揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#501(増刊号) 荒 療 治
某慣用句辞典には『荒療治(あらりょうじ)1.患者の痛みを気にしないで、手荒く治療すること。2.転じて、ものごとを手荒く処置する。また、思い切った遣り方で改革する』とある。ワタシがガチョコン参加予定の各グループに対して施した荒療治とは、病人に率直に病名を告げ、ちょっと免疫力が落ちると悪化することを実感してもらうことに似ていた。
某慣用句辞典には『荒療治(あらりょうじ)1.患者の痛みを気にしないで、手荒く治療すること。2.転じて、ものごとを手荒く処置する。また、思い切った遣り方で改革する』とある。ワタシがガチョコン参加予定の各グループに対して施した荒療治とは、病人に率直に病名を告げ、ちょっと免疫力が落ちると悪化することを実感してもらうことに似ていた。
さて、中止になった五月から再開催される九月までの四ヶ月間という時間は、五月に予定していたプログラムで臨むには日が空き過ぎて演奏の鮮度が落ちる恐れがあるが、新曲で臨むには練習日数に不安があるという微妙な時間だった。ワタシは、五月のプログラムのままで臨む方を選択した。
ガチョコン4中止直後の各レッスンでは、ワタシは再開催に向けて生徒さんたちを叱咤激励するよりも、今後の長期予定を語ったり、新曲にも取り組んでもらうなどして、むしろガチョコンの再開催から目をそらすような方針を取った。すると「残念なことに案の定」レッスンではどのグループも気合いの入らない演奏をした。
免疫力が落ちた身体が治まっていた持病を再発するように、集中力を欠いた演奏にはミスが続発する。また表現力も何もない。浮き彫りになる自分たちの問題点を再確認せざるを得ない。で、ワタシは問題点に対する自覚が足りないことをきびしく指摘して回った。別に愛のムチでもなんでもない。病名の告知のように事実をあるがままに指摘しただけだ。みなさん落ち込む。自信をなくす。「ぜひ再開催を!」とのかけ声はたのもしかったが、一度切れてしまった集中の糸を元通りにつなぐことは、やはりきわめて困難だった。
ワタシは一度仕上げたはずのどの曲に対しても、基礎力アップのための練習として取り組んでもらうことを処方箋とした。基礎練習は遠回りではなく問題解決への最短距離であり、将来のためにも役立つのだとの効能書きも付けて。
十分に身に付いてない事柄は、時間が空くとすぐにできなくなってしまう。忘れてしまう。だから、再開催までキソレンをしてもらうことで、曲から離れず、かつ少しでも新鮮な気持ちで曲と向き合い続けてもらおうと考えたのだ。
が、多くのガチョウさんたちは、一度仕上げた曲についてはもうあれこれ言われたくない、てな感じだ。わかる。すでにあれだけがんばったんだもの。
ただワタシは、再開催までの数ヶ月で新しいことを身に付けてくれろなどと言ったことは、ただの一度もない。基礎に戻りませうの一点だけだったはずだ。
魚は、長時間イケスに入れておくよりも、陸揚げしてすぐに締める方が鮮度を保てるという。中止から再開催までの四ヶ月間、ワタシは生徒さんたちとワタシ自身を、イケスに入れておくよりは中止後すぐに締めて冷凍し、ハートの鮮度を保とうとしたってわけだ。で、再開催までは冷静な目と耳でひたすら基礎力を磨く。そして、開催直前に一気にハートを解凍する。
こうすることで、「理論上は」、基礎力という器がより大きくなることで、そこに込められるハートはよりのびのびと表現されるはずだった。さて、その成果やいかに?
ワタシの処方箋は刺身のツマほどにも効いてなかったことが暴露された。なぜなら、いざ始まった本番の演奏には基礎練習はほとんど反映されてなかったからだっ。が、が、どのグループも、まことに力強い音で演奏している。その背後には、中止・再開催というまたとない試練を経たことによるみなさんの心の進化が見て取れた。吹っ切れたような力強い音色。誰かがミスっても釣られない強く安定した心。ガチョウのみなさんは、自らに秘められた自然治癒力によって見事に復活し、再開催ガチョコン4の舞台で大きく羽ばたいたのであったのだったのだっ。
お客さんはガチョウさんたちの切ない想いを知る由もない。さて、そのお客さんにはコンサートをどんな風に受け止めていただいたのだらふ。
ということで、次便はご来場のみなさんにご協力を呼びかけたアンケートについて。
ガチョコン4中止直後の各レッスンでは、ワタシは再開催に向けて生徒さんたちを叱咤激励するよりも、今後の長期予定を語ったり、新曲にも取り組んでもらうなどして、むしろガチョコンの再開催から目をそらすような方針を取った。すると「残念なことに案の定」レッスンではどのグループも気合いの入らない演奏をした。
免疫力が落ちた身体が治まっていた持病を再発するように、集中力を欠いた演奏にはミスが続発する。また表現力も何もない。浮き彫りになる自分たちの問題点を再確認せざるを得ない。で、ワタシは問題点に対する自覚が足りないことをきびしく指摘して回った。別に愛のムチでもなんでもない。病名の告知のように事実をあるがままに指摘しただけだ。みなさん落ち込む。自信をなくす。「ぜひ再開催を!」とのかけ声はたのもしかったが、一度切れてしまった集中の糸を元通りにつなぐことは、やはりきわめて困難だった。
ワタシは一度仕上げたはずのどの曲に対しても、基礎力アップのための練習として取り組んでもらうことを処方箋とした。基礎練習は遠回りではなく問題解決への最短距離であり、将来のためにも役立つのだとの効能書きも付けて。
十分に身に付いてない事柄は、時間が空くとすぐにできなくなってしまう。忘れてしまう。だから、再開催までキソレンをしてもらうことで、曲から離れず、かつ少しでも新鮮な気持ちで曲と向き合い続けてもらおうと考えたのだ。
が、多くのガチョウさんたちは、一度仕上げた曲についてはもうあれこれ言われたくない、てな感じだ。わかる。すでにあれだけがんばったんだもの。
ただワタシは、再開催までの数ヶ月で新しいことを身に付けてくれろなどと言ったことは、ただの一度もない。基礎に戻りませうの一点だけだったはずだ。
魚は、長時間イケスに入れておくよりも、陸揚げしてすぐに締める方が鮮度を保てるという。中止から再開催までの四ヶ月間、ワタシは生徒さんたちとワタシ自身を、イケスに入れておくよりは中止後すぐに締めて冷凍し、ハートの鮮度を保とうとしたってわけだ。で、再開催までは冷静な目と耳でひたすら基礎力を磨く。そして、開催直前に一気にハートを解凍する。
こうすることで、「理論上は」、基礎力という器がより大きくなることで、そこに込められるハートはよりのびのびと表現されるはずだった。さて、その成果やいかに?
ワタシの処方箋は刺身のツマほどにも効いてなかったことが暴露された。なぜなら、いざ始まった本番の演奏には基礎練習はほとんど反映されてなかったからだっ。が、が、どのグループも、まことに力強い音で演奏している。その背後には、中止・再開催というまたとない試練を経たことによるみなさんの心の進化が見て取れた。吹っ切れたような力強い音色。誰かがミスっても釣られない強く安定した心。ガチョウのみなさんは、自らに秘められた自然治癒力によって見事に復活し、再開催ガチョコン4の舞台で大きく羽ばたいたのであったのだったのだっ。
お客さんはガチョウさんたちの切ない想いを知る由もない。さて、そのお客さんにはコンサートをどんな風に受け止めていただいたのだらふ。
ということで、次便はご来場のみなさんにご協力を呼びかけたアンケートについて。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
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演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
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