揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#379 新婚さん、いらっしゃい
きょうは、12月30日に「#366 動 機」で書いたカップルの最後のレッスン日だった。自分たちの結婚式でケーキカットの代わりにオカリナ合奏を披露したいとのご意向により、ナイフの持ち方、ふたりの息の合わせ方など、多くの基礎的課題についてレッスンしてきた。さて、その後の進展やいかに。
きょうは、12月30日に「#366 動 機」で書いたカップルの最後のレッスン日だった。自分たちの結婚式でケーキカットの代わりにオカリナ合奏を披露したいとのご意向により、ナイフの持ち方、ふたりの息の合わせ方など、多くの基礎的課題についてレッスンしてきた。さて、その後の進展やいかに。
半月前の二度目のレッスンでは、正直言ってかなり不安になった。年末のレッスンの日の開始15分後くらいのレベルに後戻りしてしまっていたのだ。まあ、結婚式の直前は公私共々何かといそがしいから、思うように練習時間が取れなくてもいたしかたない。が、きょうはきっちり練習してきたと見えて、前回のレッスンで取り組んだ発表用の曲「涙そうそう」の課題をある程度克服できていた。
で、きょうもみっちり集中してレッスンして、これならあと一ヶ月近く自分たちでがんばればなんとかなるんじゃないかと、ワタシは考えた。追加した「上を向いて歩こう」もハモリを入れてまずまずの仕上がり。が、新郎新婦そろって、
「もう一回レッスンをお願いしますっ」
ときた。もちろん大歓迎ですよ。大事なことは本人の納得の度合いだからね。次回のレッスンは結婚式の一週間前と決まった。
新郎さんは会社勤めなので外国への出張もあるそうなのだが、先日は出張先にオカリナを持って行ったそうだ。
新婦「でも、一回も練習しなかったそうじゃないの」
新郎「ちがうっ、一回したっ。あとは、イメージトレーニングしてたのっ」
このカップルでは、新婦さんを「黄門さま」と呼んでいる。何かを決めるとき、助さんこと新郎さんが黄門さまにお伺いを立てるのが習わしとなっているんだって。
新婦「でも、結局はぜんぜん言うことを聞かないんですよ」
新郎「聞いてるってば」
新婦「こうしてすぐケンカになるんですぅ」
はいはい、ごちそうさま。
女の人は、男が何かを主張しようとすると、それがケンカの原因になってしまうと考える。争いごとが大きらいな心やさしい新婦さんは特にそう感じていた。
「男は別にケンカを売ってるわけではなく、ただ意見を交換したいだけなのである。そこにはなんの悪気もないし、余計な感情は入っていないのである」
と男気質を代弁したワタシ。・・・若い人にウンチク垂れて、わしも歳をとったなー。だいいち、こんな風にえらそうに言えたものではないのだけれど。
ウチは「ご夫婦で音楽ができていいですね〜」とよく言われる。そのたびに、良くもあり良くなくもあるという思いが頭をよぎる。たしかに身近に音楽を共有できる人がいることは幸せだが、いっしょに練習すると、お互い遠慮がないのですぐにケンカになるからだ。
「もう、やめっ」
何が「音楽は人と人とを結びつける」なものか。
が、きょうのカップルのレッスンを続けていて、結婚してからもぜひふたりでオカリナをつづけてほしいと願ってしまった。なんだかんだと言い合いながらも、そこには音楽によっても結びつき、充実した時間を共有しているふたりの姿があったからだ。その姿は、まちがいなく人の幸せの一部であると思えた。そして、音楽が持つ力の強さも改めて感じさせられた。
で、きょうのレッスンが終わったときに、新婦さんは言った。
「結婚式のあとも、ふたりでオカリナを趣味にしようと話してます」
こんなにうれしいことはない。
で、きょうもみっちり集中してレッスンして、これならあと一ヶ月近く自分たちでがんばればなんとかなるんじゃないかと、ワタシは考えた。追加した「上を向いて歩こう」もハモリを入れてまずまずの仕上がり。が、新郎新婦そろって、
「もう一回レッスンをお願いしますっ」
ときた。もちろん大歓迎ですよ。大事なことは本人の納得の度合いだからね。次回のレッスンは結婚式の一週間前と決まった。
新郎さんは会社勤めなので外国への出張もあるそうなのだが、先日は出張先にオカリナを持って行ったそうだ。
新婦「でも、一回も練習しなかったそうじゃないの」
新郎「ちがうっ、一回したっ。あとは、イメージトレーニングしてたのっ」
このカップルでは、新婦さんを「黄門さま」と呼んでいる。何かを決めるとき、助さんこと新郎さんが黄門さまにお伺いを立てるのが習わしとなっているんだって。
新婦「でも、結局はぜんぜん言うことを聞かないんですよ」
新郎「聞いてるってば」
新婦「こうしてすぐケンカになるんですぅ」
はいはい、ごちそうさま。
女の人は、男が何かを主張しようとすると、それがケンカの原因になってしまうと考える。争いごとが大きらいな心やさしい新婦さんは特にそう感じていた。
「男は別にケンカを売ってるわけではなく、ただ意見を交換したいだけなのである。そこにはなんの悪気もないし、余計な感情は入っていないのである」
と男気質を代弁したワタシ。・・・若い人にウンチク垂れて、わしも歳をとったなー。だいいち、こんな風にえらそうに言えたものではないのだけれど。
ウチは「ご夫婦で音楽ができていいですね〜」とよく言われる。そのたびに、良くもあり良くなくもあるという思いが頭をよぎる。たしかに身近に音楽を共有できる人がいることは幸せだが、いっしょに練習すると、お互い遠慮がないのですぐにケンカになるからだ。
「もう、やめっ」
何が「音楽は人と人とを結びつける」なものか。
が、きょうのカップルのレッスンを続けていて、結婚してからもぜひふたりでオカリナをつづけてほしいと願ってしまった。なんだかんだと言い合いながらも、そこには音楽によっても結びつき、充実した時間を共有しているふたりの姿があったからだ。その姿は、まちがいなく人の幸せの一部であると思えた。そして、音楽が持つ力の強さも改めて感じさせられた。
で、きょうのレッスンが終わったときに、新婦さんは言った。
「結婚式のあとも、ふたりでオカリナを趣味にしようと話してます」
こんなにうれしいことはない。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
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