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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
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#338 イタリアのガチョウは高く鳴く

 人気のコンサートに徹夜で並ぶ人の気が知れなかった。ワタシはといえば、いつも開場時刻後に会場に着く。が、きょう、初めて開演二時間前から並んだ。全席自由席ゆえ、最前列を取るのだと意気込んで会場に駆けつけた。が、なんだ、だれもいないじゃないか。拍子抜けして、入口の脇に新聞紙を敷いて座り込み、農業関係の本を読んでいたとさ。

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 このたび初めて、イタリア人のオカリナ奏者の来日公演が実現した。オカリナはイタリア生まれの楽器であり、日本ではこんなに愛好家が多いにも関わらず、これまでこのような機会がなかったのが不思議ではある。とまれ、きょう、ファビオ・ガッリアーニ氏の来日巡回公演初日を亀岡市で聴くことができた。

 演奏に先だって行なわれたガッリアーニ氏の講演は1時間に及んだ。スライド付きの講演は、オカリナとガッリアーニ氏の故郷ブドリオという街の紹介と、オカリナの歴史がテーマだった。
 オカリナの創始者ジュゼッペ・ドナーティーがオカリナを考案したのは1853年、若干17歳のときだそうだ。それまでのイタリアの土の笛といえば、小さな鳥の形をしたほんの数個の音が出せる笛しかなかった。それを元に、ドナーティーが12音階を出せる土笛を作り、オカリナ(小さなガチョウ)と名付けたとのことだ。

 オカリナ誕生からわずか数年後にはドナーティーを中心としたオカリナ五重奏団が結成され、イタリア各地で演奏活動をしていたというから驚く。これは、ドナーティーのオカリナが当初から完成度が高いものだったことの証拠だ。またそれ以来、オカリナは合奏で演奏するというスタイルが定着したという。

 質疑応答。
「合奏のときいちばん大切にしておられることはなんですか」
「ピッチ(音の高さ)を正確に取ることです」

 さて、全曲ピアノ伴奏付きで行なわれた演奏は、わずか30分で終わった。大小どのオカリナも、どちらかといえばマイルドな音色だった。ガッリアーニ氏は速いパッセージが得意のようで、随所で超絶的技巧を聴かせた。長身で指がとても長いガッリアーニ氏だが、小さなソプラノC管を鮮やかにあやつってみせた。

 このたびワタシがいちばん注目していたのは、ハイポジションでのオカリナの保持を、本場の演奏家がどのようにしているかだった。
 上の re より高い音を吹くとき、ガッリアーニ氏の左の親指は常にオカリナからはなれ、左の人差し指は do の穴の横に添えられていた。
 mi と fa のときには、右の小指でオカリナの先端を巻き込むようにして支えていた。このとき、右のひじが必ず大きく跳ね上がった。
 いちばん注目していた右の親指の使い方は、ワタシの席からはちょうど死角になって見えないではないかっ。が、おそらく、mi と fa のときの右親指は、mi の穴の右側に置かれているのだと思う。左の親指は常にオカリナから離れていることと、右の小指で先端を巻き込むようにしていること、その際右ひじが大きく跳ね上がることから推測すれば、右の親指は穴の右側に置かれているはずだ。

 ハイポジションでの以上の保持の方法とその背後にある考え方は、ワタシとは少し異なる。が、ガッリアーニ氏はオカリナの歴史を語っているときにこう言った。
「オカリナはその国や奏者によって姿を変えてゆくことは当然だ」
 氏の柔軟性と寛大さに敬服。だからきっと、奏法が国や奏者によって変わるのも当然だと述べられることだろう。

 おしまい。 
08.11.03 記 
野イチゴ
野いちご
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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
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職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「Contact」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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