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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#205 信 頼 

 京都府北中部にまとまった雪が積もったときのこと。
 あるオカリナの生徒さんたちのグループの自主コンサートを、雪がどっさり積もった京都市K地方へ聴きに行った。コンサートは、真っ白な世界の中に建つ丸木組みの建物の中で行なわれた。演奏は、ときに、天井が透けて天が見えるような気分にさせてくれた。それは、センス良く開けられた天窓から洩れ射してくる、雪の反射光のせいだったのだろうか。

 コンサート終了後、その場でお客さんと出演者が入り乱れてお茶をしている。ワタシはそのはしっこで、演奏したグループ
のメンバーの何人かと、聴きにきていた他の生徒さんたちふたりと、同じテーブルで話していた。
 演奏したグループのひとりは、数少ない男子生徒氏だ。

 一昨年、昨年とつづけて、ワタシの生徒さんたちのサークル「オカリナ倶楽部“夢見るガチョウ”」の自主コンサートがあった。その日はワタシも演奏した。ワタシの出番時刻になると、テーブルに乗せられたワタシのオカリナセットを、誰かにステージ中央に運んでもらわなければならない。その担当を、二回つづけて前述の男子生徒氏にお願いしてきたことに、この日気づいた。

 彼に担当をお願いしたのは、たまたまそばに彼がいたからかもしれない。あるいは、ワタシの無意識が「この人だったら楽器の扱いは絶対大丈夫だ」と指示したからかもしれない。

 コーヒーとケーキを前にしてオカリナ談義でテーブルが盛り上がったとき、彼が同席者に何気なく語った。
「これまでに、オカリナを割ってしまったことは、5回ある」
 彼はつづけた。
「けど、ほとんどひっつけて直した」
 ひっつけて直したオカリナのひとつを見せてくれた。よく見なければわからないほどうまく修復されている。音にはぜんぜん問題ない。やはり、彼に楽器運搬をお願いしたことはまちがいではなかったと言えるのだろうか。
「そやけど」
 彼はくやしそうに言った。
「あの一個だけは、こなごなになってしもたなー」

 おしまい。 
街で見つけたサザンカ
名残りのサザンカ

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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
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非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「Contact」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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