ傷つけられた子どもの心の痛みをわかることができよう。わかることができるのは、同じ境遇の子どもだけなのではないか。その子たちの側にいることすらできないワタシにできることは、何か言葉をかけることではなく、みんなが元気で、仲良く手を取り合って、そして胸を張って生きていけるよういつも祈っていることと、何よりもこのたび与えられた仕事を精一杯全うすることだけのように思えた。
さて、最前列の招待席に座った子どもたち。みんなの表情に、人を信じて毎日を送っていることがはっきりと見て取れた。それが何よりうれしかった。子どもたち自身の強さと、子どもたちと共に暮らし、多くを分かち合っておられる施設の先生方の素晴らしさを感じた。
今ワタシの胸にこみ上げてくるものは、あの子たちにもう一度会いたいという思いだ。なぜそのような思いがこみ上げてくるのだらふ。みんなの純粋さに感激したのだろうか。それとも、ワタシとよく知ったご婦人が音楽に込めた思いが通じたと感じたからだろうか。
いや、今思うに、人を信じることの素晴らしさと大切さを教えられたからなのだ。
で、となりのト○ロよりも、ひょっこり○ょうたん島の方がウケて、それはよかった。
きょうは、日本キリスト教団伊丹教会でのコンサートだった。いろんな事情で家族の元を離れざるを得なくなった子どもたちが暮らす施設への募金を募るチャリティーコンサートだ。そんな主旨に、揚琴とオカリナとよく知ったご婦人のピアノとオルガンで少しでもお役に立ててよかったと思う。教会の信者さんを中心に、150人ほどの方が集まられた。近辺のふたつの施設で暮らす子どもたちと先生方も招待されていた。あのブーケの女の子も、終始伏し目がちだった男の子も、メガネの奥にかしこそうな瞳をたたえていた女の子も、気の良さそうな屈託のないリアクションの女の子も(女の子が多かったな)、養護施設の先生も、みんな最後まで熱心に、時ににこにこしながら聴いてくれた。アンコールを下さった客席に、
「てぃんさぐぬ花と白い恋人たちとどっちがいいですか?」
と呼びかけると、てぃんさぐぬ花がいいと、目一杯の拍手をしてくれた女の子。ありがとう、ありがとう。
その子たちにかけるべき言葉はないか。自分自身の心の問題として、コンサート前日までワタシは考えつづけた。が、浮かんでくるあれこれの言葉はすべて、ワタシの心の向こう側から聞こえてくる声によってすぐに打ち消され、とうとう何ひとつ残らなかった。いったい誰が、いちばん身近な人に裏切られ傷つけられた子どもの心の痛みをわかることができよう。わかることができるのは、同じ境遇の子どもだけなのではないか。その子たちの側にいることすらできないワタシにできることは、何か言葉をかけることではなく、みんなが元気で、仲良く手を取り合って、そして胸を張って生きていけるよういつも祈っていることと、何よりもこのたび与えられた仕事を精一杯全うすることだけのように思えた。
さて、最前列の招待席に座った子どもたち。みんなの表情に、人を信じて毎日を送っていることがはっきりと見て取れた。それが何よりうれしかった。子どもたち自身の強さと、子どもたちと共に暮らし、多くを分かち合っておられる施設の先生方の素晴らしさを感じた。
今ワタシの胸にこみ上げてくるものは、あの子たちにもう一度会いたいという思いだ。なぜそのような思いがこみ上げてくるのだらふ。みんなの純粋さに感激したのだろうか。それとも、ワタシとよく知ったご婦人が音楽に込めた思いが通じたと感じたからだろうか。
いや、今思うに、人を信じることの素晴らしさと大切さを教えられたからなのだ。
で、となりのト○ロよりも、ひょっこり○ょうたん島の方がウケて、それはよかった。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
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