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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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3月12日以来、この国の尊い山河が魔物によって冒されてしまった。
本州の中山間地の自然環境、すなわち里山の自然は、どこもかなり似通った姿をしていると思う。
それゆえ、自分が今暮らしている地域の里山を改めて見るとき、東北や北関東の里山が重なって見える。
もしこの地が放射能に汚染されたら、と想像してしまう。
そして、倒れそうになるほど胸が締め付けられ、喉元が引きつる。
きょうは、今問題になっている田んぼと山の除染について考えた。

福島など放射能汚染された地域の田畑の除染をどうするかについて。
主流を為す説は、今なら表土を5cmほど削り取ればセシウムは除去できると言うもの。
が、問題もある。

まず、田んぼは完全に水が切れなければ表土を削れない。
で、水が切れる頃には放射能はすでに水と共に地中深くまで浸透しているはずだから、表土だけ削っても無意味。
来年には地下数十センチまで土をひっくり返して耕すのだから。
次に、畑などで仮に表土を削り取れても、土を保管する場所の確保は極めて困難。
さらに、根本的問題が。
用水が汚染されていてはなんにもならないということ。
中山間地の場合は用水はほとんど山水が流れ込む川から引いている。
つまり、田畑の表土を削り取れたところで、山の除染をしなければ意味が無いはずだ。

放射線防護学の権威安斎育郎氏らは山の除染を推奨されている。
方法は腐葉土の撤去。
が、あの広大な山の腐葉土を取り去ることが果たしてできるのか、と素朴に疑問に思うワタシ。
この件、今朝からツイッターにいくつか投稿してきたので、それらを引用しながら事実関係とワタシの思いを整理したい。

 今朝のワタシのツイート1

 仮に山の腐葉土をすべて撤去できたとしても、すでに樹木が水分と共に放射能を貯えているので、いずれ落葉や根からの放水(と言うのか)で放射能は流れ出る。この限界を承知の上でホットスポットの腐葉土の撤去を行なうのであれば、少しは意味があるかも。山と海はつながっていることにも最大限注意。

 今朝のワタシのツイート2

 そもそも、腐葉土は山の表皮。すべての植物・菌類・生き物が腐葉土に依存していると言っていい。それを剥ぐことは、山を殺すこととの認識が必要。山が死ねば田畑も海も死ぬ。水害も増える。と言って、放置すれば平地をいくら除染しても山から放射能が流れ込む。海へも。どうすればいいのだ…!!

「どうしたらいいのかわからない」という小出裕章さんの心境。

 toshikyoto 守田敏也 さんのツイートを Ryohei_TMDがリツイート

 このツイートに対してある知人が南相馬市から避難してきた人の言葉を伝えてくれた。かの地のあるところでは懸命の除洗のあとに山に積もった放射能が降りてきて元の木阿弥になってしまった。除洗は無理だと感じたそうだ。実際、僕も山は除洗はとても無理だと思う。

次は、あるブログに寄せられたコメント。

 チェルノブイリ原発事故の時は除染を断念しました。村落や農地を除染しても、周辺の森林や草原も何もかもが汚染されているので、全てを除染しない限り、放射性物質が飛散して来るので、除染しても再度汚染されます。
 広範囲の表土を剥ぎとっても、保管する場所がありません。
 結局、除染を諦めて多くの村を放棄しました。
 政府は、「除染」により住民を戻れるようにする、ということを言っていますが、全くのまやかしです。
 それとも、「除染ビジネス」を新たな利権にするつもりなのでしょうか?


最後に、ワタシの思いを述べたきょう最後のツイート。

【中山間地の除染1】きょうマイ田んぼまで川沿いの山道を歩いて、この一帯が放射能汚染されたら除染できるかどうかを今一度考えてみた。川と地道の間は薮、地道沿いにはコンクリまたは土を掘っただけの側溝、地道の両側に田んぼと休耕田、その向こうに植林か自然林の森林が広がる。

【中山間地の除染2】森林は、手入れされた植林であれば針葉樹の枯葉が堆積し、一面に苔が生えている。自然林の地面には腐葉土が厚く堆積し、多種多様な草に覆われている。もちろんどの森も木を切らずに重機などが入れるはずもないことからも、単純に腐葉土だけを取り除くことはできそうにない。

【中山間地の除染3】山水は四方八方から沢に集まり、田んぼと川に流入する。つまり、田んぼと森林の一部を一度除染できた所で、放射能はいずれ再び沢から川に流れ込み田んぼ用水と飲料水を汚染。結論/山は水源であるので(山から流れ出す川の)流域で暮らすなら山全体を除染するしかない。が、それは絶対に不可能。 ~終。

もうひとつ、福島の除染についての重要な最新資料を。

避難させずに除染の姿勢に住民困惑…福島市大波で特定避難勧奨地点説明会

除染の問題は、避難の問題と一体で捉えられるべきだ。
高汚染地域では、当然、まず避難することが第一。
で、高汚染地域での除染とは、どうしても避難できない場合に緊急避難的に行なう措置だと位置づけられる。
それも、特に福島第一原発の事故が収束していない現状では、山であれ街であれ、一度除染すれば済むというものではない。
そして山の除染が不可能であれば、その地で農作をすること、暮らすことはほぼ絶望的であると考えざるを得ない。

故郷の山河を奪われた人への、国を挙げての補償と移住の支援が急がれる。

 おしまい。 
11.09.08 記 




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演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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