揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
#647 共 鳴
猛暑の中、大阪へ日帰りで出稼ぎに行ってきた。中之島は相変わらず大都会だった。ドミノ倒しのように折り重なって立ち並ぶ高層ビルの間を三階建ての高速道が縫うように走り、そのすぐ上を飛行機がかすめるように飛んでいる。阪神高速を梅田で降りて、中之島通りを巨大なビルを見上げながら走り、渡辺橋の朝日新聞ビルに到着した。きょうの演奏会場だ。
猛暑の中、大阪へ日帰りで出稼ぎに行ってきた。中之島は相変わらず大都会だった。ドミノ倒しのように折り重なって立ち並ぶ高層ビルの間を三階建ての高速道が縫うように走り、そのすぐ上を飛行機がかすめるように飛んでいる。阪神高速を梅田で降りて、中之島通りを巨大なビルを見上げながら走り、渡辺橋の朝日新聞ビルに到着した。きょうの演奏会場だ。
大都会こそワタシの本来の仕事場だ。田舎は創作の場、いわば仕込みの場だ。田舎仕込みと言うとなんだかお味噌みたいだが、とにかく田舎で仕込んだ音楽を街へ持って行って披露する。山の緑、せせらぎや風の音、鳥の声がいっぱい詰まった音色を街の人のために奏でるときこそ、ワタシの音楽がもっとも生きるときであってほしい。
ワタシとよく似た仕事がある。植木屋さんだ。植木という自然の一部を、山から街へと届けるのが植木屋さんだ。ワタシは、自分の音楽が植木のように自然の息吹を人々に届け、心を和ませることができればと思う。
大都会のビル街のただ中、でっかいビルヂングの地下。そこはまさにコンクリートの要塞という趣きだ。シェルターだ。その、まったく閉ざされた空間で、揚琴を奏でる。閉ざされた空間であるのに、その響きは乱反射することなく、地下深くへと吸い込まれてゆくような錯覚を覚えた。
いつものように、ここから世界へ向けて音を発しようとした。が、放射能も通さない地下のシェルターからは、音はなかなか外界へと届かない。が、目の前の人々の心に音が響いたと感じたとき、揚琴の音は一瞬で宇宙まで飛んで行った。
一人で奏でる音は、物理的な音でしかない。音は、共有され共鳴して初めて、世界の果てにまで響いてゆく力を持つ。共有され人々の心と共鳴するとき、音は単なる物理現象ではなく、無限にして全方向性を持つ精神エネルギーに変質する。
妙齢のご婦人方が大多数だった本日の客席。その中に、うら若き女性たちの姿もあった。みんな終始目がキラキラしていた。吸い込まれそうだった。初めて聴く揚琴の音色は、心の奥深くにしっかり届いたようで、それはよかった。
妙齢のご婦人方の目も、やっぱりキラキラしていた。で、吸い込まれ続けてしまった。
最も少数派だった妙齢の殿方たちの目は、やっぱりキラキラしていた・・・って、なんだか無理矢理書いているみたいだな。
午前9時過ぎに家を出て、午後5時半には帰宅したという超短期出稼ぎではあったが、帰ってきたときはやはりほっとした。ここが仕込みの場であるだけではなく、暮らしの場でもあるからだらふか。
ここには果てがあり、すべてに限りがある。「それゆえに」、真の永遠の感覚がある。それゆえに、ほっとするのやもしれない。
自分がほっとする場での演奏も、それはそれでいいものだ。音楽の産地直売だ。街で演奏するのもいいが、ときどきは産地直売もしたいな。いや、やっぱこっちのほうがいいかもな。
・・・って、どっちなんだよっ。
ワタシとよく似た仕事がある。植木屋さんだ。植木という自然の一部を、山から街へと届けるのが植木屋さんだ。ワタシは、自分の音楽が植木のように自然の息吹を人々に届け、心を和ませることができればと思う。
大都会のビル街のただ中、でっかいビルヂングの地下。そこはまさにコンクリートの要塞という趣きだ。シェルターだ。その、まったく閉ざされた空間で、揚琴を奏でる。閉ざされた空間であるのに、その響きは乱反射することなく、地下深くへと吸い込まれてゆくような錯覚を覚えた。
いつものように、ここから世界へ向けて音を発しようとした。が、放射能も通さない地下のシェルターからは、音はなかなか外界へと届かない。が、目の前の人々の心に音が響いたと感じたとき、揚琴の音は一瞬で宇宙まで飛んで行った。
一人で奏でる音は、物理的な音でしかない。音は、共有され共鳴して初めて、世界の果てにまで響いてゆく力を持つ。共有され人々の心と共鳴するとき、音は単なる物理現象ではなく、無限にして全方向性を持つ精神エネルギーに変質する。
妙齢のご婦人方が大多数だった本日の客席。その中に、うら若き女性たちの姿もあった。みんな終始目がキラキラしていた。吸い込まれそうだった。初めて聴く揚琴の音色は、心の奥深くにしっかり届いたようで、それはよかった。
妙齢のご婦人方の目も、やっぱりキラキラしていた。で、吸い込まれ続けてしまった。
最も少数派だった妙齢の殿方たちの目は、やっぱりキラキラしていた・・・って、なんだか無理矢理書いているみたいだな。
午前9時過ぎに家を出て、午後5時半には帰宅したという超短期出稼ぎではあったが、帰ってきたときはやはりほっとした。ここが仕込みの場であるだけではなく、暮らしの場でもあるからだらふか。
ここには果てがあり、すべてに限りがある。「それゆえに」、真の永遠の感覚がある。それゆえに、ほっとするのやもしれない。
自分がほっとする場での演奏も、それはそれでいいものだ。音楽の産地直売だ。街で演奏するのもいいが、ときどきは産地直売もしたいな。いや、やっぱこっちのほうがいいかもな。
・・・って、どっちなんだよっ。
Chategory
太 陽 暦
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
New Entry
(08/20)
(04/18)
(05/17)
(09/04)
(08/31)
(04/24)
(04/19)
New Comments
※ 非公開を希望される方はその旨お書きください。
[09/10 水戸ふぢ]
[09/05 森下知子]
[07/17 Kitty]
[05/31 Kitty]
[04/17 Kitty]
[03/13 巴だ]
[12/08 栗美]
ブログ内検索
New Track Back
Archives
ようこそ