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揚琴、オカリナ & インディアンフルート奏者がつづるいろいろばなし。
音楽、田舎暮らし、自然・環境、時事、ほかいろいろ。
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#154 「ジャズなんだ!」

 琵琶湖ホールでの映像記録鑑賞記、その2。実は石山寺秀月祭最終日のこと。
 レナード・バーンスタインによる学生オーケストラの指導風景の80数分の映像には、時間を忘れて見入ってしまった。あっ、もうすぐ演奏会場でのお弁当の時刻だっ。本番終了までメシ抜きとなっては、近頃はあとがちときついのだ。ホールのずいぶんはば広い石段を、ばたばたと斜めに駈け降りた。

「恐竜がのんびりと草を食んでいる(恐竜がモシャモシャと草を食む様子を真似する。口の動きがとてもリアルだ)。背後で突然大きな音がした(恐竜がはっとしてうしろを振り返る。しばらくそのまま動かない)・・・そして、何事もなかったかのように、また草を食み始める(またモシャモシャ。学生たち大爆笑)。ここはこんな感じなんだ。恐竜なんだよ、恐竜を出してくれ!」(原文とは多少異なります。以下同様)
 曲は、ストラビンスキーの「春の祭典」だ。
「この曲には、古代のジャズがある。ジャズなんだ!」
 バーンスタインがしゃがれ声で叫ぶとき、ワタシはあたかも自分がその場にいるような気持ちになっていた。型破りでおおらかでユーモアにあふれ、そして包容力に満ちた彼の指導、いや指揮に、もちろん学生たちもすっかり引き込まれてしまっている。

 インタビュアーが問うた。
「多くの人があなたに理想の父親像を見ているようですが」
 彼がなんと答えたか忘れてしまったが、なんだか見当はずれの答を述べ、それによって、そのようなことはごめんこうむりたいとの気持ちを伝えようとしているという印象だった。彼はけっして愛想のいい人ではなかった。

「休憩中に、たくさんの学生が話しかけてくるんだ。『ここはこういう風に演奏するという解釈もありましたが』これはただの知識のひけらかしだ!」

 彼は自分の師のひとり(ロジンスキーだったか?)の忘れられない言葉として、次のようなものをあげていた。
「『君はこの曲をまだ全部憶えてないのか。それでは指揮台に上がる資格はない』こう言った彼は実際、自分が携わる曲はすみずみまで、小節番号から練習番号まですべて暗記していたんだ」

「JA〜ZZ!(ジャズなんだ!)」
 と叫ぶバーンスタインのしゃがれ声が忘れられない。

 おしまい。 
東を向く秀明菊
東を向く秀明菊



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巴だ リョウヘイ
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揚琴・笛演奏屋 オカリナのセンセイ
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自己紹介:
 
演奏活動歴/揚琴、27年。オカリナ、16年。
活動範囲/全国の都心から山間地まで。
演奏場所/ホールからお座敷まで。オカリナは野外歓迎。
演奏目的/オープニングセレモニーから追悼演奏まで。
演奏形態/独奏から異業種間共演まで。
所属事務所/Magnolia Music(自分的オフィス)

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特 技/晴れ男であること。

オカリナ倶楽部 “夢見るガチョウ” 主宰。

京都府下農村在住。
雨乞い師見習い。
自然農見習い。
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