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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
どうぞ、ごゆっくり。
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#159 焼けるような熱意

 オカリナのセンセイとしてレッスンをしていると、生徒さんの熱意に当てられてやけどしそうになることがしばしばある。こう書くのは、近頃またそんな目にあったからだ。何かを求めてやまない真剣で純粋な眼差し。全身から発せられる熱。90℃は下らないと思われる。蒸発してしまう前に、その日のレッスン料は置いていってほしい。

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 ほとんどの人が、オカリナなんて簡単だと思って始める。どっこい、とんだ思い違いだったことがわかり、ここでやめてしまう人は多い。

 自分なりに一所懸命に練習して、目標の曲を「間違えずに」吹けるようになり鼻高々となる。どっこい、悪魔のようなセンセイに「やっとスタート地点に立てましたね」と笑顔で言われ、まっさかさまに奈落へ落ちる。すとーん。

 自分は上手だと思っていた人もあまた。どっこい、はるかに上手な人と出会い、頭蓋骨が鐘と鳴る。があーん。

 あるいは、オカリナを吹くことが目的なのではなく、音楽を表現することが目的なのだと知らされて、自分の無知を悟る。ちいーん。

 オカリナ上達の道が困難なのは、人一倍の才能をゆずってくれなかった親のせいでもなければ、楽器のせいでもないこと、そしてきびしいのはセンセイではなく、この世のすべての上達の道そのものがきびしいことに気づく日が、誰にもやってくる。気づいたときには、すでにあともどりできない地点に立っていることにも気づく。
 が、その地点まで来て手にした果実の味は、何物にも替えがたい。それまで手にしたものなど、子供だましだったことがわかる。

 そして、すべての困難を歓びに変える力は、あの焼けるような熱意だ。あちちちち。ちなみに、お年と温度は関係ないようだ。二十歳の零度もあれば、百歳の100℃もありうる。これはもう、昇天ものだ。
 ワタシのからだが生徒さんたちが発する熱で火傷だらけになっていることは、誰も知らない。痛い。かゆい。眠れない。

 おしまい。 
ヒトヨタケの仲間・・・だと思う。
ヒトヨタケ
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管理人について

HN:
巴だ リョウヘイ
性別:
非公開
職業:
揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
趣味:
ほしい。
自己紹介:
 
演奏活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

コンタクト方法/上記のホームページ(HP)の「FAQ & Form」のページからどうぞ。

特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

2018年、京都府下農村から大阪府下住宅街に移住。
今も雨乞い師見習い。
今も自然農見習い。
ノアのおとうちゃん。
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