揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#274 170号線
明日6月27日(金)は八尾でアリエッタのオカリナライブだ。たくさんの人が聴きにきてくれたらいいな。
八尾はワタシにとってはこの二十年ほどはほとんど縁がない地域だったが、それ以前の数年は逆にとても縁が深いところだった。当時高槻に住んでいたワタシは、大型車でごった返す国道170号線を愛車で走って何度も八尾に通ったものだった。
明日6月27日(金)は八尾でアリエッタのオカリナライブだ。たくさんの人が聴きにきてくれたらいいな。
八尾はワタシにとってはこの二十年ほどはほとんど縁がない地域だったが、それ以前の数年は逆にとても縁が深いところだった。当時高槻に住んでいたワタシは、大型車でごった返す国道170号線を愛車で走って何度も八尾に通ったものだった。
二十歳台初頭まで、ワタシはプログレッシブ・ロック人間だった。十代からイギリスのいくつかのプログレッシブ・ロックグループに心酔し、そのような曲を作り、仲間とともにひたすら練習を重ねていた。その当時の相棒が八尾に住んでいたもので、車で45分ほどの道のりをお互いしょっちゅう行き来していたのだ。
彼はキーボード弾きで作曲もピカイチで、グループが演奏する大半の曲を書いていた。その緻密さと高度さは、今思えば「こんな曲できるわけねーじゃん!」と笑えてくるが、怖いもの知らずの上、自分たちの未来と可能性は無限だと信じていた若きロッカーたちは、不可能を可能に変えてこそ世界にはばたけると信じてうたがわなかった。
大阪の大学に顔を出すまでは京都ローカルで活動していたワタシは、大阪に進出してからというもの、すご腕アマチュアロッカーとの数々の出会いを経て、世の中にはすごい連中がいるものだと身震いせずにはいられなかった。大学で知り合いその後相棒となった彼は、すでに大阪では超有名なバンドでキャリアを積んでおり、風貌はすっかりプロミュージシャンだった。頭脳明晰でユーモアたっぷりではあったが少々女癖が悪かった彼は、自分の音楽を追求すべく有名バンドをはなれ、新たなバンドを作るために仲間を探していた。
そんな彼がワタシを認めてくれて、いっしょにやっていくことになった。ひとり、またひとりと仲間がふえ、少しずつ夢に向かってみんなで前進していく過程は充実し、これまでの人生でもっとも幸せだった数年間のひとつだったやもしれない。
が、若さとはやはりバカさと紙一重だ(ワタシらだけか)。「音楽性のちがい」などというわけのわからないことで、あっさりたもとを分かってしまった。人間はどんどん変化するものであること、言葉はけっして音楽上の問題を解決できないこと、集団での創作活動は互いの個性を活かすことを前提にすべきことなどなどを少しもわかっていなかったバカものたちは、そのありあまるエネルギーを有効利用する機会なく離散してしまった。
相棒だった彼はその後活動の拠点を東京に移し、作曲家として大いに活躍している。が、他のメンバーはどこでどうしていることやら。歌舞伎の家の血筋を引くがゆえにその道に進んだベーシスト。料理の道に進んだギタリスト。そして当時としては最先端だった男性的化粧を愛好していたドラマーは繊細だがとても話せる男だったが、無事に男として生きているだろうか。たまにはみんなで会って、当時の純粋でかけがえのないバカさ加減をサカナに一杯やりたいものだ。
明日、その後ほとんど走ることがなくなった国道170号線を八尾へ向かって南下するとき、ワタシはきっとロッカー時代に好きだったビートの効いた変拍子の歌を口ずさんでいることだろう。そして明日の目的地には、新しい仲間たちが待っている。
彼はキーボード弾きで作曲もピカイチで、グループが演奏する大半の曲を書いていた。その緻密さと高度さは、今思えば「こんな曲できるわけねーじゃん!」と笑えてくるが、怖いもの知らずの上、自分たちの未来と可能性は無限だと信じていた若きロッカーたちは、不可能を可能に変えてこそ世界にはばたけると信じてうたがわなかった。
大阪の大学に顔を出すまでは京都ローカルで活動していたワタシは、大阪に進出してからというもの、すご腕アマチュアロッカーとの数々の出会いを経て、世の中にはすごい連中がいるものだと身震いせずにはいられなかった。大学で知り合いその後相棒となった彼は、すでに大阪では超有名なバンドでキャリアを積んでおり、風貌はすっかりプロミュージシャンだった。頭脳明晰でユーモアたっぷりではあったが少々女癖が悪かった彼は、自分の音楽を追求すべく有名バンドをはなれ、新たなバンドを作るために仲間を探していた。
そんな彼がワタシを認めてくれて、いっしょにやっていくことになった。ひとり、またひとりと仲間がふえ、少しずつ夢に向かってみんなで前進していく過程は充実し、これまでの人生でもっとも幸せだった数年間のひとつだったやもしれない。
が、若さとはやはりバカさと紙一重だ(ワタシらだけか)。「音楽性のちがい」などというわけのわからないことで、あっさりたもとを分かってしまった。人間はどんどん変化するものであること、言葉はけっして音楽上の問題を解決できないこと、集団での創作活動は互いの個性を活かすことを前提にすべきことなどなどを少しもわかっていなかったバカものたちは、そのありあまるエネルギーを有効利用する機会なく離散してしまった。
相棒だった彼はその後活動の拠点を東京に移し、作曲家として大いに活躍している。が、他のメンバーはどこでどうしていることやら。歌舞伎の家の血筋を引くがゆえにその道に進んだベーシスト。料理の道に進んだギタリスト。そして当時としては最先端だった男性的化粧を愛好していたドラマーは繊細だがとても話せる男だったが、無事に男として生きているだろうか。たまにはみんなで会って、当時の純粋でかけがえのないバカさ加減をサカナに一杯やりたいものだ。
明日、その後ほとんど走ることがなくなった国道170号線を八尾へ向かって南下するとき、ワタシはきっとロッカー時代に好きだったビートの効いた変拍子の歌を口ずさんでいることだろう。そして明日の目的地には、新しい仲間たちが待っている。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
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演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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