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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
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#386 マイブーム

 昭和40年代と言えばだいたい1960年代と重なる。音楽シーンについて語るならば、60年代というくくりの方が一般的だな。で、気がついたのだが、最近はこの60年代の音楽との縁がずいぶん深くなっていた。昨年12月の京丹波・琴滝でのオカリナコンサートでは、いつの間にか60年代の日本の歌をたくさん取り上げていた。その後はオカリナの教材の編曲でも。マイブームだーっ。

 60年代の歌の当時の映像を見てみると、歌手のみなさんはとても歌がうまい。が、演奏は今と比べるとかなり見劣り・聴き劣りする。特にリズム感がずいぶんちがう。それらの流行歌は洋楽だから、当時の日本人はまだまだ洋楽のフィーリングが身に付いていなかったことが見て取れる。
 先日、教材作りのためにザ・ピーナッツの「恋のフーガ」の紅白歌合戦での映像を見てみた。あの非常にインパクトがあったティンパニのフレーズを、紅白では4人の若い女性の合奏で叩いていた。あの人たちがどういう人なのかはわからないが、「パヤッ、ドコドコドン、パヤパヤッ、ドコドコドドドン」というフレーズがまったくそろっていなくて、一個の音の固まりのように聴こえてワタシは吹き出しそうになった。当時は出演させる側だけではなくて聴く側もすんなり受け入れていたのだろうが、今ならよくまあ紅白にこんなのを出したものだとあきれられるだろう。

 その一方で、作曲・編曲は見事だと思う。前便ではひょっこりひょうたん島の編曲がすばらしいと書いたが、ピーナッツやキングトーンズの曲もそうだ。今と比べるとずいぶん情報が少なかった時代、作曲家のみなさんは相当元手をかけて勉強されたのではないかと思う。もちろん、正直言ってこれはダサイと感じる箇所もあるのだが、全体としては、今聴いても新しさを感じる曲が多い。ひょうたん島や恋のバカンスでは血がさわぎ、夜明けのスキャットや廃墟の鳩では歌詞も相まって涙してしまった。

 ただ、このことから、当時がただ演奏家に対して作曲家優位の時代であった、演奏家は勉強が足りなかったと単純に考えるのは早急だという気がする。つまり、作曲は言わば頭でする作業だが、演奏は身体も使う作業であるがゆえに、演奏の進化には作曲よりも時間がかかるのではないかということだ。
 ひとつのことを身体に憶え込ませることにいかに時間とエネルギーが必要かは、何かにじっくりと取り組んだことがある人ならわかるはずだ。このことは、個人の体験においても集団での歴史的体験においても真理であると思う。何ごともまず頭で理解して、しかるのちに身体に憶え込ませるのが習得の道筋であることが、ここでも思い起こされる。

 60年代の日本人の洋楽の演奏能力を思えば、現在のそれは格段に進化している。ポップスの世界でもクラシックの世界でも、日本人は海外で広く活躍しているし、巷で流れている日本人による演奏の達者ぶりを聴いても、隔世の感がする。

 ピーナッツから40数年。恋のフーガの紅白でのティンパニの合奏を見て吹き出す人は、ワタシだけではないはずだ。パヤッ、ドコドコドンッ。

 おしまい。 
09.02.07 記 

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演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
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オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
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