揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#611 メシ食うなっ
ベジタリアンもいろいろで、動物と鳥の肉だけ食べない人、魚も食べない人、卵も食べない人がある。また、ベジタリアンである理由にもいろいろある。インドのヒンドゥー教など宗教上の理由、思想上の理由、健康上の理由など。思想上の理由とは、個人の感性や社会性に根ざすもののようだ。で、この思想上の理由というのはどうもいかがわしい。
ベジタリアンもいろいろで、動物と鳥の肉だけ食べない人、魚も食べない人、卵も食べない人がある。また、ベジタリアンである理由にもいろいろある。インドのヒンドゥー教など宗教上の理由、思想上の理由、健康上の理由など。思想上の理由とは、個人の感性や社会性に根ざすもののようだ。で、この思想上の理由というのはどうもいかがわしい。
食肉を得るために広大な土地を家畜の飼料に費やしているのが問題だという人々がいる。欧米ではかなり説得力がある思想として支持者が多い。きっちり数字でデータを出している。もし世界中の人が肉食をやめたらこれだけの土地を穀物の生産に回せて、その結果地球上から飢餓を無くせるというものだ。
が、世界中の人が肉食をやめなくても、人類がちゃんと食物を分かち合えば飢餓は無くせると、別のデータは訴える。
へんたい素朴な感性に発するベジタリアンもいる。「動物を食べるのは可哀想だ」というものだ。
動物を食べるのは可哀想だろうか。たいへん多くの動物が、他の動物を殺して食べているのではなかろうか。
「可哀想だと感じる心を持っているのは人間だけだ。それは良心だ。人間は植物だけ食べても生きていけるのだから、良心にしたがって肉食はやめるべきだ」
ともおっしゃる。
一見ごもっとも。が、ワタシはこういうことを言う人々に怒りに近い感情を抱く。この人たちは何も知らないのだ。米や野菜を作るということがどういうことなのか、想像すらしたことがないのだ。
農作は、土を破壊することから離れては成り立たない。耕すとは土を破壊することでもあるのだ。自分の手で土を掘ってみると、土中の様子がよくわかる。そこでは、無数の生き物が生きている。ミミズ、クモ、アリ、名前もわからない虫、それらの幼虫、ガの幼虫、モグラ、ネズミ、巴だ、などなど。耕すとは、土中の生き物たちを殺し、住処を破壊することなのだ。
耕すときばかりではない。田んぼから水を落とすときには、無数の水生生物が住処を奪われ、干上がってしまう。
だから、野菜と穀物だけ食ってれば動物を殺さなくてもすむという考えは、まったく当たらない。
クワを振るっていると、よくミミズを切断してしまう。もちろん自責の念に苛まれる。ミミズは土を耕し、養分を作る生き物だ。その意味においては、ミミズを殺してしまうことは自然のサイクルを傷つけることになるとも言える。が、ミミズの死骸は土に還り、養分となって野菜の根から吸収される。土中の昆虫も同じだ。
つまり、われわれは、米や野菜を作って食べることで、数えきれない生き物の命もいただいているってことだ。それを忘れて、そのことに感謝せずに、自分の手は汚さずに、低レベルの感情に従って肉食する人を攻撃し、自分を良心的人間としてくくっている人々は、メシ食うなっ。
きょう、マイ田んぼで苗代を作っていると、土中からきれいな緑色の物体が出てきた。冬眠中のモリアオガエルだった。仲間たちはとっくに起き出してクケケェ、クケケェと鳴いているのに、寝坊なヤツだ。取りあえず、間一髪、この子の上にクワを振り下ろしてしまわなくてよかった。この子は地上で暮らすべき生き物だからな。が、畑や田んぼで冬眠中の生き物が災難に遭うことは避けられない。春先に出動する耕耘機なんか、大量破壊兵器そのものだ。きょうも農村では、あちこちでトラクターと田植機の轟音が響き渡っていたとさ。
が、世界中の人が肉食をやめなくても、人類がちゃんと食物を分かち合えば飢餓は無くせると、別のデータは訴える。
へんたい素朴な感性に発するベジタリアンもいる。「動物を食べるのは可哀想だ」というものだ。
動物を食べるのは可哀想だろうか。たいへん多くの動物が、他の動物を殺して食べているのではなかろうか。
「可哀想だと感じる心を持っているのは人間だけだ。それは良心だ。人間は植物だけ食べても生きていけるのだから、良心にしたがって肉食はやめるべきだ」
ともおっしゃる。
一見ごもっとも。が、ワタシはこういうことを言う人々に怒りに近い感情を抱く。この人たちは何も知らないのだ。米や野菜を作るということがどういうことなのか、想像すらしたことがないのだ。
農作は、土を破壊することから離れては成り立たない。耕すとは土を破壊することでもあるのだ。自分の手で土を掘ってみると、土中の様子がよくわかる。そこでは、無数の生き物が生きている。ミミズ、クモ、アリ、名前もわからない虫、それらの幼虫、ガの幼虫、モグラ、ネズミ、巴だ、などなど。耕すとは、土中の生き物たちを殺し、住処を破壊することなのだ。
耕すときばかりではない。田んぼから水を落とすときには、無数の水生生物が住処を奪われ、干上がってしまう。
だから、野菜と穀物だけ食ってれば動物を殺さなくてもすむという考えは、まったく当たらない。
クワを振るっていると、よくミミズを切断してしまう。もちろん自責の念に苛まれる。ミミズは土を耕し、養分を作る生き物だ。その意味においては、ミミズを殺してしまうことは自然のサイクルを傷つけることになるとも言える。が、ミミズの死骸は土に還り、養分となって野菜の根から吸収される。土中の昆虫も同じだ。
つまり、われわれは、米や野菜を作って食べることで、数えきれない生き物の命もいただいているってことだ。それを忘れて、そのことに感謝せずに、自分の手は汚さずに、低レベルの感情に従って肉食する人を攻撃し、自分を良心的人間としてくくっている人々は、メシ食うなっ。
きょう、マイ田んぼで苗代を作っていると、土中からきれいな緑色の物体が出てきた。冬眠中のモリアオガエルだった。仲間たちはとっくに起き出してクケケェ、クケケェと鳴いているのに、寝坊なヤツだ。取りあえず、間一髪、この子の上にクワを振り下ろしてしまわなくてよかった。この子は地上で暮らすべき生き物だからな。が、畑や田んぼで冬眠中の生き物が災難に遭うことは避けられない。春先に出動する耕耘機なんか、大量破壊兵器そのものだ。きょうも農村では、あちこちでトラクターと田植機の轟音が響き渡っていたとさ。

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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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