揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#500 鮮 度
イベントの中止・再開催はスピード競技のスタートでのフライングに似ている。一度切れた緊張の糸をもう一度つなぎ、恐怖と不安をもう一度一から体験しなければならない。意気消沈の度合いと再起に要するエネルギーは比例するので、開催前夜に中止が決まった場合などは立ち直るのがそれこそたいへんだ。が、その試練を経て得た成功には、何物にも代え難い味わいがある。
イベントの中止・再開催はスピード競技のスタートでのフライングに似ている。一度切れた緊張の糸をもう一度つなぎ、恐怖と不安をもう一度一から体験しなければならない。意気消沈の度合いと再起に要するエネルギーは比例するので、開催前夜に中止が決まった場合などは立ち直るのがそれこそたいへんだ。が、その試練を経て得た成功には、何物にも代え難い味わいがある。
きのう、「オカリナ倶楽部・夢見るガチョウ4th Concert in TAKATSUKI」が無事終わった。満員御礼・燃える演奏・涙のフィナーレとなり、まことに、めでたし、めでたし。
3時間以上にも及ぶコンサートを最初から最後まで聴いてくださったお客さまには、一同感激で言葉もない。途中から聴いてくださったお客さまにも、一同感激で言葉もない。ちょっとのぞいて間もなく出て行かれたお客さまにもまた、一同感激で言葉もない。いくら燃える演奏をしたところでアマチュアのこと、さまざまな限界がある。それを承知でご来場くださり、極めて静かに熱心に耳をかたむけつづけていただき、市民の皆様と共に音楽のある楽しいひとときを、豊かな社会を作っていこうとの出演者の思いに心からの拍手で応えてくださったお客さまには、失礼ながらお客様というよりは同志のような感覚さえ持ってしまった。
今回の成功に接して、あきらめないことが生み出すパワーの大きさを感じた。一度は中止となった今年のガチョコンをあきらめなかったのは、出演者であるガチョウさんたちだけではない。ワタシもあきらめなかったし、お客さんもまたあきらめなかった。コンサート当日に至るまでに、この「あきらめないトライアングル」が身を持ち上げて次第に立体化し、オカリナの音色を底面とする四角錐となり、驚異のピラミッドパワーを生み出したように思えてならない。
新型インフルのために当コンサートが中止となった5月17日。ワタシは多くの生徒さんとともに会場に向かい、中止を知らずにご来場くださったたくさんの皆様に事情説明とお詫びをした。すると、ほとんどすべての方がたいへん残念がられたばかりか、ぜひ再開催してほしいとの一言を残して帰られた。
このことを受けてワタシは、生徒さんたちに再開催を希望するかどうかを問うアンケートを配った。するってえと、やっぱり大半の人がなんとか再開催してほしいとの回答だった。
ではあったものの、五月からここへ至る道のりは、けっして平坦ではなかった。すでに一度出来上がっている演奏プログラムではあったが、かえってその鮮度を保ったままで舞台に乗せることのむずかしさを、全員が味わうこととなった。演奏はそこに込めるハートの鮮度が大切だ。が、ひとつの曲を練習しつづける期間には、自ずから限界がある。いくら好きな曲であっても、半年間もつづけていれば鮮度が落ちてくる。つまり、飽きる。
中止から再開催まで四ヶ月もの間、曲に込めるハートの「熱」を保つにはどうすればいいのか。四ヶ月の間のレッスンで、ずっと「いいですよ〜、いい感じだっ、あんたは天才っ」などとおだてつづけるのは疲れるし、笑える。
鮮度を保つには、そのネタを違った角度からさらに磨くしかない。しょうがない。荒療治だ。
3時間以上にも及ぶコンサートを最初から最後まで聴いてくださったお客さまには、一同感激で言葉もない。途中から聴いてくださったお客さまにも、一同感激で言葉もない。ちょっとのぞいて間もなく出て行かれたお客さまにもまた、一同感激で言葉もない。いくら燃える演奏をしたところでアマチュアのこと、さまざまな限界がある。それを承知でご来場くださり、極めて静かに熱心に耳をかたむけつづけていただき、市民の皆様と共に音楽のある楽しいひとときを、豊かな社会を作っていこうとの出演者の思いに心からの拍手で応えてくださったお客さまには、失礼ながらお客様というよりは同志のような感覚さえ持ってしまった。
今回の成功に接して、あきらめないことが生み出すパワーの大きさを感じた。一度は中止となった今年のガチョコンをあきらめなかったのは、出演者であるガチョウさんたちだけではない。ワタシもあきらめなかったし、お客さんもまたあきらめなかった。コンサート当日に至るまでに、この「あきらめないトライアングル」が身を持ち上げて次第に立体化し、オカリナの音色を底面とする四角錐となり、驚異のピラミッドパワーを生み出したように思えてならない。
新型インフルのために当コンサートが中止となった5月17日。ワタシは多くの生徒さんとともに会場に向かい、中止を知らずにご来場くださったたくさんの皆様に事情説明とお詫びをした。すると、ほとんどすべての方がたいへん残念がられたばかりか、ぜひ再開催してほしいとの一言を残して帰られた。
このことを受けてワタシは、生徒さんたちに再開催を希望するかどうかを問うアンケートを配った。するってえと、やっぱり大半の人がなんとか再開催してほしいとの回答だった。
ではあったものの、五月からここへ至る道のりは、けっして平坦ではなかった。すでに一度出来上がっている演奏プログラムではあったが、かえってその鮮度を保ったままで舞台に乗せることのむずかしさを、全員が味わうこととなった。演奏はそこに込めるハートの鮮度が大切だ。が、ひとつの曲を練習しつづける期間には、自ずから限界がある。いくら好きな曲であっても、半年間もつづけていれば鮮度が落ちてくる。つまり、飽きる。
中止から再開催まで四ヶ月もの間、曲に込めるハートの「熱」を保つにはどうすればいいのか。四ヶ月の間のレッスンで、ずっと「いいですよ〜、いい感じだっ、あんたは天才っ」などとおだてつづけるのは疲れるし、笑える。
鮮度を保つには、そのネタを違った角度からさらに磨くしかない。しょうがない。荒療治だ。
明日、26日(増刊号)につづく。
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管理人について
HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
特 技/晴れ男であること。
オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)
コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。
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オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。
2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
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