揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#388 待てば回路の日和あり
音楽を作っているときと事務的な作業をしているときでは、使う思考回路がちがっているような気がする。編曲をするときと、出来上がった楽譜や音源をチェックしたり整理したりするときとでは、まったくちがう思考回路を使っているように思う。創作回路と事務回路のちがいとでも言おうか。
音楽を作っているときと事務的な作業をしているときでは、使う思考回路がちがっているような気がする。編曲をするときと、出来上がった楽譜や音源をチェックしたり整理したりするときとでは、まったくちがう思考回路を使っているように思う。創作回路と事務回路のちがいとでも言おうか。
ワタシは、もともと事務回路が発達していない上によく故障する。忘れ物は多いし、スケジュール管理は苦手だし、いったん創作回路がオンになると、たちまち時計時間はどこかへ消え去ってしまう。きょうも、16:00からある予定があったのだが、ほかの創作作業に夢中になってしまい、16:15にお叱りの電話でその予定を思い出した。この者は、世間のちまちましたしがらみにとらわれず、今この瞬間に悠々と生きているのだ。なんとはた迷惑なのだろう。
先日も事務回路の乱れからある生徒さんのグループに迷惑をかけてしまった。ある曲をノリノリで編曲して一所懸命に仕上げたまではよかったが、その楽譜をグループにメールで送るときに、あろうことか仕上がりの前の未完成の楽譜を送ってしまっていたのだ。ファイル名の付け間違いと誤消去が原因だった。で、昨夜のレッスンでは、みんな誤ったままの楽譜で練習させられるという事態になってしまった。あまりのひどいミスにたいへんショックを受けた。
独創的な創作回路ときめ細かく正確な事務回路の両方を兼ね備えた人を、ワタシはほんとうに尊敬してしまう。自由業でひとりで何もかもこなすべき人間はそうでなければならない。でなければ、せっかくいいモノを作っても、人手に渡る段階でミスが生じ、ビジネスはご破算という憂き目に遭うこととなる。
創作回路が活発に働いている時、時間は消え去り、ほかの何物も、食欲さえ価値がないように思えてくる自分がそこにいる。何時に誰それに電話すべしという予定も、明日の予定のための準備も、そこではすべてが無価値であるかのごとくに忘れ去られてしまう。
創作回路はどこか自分とちがう世界につながっていて、事務回路は自分の頭の中をめぐっているように感じる。
こうした創作回路の働き方の良し悪しを言う前に、なぜ創作回路と事務回路は両立しにくいのかを考えてみた。が、結論は出なかった。ただ言えることは、無理矢理両立させようとすれば、ワタシの場合だが、創作作業の質が落ちるということだ。
予定に追われている時、作業の質が落ちることを何より恐れる。と言って、完璧主義では身体がいくつあっても足りない。ではどうするか。
自分を他者として扱えるかどうかが解決の鍵やもしれない。つまり、自分にはこれだけのことができる、人様は他ならぬ自分にこれだけのことを期待しているという自己イメージを捨て、限られた時間内にできることだけを、この者に淡々と正確にやり終えさせることができるかどうかということだ。
そのようにした場合、それで自分の評価が下がったとしても、それは許容すべきなのだろう。人生差引ゼロ。欲張ることはやめにして、早めに切り上げて次を待つくらいのゆとりを持つのもいいだろう。さすれば、それぞれの回路はより活発に働くのやもしれない。
問題は、創作回路はどこか別世界とつながっているがゆえに制御不能だということだ。創作回路が働いているときこそが、自分が他者として扱われているときなのやもしれないではないか。
であれば、自分を他者として扱うなどという考えは、しょせん事務回路が生み出した考えであり、それをもって創作回路を制御することは永遠にできそうにない。
先日も事務回路の乱れからある生徒さんのグループに迷惑をかけてしまった。ある曲をノリノリで編曲して一所懸命に仕上げたまではよかったが、その楽譜をグループにメールで送るときに、あろうことか仕上がりの前の未完成の楽譜を送ってしまっていたのだ。ファイル名の付け間違いと誤消去が原因だった。で、昨夜のレッスンでは、みんな誤ったままの楽譜で練習させられるという事態になってしまった。あまりのひどいミスにたいへんショックを受けた。
独創的な創作回路ときめ細かく正確な事務回路の両方を兼ね備えた人を、ワタシはほんとうに尊敬してしまう。自由業でひとりで何もかもこなすべき人間はそうでなければならない。でなければ、せっかくいいモノを作っても、人手に渡る段階でミスが生じ、ビジネスはご破算という憂き目に遭うこととなる。
創作回路が活発に働いている時、時間は消え去り、ほかの何物も、食欲さえ価値がないように思えてくる自分がそこにいる。何時に誰それに電話すべしという予定も、明日の予定のための準備も、そこではすべてが無価値であるかのごとくに忘れ去られてしまう。
創作回路はどこか自分とちがう世界につながっていて、事務回路は自分の頭の中をめぐっているように感じる。
こうした創作回路の働き方の良し悪しを言う前に、なぜ創作回路と事務回路は両立しにくいのかを考えてみた。が、結論は出なかった。ただ言えることは、無理矢理両立させようとすれば、ワタシの場合だが、創作作業の質が落ちるということだ。
予定に追われている時、作業の質が落ちることを何より恐れる。と言って、完璧主義では身体がいくつあっても足りない。ではどうするか。
自分を他者として扱えるかどうかが解決の鍵やもしれない。つまり、自分にはこれだけのことができる、人様は他ならぬ自分にこれだけのことを期待しているという自己イメージを捨て、限られた時間内にできることだけを、この者に淡々と正確にやり終えさせることができるかどうかということだ。
そのようにした場合、それで自分の評価が下がったとしても、それは許容すべきなのだろう。人生差引ゼロ。欲張ることはやめにして、早めに切り上げて次を待つくらいのゆとりを持つのもいいだろう。さすれば、それぞれの回路はより活発に働くのやもしれない。
問題は、創作回路はどこか別世界とつながっているがゆえに制御不能だということだ。創作回路が働いているときこそが、自分が他者として扱われているときなのやもしれないではないか。
であれば、自分を他者として扱うなどという考えは、しょせん事務回路が生み出した考えであり、それをもって創作回路を制御することは永遠にできそうにない。
おしまい。
09.02.11 記
09.02.11 記
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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