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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
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#555 発 効

 ある席で、ある人問うて曰く。「国の自衛のための最小限の戦力って、どの程度の戦力のことなの?」ある人答えて曰く。「日本の自衛隊は今、世界で実質第五位の戦力を持っている。それが最小限だということになるらしいよ」アメリカ、ロシア、中国に次いで軍事予算を使っていて、それが最小限だとは、この不景気にへんたいだ。

 この席でワタシは、こんな話を思い出していた。吉田内閣時代に内閣法制局が国会での想定問答集を作成する際に「国の自衛のための最小限の戦力って、どの程度の戦力のことなの?」との質問を想定して「竹ヤリなどの身の回りの物で作った武器で己の身を守ることは認められると考える」云々と答弁する準備をしていたという事実だ。それが今や世界第四位の軍事予算を使っているとはへんたいだ。

 つまり、「最小限」などという言葉の意味は、時代とともに大きく変わることがあるってことだ。

 今年は、5月18日に「憲法改正国民投票法」が発効する。国会が憲法を変えたいと言い出したら、国民は投票によってどうするかを表明するというシステムがとうとう動き出すというわけだ。

 憲法という言葉によってわれわれの生活は国家権力の横暴から守られている。その言葉が、どう解釈しても時代の要請に応えられなくなったと考える人は改正したいと言う。環境問題やプライバシーといった比較的新しい概念に対応できていないと言う人もいる。一方、このままでいいという人もいる。身を守る武器は竹ヤリだけにすべきだと言う人もいる。環境問題もプライバシー問題も今の憲法で十分対応できるので、下手に改正しやすくしていつの間にか他国に軍隊を送り出せるような憲法になってしまってはまずいと考える人もいる。他所の戦争に巻き込まれるのはごめんだというわけで、そりゃもっともだ。

 いずれにしても、最後に決めるのは国会ではなく国民自身だ。ひとつの言葉に表から裏まで様々な意味を持たせる文化を持っているこの国の国民が、自分たちの生活を権力の横暴から守るための言葉をどう扱っていくのか。楽器で一度演奏してしまった音は取り消せないのと同じように、一度書き換えてしまったら事実上二度と取り消せない憲法という大切な言葉。自分の生活を守るための言葉を自分で守れるかどうか。
 が、ひとつの言葉に様々な意味を持たせる文化を持っている国民は、なんでもかんでも「時代」と「世の中」のせいにしてしまう才能にあふれる国民でもあって、それはよかった。

 おしまい。 
10.01.10 記 

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演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
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演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
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オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
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