揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#558 柱の傷
このブログのプロフィールの欄に「演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで」と書いている。が、演奏目的がなんであれ、やることはおんなじだな。目の前のお客さんのために、あるいはメディアを通して自分の音楽と向き合う人々のために、用意した曲を自分の楽器で演奏するまでだ。で、やることがおんなじだけではなく、気持ちもおんなじだな。
このブログのプロフィールの欄に「演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで」と書いている。が、演奏目的がなんであれ、やることはおんなじだな。目の前のお客さんのために、あるいはメディアを通して自分の音楽と向き合う人々のために、用意した曲を自分の楽器で演奏するまでだ。で、やることがおんなじだけではなく、気持ちもおんなじだな。
オープニングセレモニーのときと追悼演奏の気持ちがおんなじだというのは妙だらふか。
きょうの、京都・法然院での追悼演奏。今年でとうとう、お任せいただいて十五年目となったのか。毎年、演奏上のいろんな新たな試みでお応えしてきたっけ。きょうは、初めて揚琴とオカリナを交互に演奏しようとしたけれど、想像以上にむずかしくて、途中で変更してオカリナの曲をつづけたり、揚琴の曲をつづけたりしてしまったな。ま、臨機応変だ。衣装は毎回黒ずくめで芸がないな。
が、「追悼演奏とは何か」と、十五年間問いつづけてきていまだに確たる答が出せずにいるではないか。わからないままで、今年まで演奏をさせていただいている。そもそも、坊さんでもないワタシが追悼の意味などわかるのだらふか。ワタシがすべきこと、できることは、考え続けることだけやもしれぬな。
先月の琴滝でのライブにしたっておんなじだ。人はなぜその場に集うのか。その場とワタシに何が求められているのか。五年も続けて出演させていただいてきて、答は出ていない。やっぱり考え続けるだけか。
で、演奏に先だっていろいろ考えることは、演奏の場によって変わる。が、いざ演奏を始めると、追悼演奏もお葬式も野外コンサートも花祭りも開店祝いも自主コンサートも、みんなおんなじ気持ちで演奏するしかない。ないと言ったらない。
おんなじ気持ちというのは少々不正確だな。楽器を前にすると、結局は一所懸命、全身全霊で、できれば無心で弾くしかないってことだ。あるがままで、束の間無心で奏でるしかできないぞ。
無心と言うが、無心になろうとすると絶対に無心にはなれないってことは、ようやくわかった。できることは、考え、悩み、追い込まれ、あきらめ、キンチョウしまくり、最後は静かな心持ちで演奏位置に向かうことしかない。いや、もうひとつ。全身全霊で音を聴くことが必須だな。そうすると、ある時、思考も雑念も悩みも楽器も身体も演奏された音さえも、すべて自分の外側の出来事だと思えてくる。そして内側は、すなわち「自分」は、空っぽになる。そうすると、いよいよ音楽が、その空っぽ、すなわち無心から生まれてくる。音が熱を帯び、輝き始める。
ん、この感じ、きょうもあったな。それはよかったが。
そんな瞬間を、その場に集う人々とだけではなく、亡くなった人々、そしてすべての生きとし生ける存在とも分かち合うことが、追悼演奏ではなかろーか。てことは、そんな瞬間をいかにたくさん生み出すかが、追悼演奏の価値を高めることだということになるな。
てことは、やっぱり他の演奏となんにもちがわないな。だから、いろんな演奏機会において、考えることは様々だけど、学ぶことはおんなじで、いかに無心になるかだけだってことだ。これでいいのか。これでいいのだ。
てことで、みなさん、こんにちは。
実は法然院さんでの追悼演奏は、毎年一回、ほぼ同じ日に行なわれるという点が、ワタシにとっては大きな意味がある。「柱の傷はおととしの〜」てなものなのだ。子どもの身長とちがって、気を抜けばおととしよりも低い所に印をつける羽目になって、それはよかった。
きょうの、京都・法然院での追悼演奏。今年でとうとう、お任せいただいて十五年目となったのか。毎年、演奏上のいろんな新たな試みでお応えしてきたっけ。きょうは、初めて揚琴とオカリナを交互に演奏しようとしたけれど、想像以上にむずかしくて、途中で変更してオカリナの曲をつづけたり、揚琴の曲をつづけたりしてしまったな。ま、臨機応変だ。衣装は毎回黒ずくめで芸がないな。
が、「追悼演奏とは何か」と、十五年間問いつづけてきていまだに確たる答が出せずにいるではないか。わからないままで、今年まで演奏をさせていただいている。そもそも、坊さんでもないワタシが追悼の意味などわかるのだらふか。ワタシがすべきこと、できることは、考え続けることだけやもしれぬな。
先月の琴滝でのライブにしたっておんなじだ。人はなぜその場に集うのか。その場とワタシに何が求められているのか。五年も続けて出演させていただいてきて、答は出ていない。やっぱり考え続けるだけか。
で、演奏に先だっていろいろ考えることは、演奏の場によって変わる。が、いざ演奏を始めると、追悼演奏もお葬式も野外コンサートも花祭りも開店祝いも自主コンサートも、みんなおんなじ気持ちで演奏するしかない。ないと言ったらない。
おんなじ気持ちというのは少々不正確だな。楽器を前にすると、結局は一所懸命、全身全霊で、できれば無心で弾くしかないってことだ。あるがままで、束の間無心で奏でるしかできないぞ。
無心と言うが、無心になろうとすると絶対に無心にはなれないってことは、ようやくわかった。できることは、考え、悩み、追い込まれ、あきらめ、キンチョウしまくり、最後は静かな心持ちで演奏位置に向かうことしかない。いや、もうひとつ。全身全霊で音を聴くことが必須だな。そうすると、ある時、思考も雑念も悩みも楽器も身体も演奏された音さえも、すべて自分の外側の出来事だと思えてくる。そして内側は、すなわち「自分」は、空っぽになる。そうすると、いよいよ音楽が、その空っぽ、すなわち無心から生まれてくる。音が熱を帯び、輝き始める。
ん、この感じ、きょうもあったな。それはよかったが。
そんな瞬間を、その場に集う人々とだけではなく、亡くなった人々、そしてすべての生きとし生ける存在とも分かち合うことが、追悼演奏ではなかろーか。てことは、そんな瞬間をいかにたくさん生み出すかが、追悼演奏の価値を高めることだということになるな。
てことは、やっぱり他の演奏となんにもちがわないな。だから、いろんな演奏機会において、考えることは様々だけど、学ぶことはおんなじで、いかに無心になるかだけだってことだ。これでいいのか。これでいいのだ。
てことで、みなさん、こんにちは。
実は法然院さんでの追悼演奏は、毎年一回、ほぼ同じ日に行なわれるという点が、ワタシにとっては大きな意味がある。「柱の傷はおととしの〜」てなものなのだ。子どもの身長とちがって、気を抜けばおととしよりも低い所に印をつける羽目になって、それはよかった。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
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